『メダロット』とは、イマジニア・ロケットカンパニーが販売するゲームソフトシリーズ、コミックボンボンで連載されていたほるまりんの漫画、テレビ東京で放送されたアニメ、およびそれらに登場する架空のロボットの総称である。
※同名作品のゲーム版第1作に関してはメダロット(第1作)を参照のこと。
1997年よりゲーム・漫画を中心として、アニメやホビーなど多様な展開で人気を博した。
2000年代にはシリーズの人気が沈静化したものの、2010年にニンテンドーDS向け作品で復活し、再び人気が活性化しつつある。
メダロットとしての最低限の設定(メダロットという躯体形態、ロボトルでの競技、人間との生活・パートナーシップ)を元に、ゲーム・漫画・アニメなど各作品が想い想いの方向に盛り上げていく行動であるため、同じキャラでも背景や違った展開も多い事が特徴。
心があるという設定を基に、「人とロボットとの付き合い方」など低年齢向けとは言えないようなSF要素を扱う一方、ギャグ要素も豊富。そしてムダに熱い。
日本国外においては、同じロボットを指してBotを組み合わせた、「メダボッツ(Medabots)」で知られている。
メダロット、それはテクノロジーが生み出した、全く新しいロボットである。
ティンペットと呼ばれる基本フレームに、人工知能メダルを搭載。
更に様々なパーツを合体させる事によって、無限の能力を引き出す事ができるのだ!
(アニメ版「メダロット」開始時のナレーションより)
近未来の世界で、メダロット社が開発したお友達ロボット。サイズはだいたい子供と同じぐらいの大きさ(1m前後)である。
その外見の親しみやすさ、様々な個性・意思を持つメダロットとのコミュニケーション、パーツ交換によるカスタマイズ、メダロット同士を戦わせる遊び「ロボトル」の流行という要素から、大人から子供まで幅広い層に受け入れられている。そんなメダロットは上記のとおり、大きく分けて3つの要素から構成されている。
1997年に第1作が発売。
基本的にカブト・クワガタの2バージョン形態で発売(ただし、ディスクメディアであるRやBRAVEはバージョン制ではない)。ポケモンの二番煎じと称されることが多いが、シミュレーション要素の強い独自の戦闘システム「ロボトル」、そこに密接して関わるメダロットのカスタマイズ、個性豊かなキャラクター、世界観やストーリーなどの要素が大いに受け、ポケモンとの差別化に成功し一定の成功を収めたため、多数の続編が現在に至るまで展開されている。『真型』までのシリーズ累計売り上げは300万本以上を記録している。
ナンバリングタイトルの製作は2001年の『5』を最後に長らく中断していたが、2010年に『DS』で復活した(漫画作品の展開的には、『G』も本来本編に含めていい作品だったかもしれないが、現在は派生作品扱いを受けている)。
DS・3DSに移行してからの売り上げは、GBA時代を上回っており、『DS』の売り上げも当初の予想を超えていたとのことで、続編製作にも期待が持てる状態である。
ナンバリングタイトルの開発・販売はそれぞれ、GB・GBC時代ではイマジニアとナツメ、DS以降はロケットカンパニーとデルタアーツが担当している。イマジニアは現在家庭用ゲーム事業を縮小しているが、ロケットカンパニーは同社の子会社であるため、事実上、販売元はシリーズ誕生から現在に至るまで変化していない。
()内は対応ハードと発売日。なお、ニンテンドー3DS向けにGB・GBC作品のVC配信がなされているが、現時点ではメダロットシリーズは配信されていない。
パーツコレクションとは、対応した作品(本編)のパワーアップキット。 最後まで遊ぶと、対応した作品(本編)に登場する全てのパーツとメダルを入手出来る。もちろん通信で本編にパーツ等を送ることが可能。
ゲーム版メダロットを原作とするメディアミックスの一環として製作されたのが、アニメ版『メダロット』(以下この項目では『無印』と呼称)、および続編の『メダロット魂』(以下この項目では『魂』と呼称)である。
