北洋銀行とは、北海道に店舗を展開する第二地方銀行である。
金融機関コード:0501。SWIFTコード:NORPJPJP(NORth Pacific)。
北海道で唯一の第二地方銀行なのだが、北海道で唯一の地方銀行である北海道銀行よりも資金量が最大であり、第二地方銀行の中でも資金量が最大である。本来、第二地方銀行は主に相互銀行から転換した普通銀行が多いため、地方銀行よりも規模が小さいことが多く、北洋銀行は異例である。これは都市銀行であり、経営破綻を起こした北海道拓殖銀行の道内銀行を譲受したためである。詳細は後述。
店舗は空中店舗である東京支店を除いて、全て北海道内のみ存在する。
なお、都市銀行であった北海道拓殖銀行の道内銀行を譲受したことから、地方銀行である北海道銀行を差し置いて、北海道の指定金融機関に指定されている。
ちなみに北洋銀行は提携する金融機関が青森銀行のみであり、その他の地方ではコンビニATMを使うしか方法が無い一方、北海道銀行は提携する金融機関が複数あるため、道外への出張・旅行が多い場合は、北海道銀行に口座を開いた方が便利な場合がある(西日本まで行けばどちらもコンビニATMを使うしか方法は無いが)。
1917年に無尽会社「北海道無尽」として創業する。その後、1944年に「北洋無尽」、1951年に相互銀行・「北洋相互銀行」となった後に、1989年に普通銀行・「北洋銀行」となる。この時点で、都市銀行である北海道拓殖銀行、地方銀行である北海道銀行、同じく相互銀行から転換した第二地方銀行・札幌銀行の3つが存在していたが、道内での規模は札幌銀行を上回る程度の3位であった。
普通銀行に転換したあたりはバブル景気の最中であり、他の銀行が銀行業務以外の大きな事業に手をだす中で、北洋銀行はあくまでも銀行業務をメインとしたため、その後のバブル崩壊でもあまり影響を受けなかったようである。
そのバブル崩壊が起きた後となる1997年に不良債権を多く抱えることになった北海道拓殖銀行が経営破綻する。当初は道内店舗は北海道銀行や札幌銀行に譲渡する予定だったが、前者は北海道銀行側が、後者は北海道拓殖銀行側が反対し、結局、残った北洋銀行に譲渡されることになった(1998年譲受)。この結果、先述した通り、北海道では最大の規模を抱える銀行に急成長することになった。
北洋銀行側の一部から乗っ取りを危惧する声もあったが、当時の武井正直頭取は「自分達を卑下する必要はない。なぜなら、相手は無能だから潰れたんだ」と述べている。
なお、北洋銀行のシステムは旧式で更新が迫っている状態であり、このまま譲受するとシステムに過大な負荷がかかるため、北海道拓殖銀行のシステムに移行している。このシステム移行は後にみずほ銀行が合併によるシステム統合でATM障害を引き起こしたことを考慮すれば、大きな英断であったと言える。
1999年に札幌銀行と業務提携を行い、2001年に経営統合して持株会社である「札幌北洋ホールディングス」を設立。2008年に北洋銀行側を存続銀行として札幌銀行と対等合併し(対等合併としたのは札幌銀行が個人ローンに強く、そのノウハウを活かすためである)、2012年に持株会社を吸収合併した。
なお、北洋銀行は「札幌北洋ホールディングス」設立直後、リーマン・ショックの影響でかつてない赤字を出し、2009年には公的資金を注入する事態になったが、2014年に完済している。
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最終更新:2024/12/23(月) 14:00
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