ネットイナゴ 単語

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ネットイナゴ

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ネットイナゴとは、被災地に殺到する匿名ネットユーザーの集団をす言葉である。発祥ははてなダイアリー

イナゴには悪意善意もない。あるのはただ食欲のみだ」

(07年2月22日産経新聞夕刊コラム「ネットウォッチング」より)

概要

派遣元は、Twitterはてなブックマーク2ちゃんねるニュース掲示板、個人BLOGなど。関連動画ニコニコ動画投稿されることもある。不祥事と聞きつけるや喜々として失態・失言をやらかした個人BLOGmixiファンサイトの掲示板などに殺到、コメントスクラムを形成して炎上させる。ニコニコ動画で言えば、ランキングから炎上動画に飛び込む野次層に該当するだろう。

炎上」というキーワードが一般メディアでも扱われて流行語と化す中から生して生まれた言い回し。はてなダイアリーで提唱され、産経新聞が数回取り上げたことで広まり、定着した。特に池田信夫山本一郎ら、燃料発言の多い有名ブロガーが好んで使用する。

命名の由来は、間的に被災地に殺到し焼き尽くす様子があたかもの農作物を時に食らい尽くすイナゴの蝗を彷彿させることから。ただし、蝗をもたらすのは正確にはイナゴではなく近縁種のトビバッタやトノサマバッタなどであるため、「ネットイナゴ」という言葉はイナゴに対する誤ったイメージの下に成立している。

傾向と対策

基本的には「それらしい大義をもって集団で何かを攻撃できればなんでも良い」という不特定多数の匿名集団である。「左翼」「右翼」のように、自らの行動が正しく、その明としての活動を行っているわけでもなく、「自分たちが正しい」「悪を正すために行動している」といった意味も的もなく発生し、損を生じさせ、消滅する。

多くは本気で怒っているわけでもなければアンチですらないが、奮・高揚しており、そこには理性のかけらもない。単に丸ごとの塊としか扱いようがないし、金銭的な利益を的とした行動ではないため、「利益がいから中断する」という止めが存在せず一度ネットイナゴにを付けられると回避は非常に困難である。ほぼすべてのケースにおいて、コメント欄は「謝罪せよ」などのネガティブコメントで埋め尽くされ、偽問わずに住所や氏名など特定の個人の情報投稿中傷などが継続展開し「人生を終わらせる」方向のみに拡散する。対処法は全面降・全面謝罪やコメント欄の閉鎖コメントの登録制への移行などしかないが、それも一手誤れば、被害者側の公式ウェブサイト等にリンクを掲載しているだけの関係の企業が対となったり、個人においても友人、知人に攻撃が向かうなど人質を取るような方向に炎上が飛び火することもある。企業倒産業に追い込み、最終的にそれを報道するニュース記事に集まり最終的に全ての責任を他者に転した後ネットイナゴは移動する。

ネットイナゴの行動原理は、群集心理の基本である「信号、みんなで渡れば怖くない」が根底にある。つまり「自分は他者から見えない」「見えない仲間がいっぱいいる」「故に安全である」ことが最低条件にして絶対条件であるため、燃料供給を絶たれて人が減少すると次なる被災地めてイナゴたちは散する。損の発生・終了も「ネットイナゴ」という名称からも解るようにの自室のパソコンでのわずか数クリック行動が「ネットイナゴの発生」に至るため、極めて気軽である。「餌を食らう(投稿リツイート情報拡散する等)」と行動をする的もないか、あったとしても「離婚してムシャクシャしていた」「芸能人情報だからやった」などで、その行動により最終的にどのような効果が発生するかは考慮されない。また、ネットイナゴ自身も明確な自身の規模や程度を把握していないため、予見可性のない事態に発展することもある(関係者による殺人未遂等)。極端な例では身元を特定されたネットイナゴの一部が警察等に謝罪したその数時間後には情報拡散を再開していたという例のように、被害者の事情どころか自らの周囲の事情さえ考慮できないという「強度の依存性」があるともいわれており、ネットイナゴと呼ばれるような活動を行っていることも気づかず「言論の自由」「悪いのは何度も投稿を行っていた他の者で、自分ではない」など自己のみの正当性をする。