『2』~『4』で主人公を務めたイッキの物語を基本としており、後にアニメ作品のキャラクターボイスがゲームに導入されている。シリーズ人気の最盛期を作るきっかけとなった。
テレビ東京系で放映、NASが広告代理店に入り、アニメーション制作は『無印』はビィートレイン、『魂』はトランスアーツおよびプロダクションI.Gが担当している。
VHSでの販売はあったが、ディスクメディア並びに製作元によるネット配信(後述の例外あり)はされてこなかったが、2019年でのメダロットのメディア展開においてようやく発売、配信に至った。
主に『2』の世界観やキャラクターを下地に、今時の小学生で主人公の天領イッキと、彼に偶然拾われたカブトメダルで起動したポンコツメタビーが毎週ロボトルを繰り広げる痛快ロボットアクションアニメ。
ゲーム版とは若干の齟齬が生じているが(後述の『メディアミックス展開に関して』の項目参照)、シリアスだったり、ギャグだったり、たまに泣ける話だったりと、自由かつ熱い作風で人気を博し52話をもって完結している。
監督は後に『DARKER THAN BLACK』『青の祓魔師』などを監督する岡村天斎。
シリーズ構成は『キューティーハニーF』などを担当し、現在は『ドキドキ!プリキュア』で活躍する、山口亮太であった。のちの作品で著名となる参加スタッフもちらほら。
憎めない悪役のロボロボ団の面々、どこからともなく現れて即「合意と見てよろしいですね!?」な審判役のミスターうるち、名言(迷言?)の数々でイッキを手助けしたようなしてないようなひよこ売りのおっちゃん、ロボットにしてあまりにも渋すぎる孤高の戦士ロクショウ、完全破壊兵器ゴッドエンペラーなど、魅力あふれるサブキャラクターも見所。
NASの版権管轄アニメであることもあってアサツー ディ・ケイ傘下のスーパービジョンが運営するチャンネル『フルアニMAX』にて2011年11月1日から配信されている。毎週火曜日18:00に最新話が配信。
(NASとの)合意とみてよろしいですね?
動画を見るときは、部屋を明るくしてモニターから離れてみてね!
『無印』から一部キャラクターを引き継いで製作された続編。無印の作風とは異なり、やや一貫性のあるストーリーを持つ。
ゲーム版からは離れ、前作主人公のイッキとメタビーが、過激なデスマッチを強要し、ルール無用反則上等の凶悪なメダロット「デスメダロット」とロボトルする、というオリジナル要素の強い物語となっている。
メタビーもボディを一新し、最新KBTメダロットとして、新たな機能「メダチェンジ」を駆使し、ギンカイ、コクリュウを始めとするデスメダロッターと真剣勝負で渡り合う。
ストーリーこそ前作からそのまま繋がるとはいえ、メダロットに関する設定が大幅に変更されており、前作で明かされたメダロットの真相などはほぼなかった事にされ、メダロットは単に子供用玩具としての扱いが強くなっている。
製作にはプロダクションI.Gが参加しており、シリーズの監督も、同社を拠点に活動していた荒川真嗣が担当している。シリーズ構成は、現在これが唯一のアニメ作品制作となっている中川陽介。キャラクター・メカのデザインや音響は、『無印』と同じスタッフが担当しているものの、それ以外のスタッフの面子は大きく変わっている。
メダロットは設定を引き出して作品を展開できる多面的なプロジェクトの形式であるが、同じイッキ・メタビーが主人公、かつ連続して放送されたこともあり、下記の様な混乱を生んだ。
前述のメダロットの扱いや、カリンやコウジ、レトルト、うるちなど前作の人気キャラがかなりリストラされたこともあって、前作ファンからはかなり否定的な評価をされてしまいがちである。非公式ではあるものの、制作スタッフの内の一人が謝罪文を掲載することまであったほど。
