トヨタ・アクアとは、トヨタ自動車の販売するハイブリッドカーである。
トヨタ自動車では2011年にアクアが登場するまで5ナンバーのハイブリッドカーがラインナップから消滅しており(現在はカローラシリーズにハイブリッド仕様が出ている)、初代プリウスは5ナンバーで登場したが、2003年登場の2代目以降はすべて3ナンバーであり、その後に登場するハイブリッドカーはすべて3ナンバーであった。
この為、3ナンバーゆえにハイブリッドカーに二の足を踏んでる層や、初代を乗り続けている層などをターゲットにしたであろうサイズの車としてアクアが登場した。トヨタ自動車で販売されているハイブリッドカーの中ではヨーロッパで販売されるヤリスハイブリッドと並んで小さい。
5ドアハッチバックで大きさでいえば初代プリウスより小さく、ヴィッツよりはちょっと大きい。かつてのトヨタ車のイメージで言えば、ターセル/コルサのハッチバックモデル及びカローラIIと同等の位置にあると言えるだろう。ただし全高は標準的なコンパクトカーよりはやや低めに設計されている。
システムのコンパクト化や配置を工夫して、小さいながらも同クラスのハッチバックと何らそん色のないものとなっている。ボディカラーも原色系やメタリック系など様々な種類が用意されている。機構面でいえば2代目プリウスと一緒のパッケージに見えるが、実態は全く別物であり軽量化が図られている。その結果、最軽量で1050kgとなっている。この重量はヴィッツのRSとよりちょっと重い程度であり、いかに軽量化が図られているかが分かる。
一番のエポックメイキングは世界一と謳われるリッター40キロの低燃費である。これは10・15モードでの数値であり、現実的ではない数字ではあるものの、それでも同クラスの車と比べても圧倒的な燃費の良さは特筆される。某番組内において東京から西へ向かって、どこまでいけるかと言う企画が行われたが、九州を目の前にしてPAへ進入。それでもおよそ1000キロを走行し、リッター28キロを記録。また軽量な車体とモーターの特性から来る出足の良さがあり、我慢しない走りでも極端な燃費のバラツキが少ない。
アクアと言う名称は日本だけであり、国外ではプリウスCと言われており、「C」は「City」の頭文字である。この名称からわかる通り、小さいながらもプリウスファミリーの一員である。無論、日本では車名がアクアとなっているのでプリウスとは別物の扱いとなっている。なので販売台数も別個扱いとなっている(プリウスは通常のモデルの他にプリウスαも販売台数に加算される)その上で、2013年の年間販売台数1位を記録したと言う事は単一の車種として、いかに売れているかと言う事を示している。
なお、アクアの生産開始に伴って、営業車やタクシーといった用途向けに装備を厳選して2009年以降も継続生産されていた2代目プリウス(EXのサブネーム付き)が生産終了となった。
生産はトヨタ自動車東日本の岩手工場で生産されており、ここから全世界に輸出される。
ヤリスハイブリッドはヴィッツのハイブリッドバージョンであり、アクアとは足回りやシステムがほぼ同一である。言わばボディを変えた程度であるが、これまでトヨタで発売したハイブリッド車の中ではオーリスと並んで日本国内で販売されていないハイブリッド車である。
アクアは海外仕様たるプリウスC含めて日本製であり、岩手のトヨタ自動車東日本の工場よりヨーロッパを除いた全世界で販売される。対して、ヤリスハイブリッドはヨーロッパのトヨタの製造工場で生産される。
これには理由があり、トヨタの認知度がヨーロッパでは今一つである事、売れ筋たるヤリス(日本名:ヴィッツ)のハイブリッドを設定することで稼働率の向上やブランド力と商品力の強化を図る事が目的と思われる。
その他にもトヨタのハイブリッドカーは基本的に全販売チャネルでの取り扱いが基本である為、売れ筋になる小型ハイブリッドをネッツ店だけで取り扱う事には問題があったとも考えられる。
アクアが登場して初めてのマイナーチェンジは2013年5月に行われた。
Sに設定されていたアクセントカラーのうち、クールブルーが廃止となり、ディープブルーが新たに採用された。また、Gには北米仕様ですでに採用されていた合成皮革シートを採用した「ブラックソフトレザーセレクション」が追加となった。また、L以外のグレードには従来よりもさらに紫外線吸収能力が上がったスーパーUVガラスとミラー付き助手席サンバイザーが採用された。
2013年12月2日に2度目の一部改良がおこなわれた(発表は11月26日)
この改良ではエンジンとインバーター類の改良で燃費が37.0km/l(JC08モード)に向上し、ホンダ・フィットに奪われてた燃費日本一の座を奪還した。この他、装備の充実や足回りのチューニングや遮音材の追加、塗装の追加などが行われた。お値段は従来より1万円上がっている。
今回の改良で足回りやボディの本格的なチューニングが行われた「G's」が追加となった。
ベースは「G」グレードでインテリアは黒を中心としたクールな内装に仕上がっている。また専用のエクステリアの追加のみならず、サスペンションは専用の物が奢られ、ボディも打点追加などの強化やホイールの大径化など本格的なチューニングが行われており、走りに主眼を置いたモデルとなっている。
お値段はベース車より35万円程度高くなった222万円であるが、中身を考えれば悪くないお値段であろう。
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最終更新:2025/01/04(土) 02:00
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