吉川三国志とは、吉川英治が書いた三国志であり、戦後の三国志物のスタンダードである。正式タイトルは『三国志』
吉川三国志(以下、吉川版)は1939年から43年までに新聞で掲載され、戦後に文庫として登場した。執筆の契機は幼少時代から作者も三国志を読んでおり、記者として中国に行った際に中国の広大な景色に感化されたからである。ちなみに三国志とは無関係だが、過去に作者は『江戸三国志』という作品を書いており、三国志に対する特別な気持ちがあったことがわかる。
『三国志演義』がベースと言われているが、『三国志演義』の訳本である湖南文山の『通俗三国志』がベースとも言われている。
日本人向けに意識しており、過去の作品にとらわれない作りとなっている。印象の大きなところを挙げていくと
この作品の主人公は劉備・関羽・張飛・諸葛亮だと思っている人も多いが、作者は曹操と諸葛亮だと考えている。作者も書いている途中で曹操に愛着が沸いたと述べている。
大ヒットの影響でほぼ必ず吉川版が引き合いに出されると言っていいくらいである。そして、吉川版が与えた影響を挙げていくと
最近は正史を扱う作品も増えてきたが、やはり多かれ少なかれ吉川版が一つのものさし扱いになっている。
日本人向けにアレンジしたことで他の作品よりかなり読みやすい本であり、横山版と共に三国志を知っていくための最初の道となっている。ただ、掲載から60年以上も経っているので、少し硬めの文章である。三國無双シリーズで三国志を知ってから読む人も多い。
購入については講談社発行の「吉川英治歴史時代文庫」をおすすめする。注釈や解説が入っているので初心者にも取っ付きやすい。中古以外にも新品で書店にも置いてある可能性が高いので入手性が高い。
新装版については注釈や一部話の削除もあるのであまりおすすめはしない。
本という形態に拘る必要がないのであれば、青空文庫を使いインターネットで読むのが最も手軽だろう。
掲示板
27 ななしのよっしん
2018/12/31(月) 11:03:43 ID: UHMVk12YRS
>>24
現代の価値観に近い行動を取った昔の人を過剰に持ち上げることの愚かさに通じるな
古代の人は当時の美徳に従って生きていたにすぎないのにね
28 ななしのよっしん
2021/01/27(水) 11:25:00 ID: 0nOuq+P4B/
敵将が大音声の名乗りを上げ、矛を振るい猛然と突っ込んでくるのを「あら笑止」とばかりにこれを受け…みたいな流れで、「あら笑止」が「あら^~♡笑止♡(お嬢様)」に見えて微妙にリズムが狂ったことがあるゾ。
これも現在の価値観というものなんですかね…
29 ななしのよっしん
2021/04/05(月) 00:18:40 ID: 4ia/ylws3K
あらよッと
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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