しかし、物語が進むにつれて、謎のメダロット使いの暗躍、悪童ギンカイのデスメダロットからの決別や、冷酷なコクリュウのロボトルを経ての感情の芽生えなど、独自の路線が展開されていく。結果として『無印』とは違った魅力を持った作品になっているとするファンも多く、特に後半のストーリー展開には見るべき所も多いといわれる。
実は、人気の高かった『無印』よりもさらに、若干ではあるが視聴率が高かったとも言われる。
1997年のゲーム第1作発売と同時に、ほるまりんによる漫画がコミックボンボンで掲載されていた。
同誌での連載は実に5年以上に及び、『1』~『G』に至るまで3人の主人公の活躍が描かれた。
その後コミックボンボンは休刊してしまったが、『DS』の漫画はデンゲキニンテンドーDSで短期連載された。
また、ほるまりん作品だけでなく、藤岡建機や舵真秀斗といった、他の漫画家によるコミカライズ作品も存在する。
『7』の漫画作品も、ほるまりんによるものではなかったが、最強ジャンプにて短期連載された。
ほるまりんの漫画は、その内容がゲーム・アニメと大きく異なることが多い。戦闘や会話において非常に独特な“間”がある奇妙な作風であるが、原作者によるメダロットの起源や社会的立場を含めた詳細な設定、細かく描かれる人々とメダロットの日常描写等が魅力的。ロボットと人間の間に横たわる寿命差の問題など、本格的なSF要素にも触れている。
現在は全部そろえようと思ったら、ネットオークションを利用するかまんだらけにでも行くしかないが、第1作『メダロット』は、2013年にKCデラックスから『新装版 メダロット ヒカル編』として加筆や修正を加えて再発売されているため、入手は容易。やけに誤植が多かったが。
『メダロッターりんたろう』シリーズは、ロボトルを主軸にして、熱血主人公「りんたろう」と彼の相棒KBT型メダロット「カンタロス」が活躍する。えっちなシーンもあるぞ!(これぞボンボン)。
『ナビ』は、自身がキャラクター・メダロットデザインを務めたゲーム版『メダロットnavi』のプロローグとエピローグに当たる情緒的な物語。
メダロットオフィシャルカードゲームをテーマにした作品。メダカードファイトに出会った「伊藤園度胸」が持ち前の知恵と度胸を生かして様々な相手と戦っていく。メダロットシリーズをメタ視しており、舞台は現実世界となっている。
キャラ名には作品によって法則性があり、『1』の登場人物はお米や農業、『2』はお酒、『5』は昆虫、『navi』は天気、『DS』はお菓子に関連する名前が使われている。
漫画版メダロット(無印もしくは初代もしくは『1』)およびゲーム版『1』の主人公で、いわゆる初代主人公。
少々面倒くさがりな部分があるが、調子にのると小学生らしい元気と活発さを見せる。愛犬ボナパルトが拾ってきたメダルと、父親から譲られたフレーム・パーツを組みあわせ、初めてのパートナーメダロット「メタビー」(もしくは「ロクショウ」)を手に入れる。
ネーミングセンスのなさに定評がある(ムシムシムッシーとかモグモグフヨードとか)。
ロボトルには初めはそれほど興味がなかったが、パートナーと戦いを繰り広げるうち楽しさに気づく。町のワルガキ三人衆やライバルとの戦いをへて、メダロットを悪用する秘密組織「ロボロボ団」とのロボトルに身を投じる。そしてやがて、世界を揺るがす「魔の十日間」事件の真っ只中に身を投じることになる。
初代主人公ということもあり、続編の漫画・ゲーム・アニメにもゲスト・カメオ出演の機会が多い。
彼に限らず、前作での主人公が、年齢を重ねた青年や大人として、続編に登場することが、メダロットシリーズでは多い。
ゲーム版『2』~『4』、及びアニメ2作品の主人公を務めた2代目主人公。シリーズ最盛期の主人公であるため、一般的にメダロットの主人公と言えば彼を指す。
アニメでは熱血バカ、ゲームではお人好し、漫画版ではその中間ぐらいと、媒体によってキャラがぶれているが、基本的には正義感が強い少年。
「ま゙」「ころもの しめった かんじが よかったよ」「たこ焼きとは地球だ!」「興味あるぅー!」など、妙な名台詞が多い。
