シイタケ(椎茸)とは、日本を代表する食用きのこの一種である。
ニコニコ大百科:菌類 シイタケ |
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分類? | ハラタケ目キシメジ科シイタケ属 | |
学名? | Lentinula edodes Lentinula→Lentinus属(マツオウジ属の旧称)より edodes→食用の |
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ハラタケ目 Agaricales? | ||
このテンプレートについて |
種小名の"edodes"が「江戸です」の意味だという俗説が紹介されることがあるが、れっきとしたギリシャ語由来の単語である。英名を"shiitake"というが、発音は「シイタキ」と聞こえるという。
煮たり、焼いたり、揚げたり(天ぷら)と汎用性の高い食材である。鍋・煮物・茶碗蒸し・天ぷら・酢豚・釜めしなどに用いられる。ピーマンと同様に、傘の裏に肉を詰めてしいたけの肉詰めにすることもある。新鮮なものはさっと湯がくなどして刺身(!)にして食べることもある。
干して乾燥させたものは「干椎茸」といい、良い出汁がとれるので主に和食に一般的に利用される。
独特の触感と匂いからシイタケを嫌う人も多い。でも野菜とみなすかどうか微妙なので、「嫌いな野菜」ランキングには見られない場合もある。[1]
5'-グアニル酸やグルタミン酸などの旨味成分を多く含む。5'-グアニル酸とグルタミン酸には相乗効果があり、2つの存在で旨味は何倍にもなる。5'-グアニル酸は肉・魚・鰹節などの旨味成分である5'-イノシン酸と類似するが、それよりも旨味が強い。
乾燥させたしいたけはレンチオニンによる特有の香りが強まる(これを嫌う人もいるが)。さらに、日光に当たることでビタミンD2の含量も多くなる。
国立がんセンターと味の素の共同開発グループにより抗がん剤のレンチナンが得られ、1969年に厚生省の認可を受けた。直接がん細胞を抑えるはたらきは持たないが、免疫を強めるはたらきがある。
生や加熱不十分のシイタケを食べた場合、シイタケ皮膚炎と呼ばれる炎症が発生することがある。
日本のほか、中国(主に華中~華南)・韓国・タイなどでも食用に栽培される。世界的には、全てのきのこのうちで2番目に多く生産されているが、それでも1位のマッシュルームの1/4-1/5程度である。
日本では江戸時代初期に豊後または伊豆で栽培が始まった。かつて豊後には「豊後なば師(茸山師)」とよばれたシイタケ栽培のプロフェッショナルが多くいて、各地に赴いて栽培技術の発展に貢献したという。
人工栽培されたものがスーパーや八百屋などで売っており、1パック100円~200円前後で購入可能。野生のものと栽培のものではそれほど味に違いはない。案外その辺の里山の雑木林でも見られたりするが、場合によっては有毒のツキヨタケと似てなくもないので注意。
シイタケ生産量日本一は群馬県で、徳島県・岩手県がそれに続く。生椎茸は徳島県が日本一の産地で、干椎茸は大分県が日本一の産地。世界的には、最大の生産国は中国。
シイタケはL・エドデスとして漫画「もやしもん」に登場し、4つの担子胞子をつけた担子器をモチーフにしたと思われる形をしている。自分の学名が「江戸です」に由来すると思い込み、そんなふざけた命名をする人間に見切りをつけて「菌連合」に加盟した。
胞子の部分の色は、きのこの色からの類推か茶色になっているが、実際のシイタケの胞子は白色である。また、作中での学名は旧学名のLentinus edodesとなっている(…が、新旧どちらの属名も頭文字がLなのであまり影響しない)。
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最終更新:2024/12/23(月) 20:00
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