撤退の見極めがつかずに粘着を続けると、スマイリーキクチBLOG事件exitのように一網打尽にされることもある。この事件は最終的に被害者が泣き寝入りをせず責任追求することを決意したもので、ネットイナゴを構成していた者の氏名や住所等の情報被害を受けつつも調を行い、警察が数名を書類送検するという既成事実により大きな問題に拡大させることにより、最終的に警察がネットイナゴに対し一斉検挙の方針を見せることにまで成功したモデルケースである。イナゴは群れてこそ初めて恐ろしいのであって、1匹ずつは人間ではなく単なる昆虫である。「被害者が有名人であること」であることもターゲットとなってしまった原因の一つであると共に、反撃の際の起爆剤となる「問題化」の際私人より有利(会社人や学生に対して中傷が行われていることより、芸能人であることでマスコミも積極的に採り上げる)ではあるが、殺人事件の犯人であると名しされるという個々の行為の悪質さ、姿が見えない加害者の不透明さは脅威でしかなく、勝算の程度と勝つまでにどれだけの損を追い続けるか、勝つことでどれだけの責任追求できるかを考えればネットイナゴへの反撃を決断することはネットイナゴ個々が想像もできないほどの重い決意が必要であろう(事実、想像ができないために反撃を受け、情報開示され、犯罪特定された)。

ネットイナゴの問題点は、たとえ勘違いによる(突撃)であっても“祭り”が加速していると一切止めが効かないこと(例としてyoutubeにおけるjap事件exitなど)、そしてそれに関して責任を取らないことである。企業倒産業または人間の死等でネットイナゴは移動するが、お祭りに挙げられる側からすれば責任追求の所存が1匹1匹に分散しており、かつ、それを暗黙の理解として存在する(最終的に自分一匹が発生した損を弁済する可性は少ない)。仮に個々を対とし賠償の請等をめたとしても被害回復することはできず極めて甚大な被害を被り、終了する。

最大の問題点

まずネットイナゴのシステムとは、数千人、数万人のイナゴたちが、発見したターゲットに、各々の日常の不満や憤を押し付けることである。押し付けられた側が倒産しようが、自殺しようが、ネットイナゴは関係がないと自己弁護に終始する。そして、「自分の投稿自殺などするはずがない」といった根拠の思い込み(自分が責任を負うはずがないという願望)を持っている。なお、ネットイナゴと違い本気で相手を追い込むことを的としている者(ネットウォッチ板に常駐している人間である)はネットイナゴとは微妙に異なる。

正義の旗印さえあれば的を餌とする価値がなくなる(飽きる)まで追い込み、また、「正義の旗印」がなくとも大勢により現在行われている行動(掲示板投稿ツイートリツイート等)を、「大勢が(群れが)現在行っているから」という理由のみで被害拡散させるネットイナゴの行動の最悪の問題は、一人として社会的な利益を得ることもなく、意味も的もなく突如社会に損だけが生じる(にもかかわらず、ネットイナゴたちは「自分たちがそれをやらないと社会の不や悪を駆逐することが出来ない」と本気で思っている)という点であり、ある意味ネットの負の部分の徴とも言えるだろう。

悪意なき祭り

VIPニコニコ動画にありがちだが、攻撃意図すらまったくなく、単になんらかのきっかけで「祭りと聞いて」「駆けつけ」「聞いてきました」祭りだワッショイ」といったノリ被災地廃墟に追いやるケースもままある。

冒頭の産経記事のとおり、イナゴには善意悪意もなく、単に食欲のみで動く。そして被災地となった側からしてみれば、イナゴ悪意があろうがなかろうが結局食い荒らされ泣きを見ることに違いはない。

奇跡的な大勝利を収めたスマイリーキクチ中傷被害事件はネットイナゴの法的責任追及の可性を示した重要なモデルケースであるが、当該事件の実行者は年齢等により最終的に刑事事件としては不起訴とされ、民事での勝算をもめた場合有利に展開させるまでには至っていないようである。

民事訴訟を提起した場合ネットイナゴが社内のパソコンから活動を行った場合は企業への個別の請が必要とされ、反訴の可性もあり、最終判決までに必要な訴訟費用・期間は大で、スマイリーキクチ中傷被害事件では民事の展開を断念したとされる。

諦めたら?(ネットイナゴ談)

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