ショタが広く認知される前からショタキャラを地でいっており、女装が似合う。メイド姿なんて男をも虜にするぐらい。
詳しくは「天領イッキ」も参照。
イッキのメダロット。カブト型(KBT型)。パーツはイッキが手に入れた時点で旧型で、イッキ曰くポンコツメダロット。しかし、メダルは原作・漫画・アニメ全て純正の天然物のレアメダルで、メダフォースが使える数少ないメダルの一つである。
漫画版、アニメ版においては格闘戦を挑む描写が多く、明らかに射撃系熟練度より格闘系熟練度が高い気がするがたぶん気のせい。
アニメではパーツとメダルのモチーフ故か、ヒカルがしかけた罠のスイカに反応して生け捕りにされた事もある。
アニメだと既に後継機の2020型(波島りんたろうのカンタロスがこれにあたる)が主流で、当初メタビーをヒカルに勧められたイッキは嫌がったり、初めてロボトルで転送した時は相手に旧式と笑われたりしたが、その性能は決して低くなく平均以上の高い性能だった。
詳しくは記事「メタビー」を参照。
イッキの幼馴染み。強気で常に活発な新聞部部長で将来の夢はジャーナリスト。ツンデレ。
愛機はセーラーメイツの後継機・セーラーマルチのブラス。ソード系パーツを装着すると性格が変わる(漫画版)。
コウジの幼馴染みで、お嬢様で成績優秀。ゲームではおっとりした性格でかわいい容姿のため、人気が高い。アニメだとおっとりを通り越してかなりの天然かつドス黒い発言も時折見受けられる。漫画版の設定だと金魚すくいが上手い。
愛機は絶対防御やパーツ回復機能を持つ「セントナース」。名前はクイックシルバ(漫画版)。
イッキのライバル。直情的な熱血漢。ロボトルが強く、成績もルックスもよく、モテるお金持ち。原作だと空気の読めない熱血漢だが、アニメだと自信過剰な所もあるが強くなる為に自身の努力も惜しまない良い奴。
アニメだとさらに虫が大嫌いで特にカマキリ大嫌いなのでヒパクリト(カマキリ型メダロット)をはじめとした虫型メダロット相手だと途端に弱腰になり、時にはロボトル不能に陥る事もある。
愛機は格闘タイプの高性能機、サーベルタイガー型のスミロドナッド。漫画版での名前はラムタム。
キクヒメ、イワノイ、カガミヤマの悪ガキ3人組。通称「隠すわとるわの3悪人スクリューズ」(byイッキ)。
イワノイのシアンドッグとカガミヤマのキースタートルはセリーニャからバルト、ゾーロクと呼ばれていたが、
どっちがどっちかはわからない。
イッキが通うコンビニ「ホップマート」の店員。気前のいい兄ちゃんだが、店番をサボりがちなのが玉にキズ。「あがたヒカル」との関係は不明。
以下反転
『1』の主人公ヒカルその人で、伝説のメダロッター。ゲーム版、漫画版では、相棒のメタビーと共に初代ロボロボ団を壊滅させメダロットの大規模暴走事件魔の十日間を終結させたヒーローとして語り継がれる。
数年を経たイッキ編では青年に成長。
あるときは学生、またある時はコンビニの店員、そしてまたある時はメダロット博士の指示の下、メダルハンター快盗レトルトとしてカレーに(誤字にあらず)暗躍する。時には悩めるイッキを導くことも。
アニメ版では快盗レトルトの他、日本ロボトルランキング1位の凄腕メダロッター「宇宙メダロッターX」として活躍。相棒のアークビートルと共に圧倒的な強さを見せつける。
このアークビートルの正体は、ヒカルと共に子供時代を駆けたメタビー本人である。しかし他メディアとは違い、アニメにおける「魔の十日間」は、レアメダルであるメタビーが世界中のメダルと共鳴、暴走させてしまったために起きたことという設定であり、ヒカルが断腸の思いでメタビーのカブトメダルを砕くこと、つまりメタビーを殺害するで終結している。それ故に、アークビートルからは当時のメタビーとしての人格は消滅しており、作中明確な言葉を発したことも無い。
イッキのママ。チドリママン。若くて美人。人妻属性の紳士達からは絶大なる支持を得ている。
メダロットを使って世界征服を目論む悪のイタズラ集団。殆どの作品では左側が標準のコスチュームだが、『2』の下っ端戦闘員のみ右側の格好をしている。
