則巻アラレとは (ノリマキアラレとは) [単語記事]

則巻アラレとは、漫画『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』の登場人物である。
アニメでの担当声優は小山茉美、ゲームやドラゴンボールなどでも小山が担当。リメイク版のみ川田妙子

んちゃ! 概要だよ!

天才科学者則巻千兵衛博士の最高傑作にして原作コミックの発明品第一弾。
1980年 5月3日に全体が完成した。(ペンギン村歴ではとびうお3日という)。
これ以前から、頭部だけが先に完成していたらしく、なかなか胴体部分が完成しないのを退屈そうに生首のままあくびしているのが作品への初登場シーンだった。
髪の毛はこの時点で肩ぐらいまでのセミロングで、完成前は邪魔にならないように結っていたほか、以降も様々な髪形に変更している。

幾つかテストの後、胴体と結合し完成に至る。動作自体は完璧だったが、視力設定を誤ったらしく、近眼鏡をかけないと目の前の文字も読めないぐらいのド近眼となっている。しかし、ロボットなのに眼鏡をかけるはずがない、という先入観を利用する目的もあってか、完成以後視力補正改造が施された形跡はない。
以後、この眼鏡フェイスはトレードマークとなった。

作者によれば、作画上面倒な眼鏡は取る予定だったが、「アラレちゃんのお陰でめがねが恥ずかしくなくなった」といった声を受けてそのままにしていたという。

なお、原作漫画では特に「女の子型ロボット」を開発する経緯については触れられていないが、アニメ版だと家事代行ロボットとして製作していたことが伺える。(最終巻のさくまあきらもこの「開発目的」について「答えられまい」と突っ込みを入れている)

エネルギー源は博士の調合した「ロボビタンA」という海水から抽出したという特殊な液体。
後に錠剤として携帯しやすいように固形化させることにも成功している模様。
原料が海水らしいので、恐らく動力源は重水素と思われる。
あまりにガス欠が多いことから、後期にはエネルギー切れを起こすと自宅のブザーがなるセンサーが取り付けられている。

原作第一話のサブタイトルは『アラレ誕生!の巻』で、この作品が当初千兵衛博士が主役だったのにアッサリ主人公の座を奪還されることを象徴したタイトルでもある。
ちなみに、1巻の表紙時点でアラレが100%占めており、博士は影も形も無い。

完成後は早速喫茶店で人々に彼女が機械で無いことがバレないかをテストし、博士が考えても無かったロボットの名前をその場しのぎで「アラレ」と名付けたことでこれが正式名称になった。
以後、千兵衛の「年の離れた妹」としてペンギン村で暮らすようになるが、兄妹としてはあまり似ていないことや、千兵衛を「はかせ」と呼ぶ(「お兄ちゃん」とは呼ばない)ことなどに疑問を持つ人も一部にはいた(でも結局有耶無耶になる)

戦闘力ってつおい？

誕生時点で一般的な人間よりはるかに高いパワーを持っていることが伺えた。
初回登場ではさっそく道路に飛び出して車を跳ね飛ばしている。
この後も、密漁者を遠くに投げ飛ばしたり、ドラゴンをアッサリ倒すなど、徐々に怪力少女としての特徴が現れていく。

2巻では月を岩石投げで破壊しており、この時点でドラゴンボールの亀仙人以上の戦闘力を見せている。

3巻でスッパマンの瓦割に対抗して披露した「地球割り」という破天荒な技を見せて以降、彼女の常識外れのパワーは作品ギャグの根幹を占めるさらに重要な要素のひとつになる。

5巻では、「戦闘用ロボットとして開発したわけではない」と博士が明言していたにも関わらず、秘密兵器「んちゃ砲」の搭載が明らかになる。
なお、「んちゃ砲」の威力は最初は壁に大穴を開ける程度だったのが、近年では超サイヤ人ブルー孫悟空のかめはめ波以上のとんでもない威力になっている。

6巻からは千兵衛のライバル Dr.マシリトが登場。
彼女のパワーの源を冷静に分析し、アラレの強さの秘密は「アホさ」にあり、としていた。
世界征服達成にはアラレ討伐が不可欠と考え、以後キャラメルマンシリーズを開発してはアラレに挑む好敵手となった。
なお、1号キャラメルマンはガッちゃんに食われたことで跡形も無くなったが、パワー自体は拮抗していて作戦さえ誤らなければ割にいい線行っていた可能性もある。