もともとはペンネーム「新爆」氏による個人サイトの日記(http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=69964&log=20010407)に書かれていたもの(2001年4月7日更新分)だが、改変が容易なためか2ちゃんねるに輸入されると爆発的に普及し定番ネタのひとつとなった。
昨日、近所の吉野家行ったんです。吉野家。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで座れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、150円引き、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野家に来てんじゃねーよ、ボケが。
150円だよ、150円。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で吉野家か。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、150円やるからその席空けろと。
吉野家ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
Uの字テーブルの向かいに座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんかと。
吉野家通の俺から言わせてもらえば今、吉野家通の間での最新流行はやっぱり、
ねぎだく、これだね。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方。
ねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。そん代わり肉が少なめ。これ。
で、それに大盛りギョク(玉子)。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった。
2ちゃんねるの「吉野家コピペのガイドライン」スレッドによると、2ちゃんねるでこれが最初に書き込まれたのは
※※※※ 吉野家の牛丼! ※※※※(B級グルメ板)
http://natto.2ch.net/jfoods/kako/975/975398997.html
のレス番619であるらしい。発祥の日記が投稿されて2日後、2001年4月9日のことである。また、この619が初めて吉野家コピペを投稿した際に続いた反応は「頑張って書いたんだろうけど、全然オモロナイ。」「時々はずしちゃって寒い奴っているよね。」という冷淡なものであった。同スレではレス番645でも同じ内容がコピペされるが「>>619で一回書いたのを気に入ったのか、またコピペ。頑張って書いたんだろうけど、全然オモロナイ。」とまで返されている。その後の定着ぶりを顧みるに興味深いものが感じられよう。
2007年放送のアニメ「さよなら絶望先生」1期第1話のオープニングアニメの演出内では何故かこの文章が挿入されるシーンが在ったりで、 現代も形を変えてネット文化のようなサブカル分野に息づくスラングと言える。
2010年にもなるとさすがに丸々書き込まれることもコレ単体で笑いを取りに来る者もまず見られなくなったが、2chでの「そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。」といった枕詞や、「~のかと小一時間((ry」といった、ネット特有の文章内に今も希に登場する言葉遣いの元ネタは、紛れもなくこの吉野家コピペである。
そもそも元ネタを書き上げた新爆氏が本当に吉野家通であったのかという疑問が残る。
吉野家には従業員間で注文メニューの伝達を行うときには符牒をつかう。たとえば客が「牛丼大盛りで、ご飯少なめでお願いします」という贅沢な注文をしたとき、注文を受けたものは調理場の人間に「あたまの大盛りお願いします」と伝える。するとご飯は普通盛り、肉は大盛りで出してくれる(※2013年10月に裏メニューから正式メニューに昇格、現在は「アタマの大盛」と堂々と注文可能)。時々誤って「大盛り軽いの一丁」と伝えることがあるが、「軽いの」は普通盛りのご飯少な目をさす言葉なので、大盛りメニューと組み合わせて使うことが出来ない。吉野家で働くものはぜひとも肝に銘じ……閑話休題。
2024年現在タブレットオーダー店舗では「超特盛ご飯少なめ」や「小盛りご飯少なめ」も注文出来る模様。
ということでさまざまな符牒が吉野家には存在する (もちろん「つゆだく」も符牒の一つだ) が、実は「ギョク」という符牒は存在しない。店員によっては「ねぎだくのギョクで」なんて注文されると何を出せばいいかわからなくなってしまう。
「ギョク」の出所についてはすし屋の玉子焼きをさす符牒の転用説、すき家の玉子の符牒転用説、華原朋美起源説、ローカルスラング説等様々であるが、いずれにしろ「なんとなく通っぽさが出てくる言い回し」として作者が転用し、本来はチェーン全体では通用していない符牒をいかにもそれっぽく聞かせることで、このコピペが通の語りであるかのようなふいんきをかもし出してるといえる。
上述のように本来ギョクという言葉はマニュアルには載ってなかったので、普通の店員には通じない。通じた場合はお前らであるかマニュアルが刷新されたかのどちらかであろう。
米国BSE騒動の影響を受け2007年末をもって一般店舗での「ねぎだく」・「ねぎ抜き」の注文は一時期終了していたが、現在は復活し注文が可能となっている。
ポエ山氏が作成したFLASH。元ネタ発表より間もなく公開され、このコピペの認知度アップに大いに貢献した。後年(2006年夏)、文化庁主催『日本のメディア芸術100選』にまで選出されてしまった偉大な(?)作品である。
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最終更新:2024/12/23(月) 14:00
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