基本的にはスカートめくりなどバカらしい事を繰り返す憎めないヤツらだが、ゲーム版『1』や『無印』では独自開発したWEA型メダロット「ビーストマスター」を使ったしゃれにならないテロ行為を、『2』ではメダル・ティンペット強奪やインフラ破壊、浮遊要塞を建造する等割とガチで悪の集団である。
『2』のラストではビーストマスターの後継機「ゴッドエンペラー」を密かに製造し、いくつか配備していたので決してその技術力は侮れない。
ちなみにこのゴッドエンペラーはゲーム「メダロット2」のラスボスなのだが、反則レベルに高い能力値を持っている上に最初からメダフォースゲージがMAXという鬼畜仕様(しかも2連戦)。今までプレイしたゲームの中で一番強いラスボスに挙げる人も少なくない。
幹部クラスになっても時給640円らしいが、一応団員になればゴーフバレットが支給されたり、ベルゼルガが量産したりしてるのでそれなりに資金力はあるようだ。
後継機であるはずのゴーフバレットより旧型のコフィンバットの方が強いと言ってはならない。しかし、それなりの装甲と性能とウェーブ攻撃で確実にダメージを与える上、音波攻撃なので弾代がかからないコフィンバットより、実弾費がかかり装甲も薄いゴーフバレットを一般団員の主力機にした理由は謎である。
メダロットを使った悪事、つまりロボロボ団を取り締まる警察的位置。基本的に無能だが、漫画版ではそこそこ活躍していた。
快盗レトルト・・・一体何者なんだ・・・(棒)
発売当初のゲームは「戦闘システムがややこしい」「一回の戦闘長すぎ」「それにエンカウント多すぎ」「キャラデザダサい」(ファミ通)とさんざんな評価。
でもそれがメダロットが好きな理由。
シリーズの中には、積極的に導入した新要素が煮詰められてなかったり、脚本が弱かったりと、無視できない欠点を抱えた作品が少なからずあるが、ナンバリングタイトルについては少なくとも、「遊べたものではない」レベルの作品はない。
ナンバリングタイトルでは『2』『3』『5』の評価が特に高い。
ちなみに山下絹代が手掛けるゲームBGMに関しては人気があったりする。
特にキャラクター用BGMやボス戦用BGMは評価が高く、中でも「DO・OR・DIE」などは一聴の価値あり。
上述の通り、メダロットシリーズは漫画・アニメ・ゲームだけでなく、ホビーやカードなど非常に多くの分野で展開が行われた。ただ、作品時期によってグッズを販売する会社が大きく異なるなど、その展開の仕方は非常に複雑である。
また、最低限の設定から作品作りができる半面、複雑なメディアミックスによって各作品の設定が錯綜している(一貫性のある設定がほしい人はそのあたりが難点ともいえる)。
ナツメが開発し、イマジニアが販売した『1』と、それに原作者・キャラクターデザインとして関わっていたほるまりん本人による漫画作品第1作にて展開された、ヒカルとメタビーの物語。
ホビーはアリイから「アリイ版プラモ」とタカラから「バトルメダロット」「メダロットコレクション」が発売され、テンキー制作・イマジニア販売による「メダロットカードゲーム」や天田印刷のシール伝、文房具やタオルなどの日用品等々数多くのグッズが発売された。ほるまりんによる『メダロット』連載と並行して、藤岡建機による漫画も連載。
主人公がヒカルからイッキに変わった、いわばシリーズ第2部が始まった頃の物語。
ほるまりんによる漫画作品、ゲーム版『2』、初の3D作品である『R』に加え、上述の通りアニメ作品が展開され、シリーズの人気が一気に上昇していく。
ただし、グッズ・ホビー展開は「バトルメダロット・デュアルモデル・メダロットコレクション」のタカラが中心に行うことになり、1に発売されていた日用品やシール、アリイ版プラモデルなどのラインアップは発売されなかった。
イッキを主人公とした物語は長期化し、『R』の評価が低かったために据置機への進出はしばらくなくなったもののゲーム版は『3』『4』が製作されいずれも50万本近くを売り上げる大ヒット。並行してアニメ『魂』が製作され、もちろんほるまりんによる漫画作品の製作も続いた。
また、藤岡建機によるキャラクターデザインで新たに、シリーズ初のGBA向け作品として『navi』が発売され、こちらも藤岡本人による漫画作品が製作されたが、本編に比べると人気は得られなかった。
ホビーは引き続きタカラが担当したが、ここで新たにバンダイのカードダス展開でイマジニア販売の「メダロットオフィシャルカードゲーム」が登場。メダロットオフィシャルカードゲームはアニメ放送終了後も、『navi』まで展開を続けたが、一方アニメが終了すると同時にタカラのホビー展開はストップした。
『navi』は藤岡建機の気合の入ったデザイン性故か、ホビージャパンでの連載&フルスクラッチフィギュアの掲載、PCゲーム雑誌とのタイアップなど、すごいことになっていた。
ゲーム作品『5』『G』とその漫画作品において、いわゆる3代目主人公である天蚕コイシマルを主人公に据えた物語が展開されていたが、ブームの急激な沈静化と国内の携帯ハードの世代交代がはじまったことで、過去作品のリメイクや番外作品が乱発されるようになった。
『2』『3』『4』のイッキを主人公とした3部作が終了し、アニメ放送も終わったことが、ブームの沈静化とシリーズ人気の低下を呼んだ。コミックボンボンでのタイアップは『5』と、事実上の本編作品である『G』、さらに『2』のリメイクである『弐CORE』、据置機に再び進出した『BRAVE』の間まで続いたが、長年続いたほるまりんによる漫画連載も『G』でとうとう終了した。
『弐CORE』や『5』など評価の高い良質な作品もあったものの、『BRAVE』などは評価が芳しくなく、そしれいずれも売り上げはイッキの時代と比べて大きく低下していた。
結局、『BRAVE』の発売後、ゲーム作品シリーズを開発していたナツメのメダロットチームが解散。
ナツメ開発・イマジニア販売という、長らく続いたメダロットシリーズの展開形態はここで終了した。
この時点で、ゲーム作品、漫画、ホビー、いずれもの製作が完全にストップしており、シリーズがほぼ休止状態に陥っていた。
イマジニアはこの頃から家庭用ゲーム事業を縮小し、携帯ゲーム部門を分離して子会社であるロケットカンパニーを設立。以降は、同社がシリーズの展開を担当する。
ロケットカンパニーが開発を担当した最初で最後の作品が、シリーズの沈静化から1年程が経って発売された、『真型』であったが、従来作品と大きく剥離した奇妙なデザインでの『1』リメイク作品であり、出来は微妙だったためシリーズの再興にはつながらず、とうとう完全に休止状態になった。
根強いファンの声に応えてか、2009年になって、ロケットカンパニーが『DS』を発表。
長らく漫画作品を雑誌に掲載していなかったほるまりんも、デンゲキニンテンドーDSにて漫画作品を再び掲載。
そして、アニメ版メダロット(『無印』・『魂』)のDVD-BOXが発売され、コトブキヤからはプラスチックキットが、バンダイからは「D-Arts」シリーズで稼働フィギュアがそれぞれ展開されるなど、かつてのファンを呼び戻すような活発な商品展開が行われた。
結果、2010年になって発売された『DS』は、出来自体は微妙であったものの、2バージョン合計で10万本以上という、GBA時代を上回るヒットを記録。シリーズの再興にはある程度の成功をおさめたと言って良く、ニコニコ動画・フルアニMAXによるアニメ版メダロット(『無印』)の配信なども行われた。
2012年に発売された『7』は、『DS』には若干劣るもののやはり10万本以上を売り上げ、今度は最強ジャンプで漫画作品が掲載されるなど、人気再興が一時のものでなかったことを示した。
メディアミックス作品には多々あることだが、このメダロットシリーズは特に作品・媒体ごとに設定が異なることが多い。
漫画は漫画の設定、アニメはアニメの設定、ゲームはゲームの設定と住み分けていれば良いのだが、ところがどっこい、このメダロットシリーズは同一の媒体でも設定が違いつつも、それぞれの媒体が他の媒体の設定やキャラクターを輸入するなど相互に影響されている。ストーリーが異なっていても、どこかしらに繋がりがあることもあれば、同じ登場人物なのに性格や立ち位置が違うなんてこともザラにある。
整合性を取る為にキャラが消えたり前シリーズの接点が薄くなったり、同じジャンルで派閥が出来たり、アニメ、ゲーム、マンガ、グッズでファンが一つにまとまらないという問題がある一方、それぞれのジャンルで微妙に異なるファン層を作り上げた結果、シリーズが途切れてもファンが残ったともいえる。
非常にめんどくさそうだが、個々の作品を楽しむ時はそこまで気にする必要はない。むしろ1つのメダロット作品に触れた後他のメダロット作品に触れ、その違いに驚くなり議論したり、設定の妄想・補完する等、メダロッター一人一人が多種多様な楽しみ方もできるともいえよう。
メダロット7
|
メダロットDUAL
|
ニコニコではアニメ(無印)のOP「知恵と勇気だ!メダロット」はそこそこ知名度あるけど・・・ブームはどうだろう。
ちなみに東方系手書きMADの有名作者、モグモグフヨードの名前はマンガでメタビーに付けられかけた名前候補の一つ。
他にムシムシムッシー(略してムムム)、スイカシルシル、クヌギジュエキーなどが候補だった。
ニコニコではかつてフルアニMAXがアニメ「メダロット」の配信を行っていた2012年に、同じくフルアニMAX主体で「メダロット7」を記念して同作品の一挙放送も行われた。
その後フルアニMAXが「メダロット」配信中にチャンネル閉鎖が決定してしまい、特別編成で「メダロット」の配信自体はなんとか最終回まで終わることができたものの、本来「メダロット」配信終了以降十分可能性の考えられた「メダロット魂」は配信されることなく終了してしまった。
しかし、それから2年後の2014年に、今度は「メダロット8」の発売を記念して、ニコニコアニメスペシャルにおいて「メダロット魂」の一挙放送が行われた。
2019年7月にはメダロットアニメ20周年を記念して特別生放送が企画され、併せて「メダロット」、「メダロット魂」のニコニコチャンネルが作られ両作品が配信されることとなった。
新作アプリゲーム「メダロットS」リリース記念として2020年1月14日~17日に「メダロット」、2020年1月20日~22日「メダロット魂」を一挙放送。
掲示板
4919 ななしのよっしん
2024/12/14(土) 08:30:53 ID: oNPSoayBhe
ナビというとメダロットSにラスボスが出れてないんだっけか?他は大方でたけどミストラルはなんかあとまわしにされてるようでそもそも攻撃パーツがないってのもあるだろうけどさ
4920 ななしのよっしん
2024/12/14(土) 10:15:48 ID: 1UjS8wg5jb
>>4918
デザインというか性能。
バグまみれのせいで本来の性能が発揮されないメダロットが多い。
スーパーエクスペやノエルとかは救済されたけど、ディティラノとかは救済されてないし。
逆にゼロスーサイドやアクエリアス、ライブラは逆にnaviのルールに支えられた強さという感じはする。
4921 ななしのよっしん
2024/12/14(土) 19:46:41 ID: oNPSoayBhe
横だけどスーパーエクスぺはそこそこ有名だったけどノエルもいろいろ酷いな。
そもそも頭部と回数のフラグ立てが思ったよりややこしかったのもありそう。
スーパーエクスぺの「変形すると何もできん」がいろいろ思った。
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 15:00
最終更新:2024/12/23(月) 15:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。