ウルトラの父とは、日本の特撮番組「ウルトラシリーズ」に登場するキャラクターである。
ウルトラマンタロウの実の父親であり、ウルトラマンAの養父でもある。夫人はウルトラの母であり、彼女の姉妹の子供であるウルトラセブンは義理の甥となっている。
CV:梶哲也(A)/鹿島信哉(タロウ)/石田太郎(ウルトラマン物語)/西岡徳馬(メビウス~ギンガ除くジード)/金子はりい(ギンガ)/飯島肇(ウルトラギャラクシーファイト)
M78星雲の光の国にある宇宙警備隊創設者の1人であり、同隊の大隊長を務める。慈愛と母性の象徴であるウルトラの母と好対照の、威厳と父性の象徴でウルトラ兄弟からは父同然の扱いを受けている。
外見はヒゲと角が特徴である。初登場時のみ大胸筋が物凄く厚くなっている。またスーツが流用であったのでツノとヒゲは後付け感が漂っていたが、その後は新造されたこともあり、非常に自然なものとなっている。なお、シュワッなどの掛け声はウルトラマンの声を低くしたものとなっている。
初登場はウルトラマンAの27話「奇跡!ウルトラの父」である。銅鑼の音色と共に力道山のような堂々たる姿でヒッポリト星人の前に現れた。この時はヒッポリト星人によって、ブロンズ像となったウルトラ兄弟を助けるためにやってきたが、長旅による疲労によってヒッポリト星人に敗れてしまう。なお、この部分は「ウルトラマン物語」ではウルトラマンタロウに特訓をしていた為にエネルギーを使い果たしたという設定に変更されている。その後、「復活!ウルトラの父」で再度登場し、この時はサンタクロースに扮して登場した。この際、本人の口からは「魂だけ」と言ってるところから、実体はウルトラの星で治療しているものと思われる。
その後、ウルトラマンタロウや80にも様々な形で登場したが、その後は従来のウルトラシリーズの流れとは分断されたストーリーと言う事もあり、しばらく登場する機会はなかったが、昭和シリーズの直系である「ウルトラマンメビウス」において久し振りに登場し、新人のメビウスを影に日向に支えていった。
なお、本名はウルトラマンケンという。このケンという名前の由来は初登場時(1972年ごろ)に有名であったケンとメリーのスカイライン(通称ケンメリ)から取られたものと言われている。ウルトラの母の名前もメリーの発音違いであろうウルトラウーマンマリーとなっている。
という具合であるが、コミカライズされている作品、とりわけギャグマンガ系においてはウルトラの母の尻にしかれている描写がある。
ジャンプ能力や飛行能力はウルトラ兄弟とはそれほど差がない。しかし戦闘能力、ことに直径100キロの惑星を砕けるほどの腕力や原爆10個分のキック力、持ちうる光線技や特殊能力はハッキリ言えば、チート同然である。とはいえ、実戦経験が明確な描写があまりなく、初登場時はヒッポリト星人に負けたこともあり、強さが印象に残る事が無い。直近の戦闘場面はメビウスでジャシュライン登場時であるが、あくまでサポートするにとどまっている。
このようにどんな問題でも解決できる究極の父性を具現化している。
さて、ヒッポリト星人との戦いにおいてはエネルギーがあまりない状態での戦いを強いられ、カラータイマーも赤く点滅していた。ウルトラの父はAにすべてを託して、自らのカラータイマーをAに与えた。Aはヒッポリト星人を倒した後にそのエネルギーを他の兄弟に分けたのだが、この時点でAのカラータイマーは赤である。少なくともエネルギー切れ間近の段階で他の兄弟に分ければA自身も危ういはずなのだがケロリとしており、また他の兄弟も普通に行動が出来るようである。このことから、ウルトラの父の持ちうるエネルギーは例え赤の状態であっても、少なくとも他の兄弟4人分のエネルギーを充当できるものと思われる。やはりチートである。
また、スノーギラン登場時においては前述の通り、「魂だけ」といっている。なので、この時に戦ったのは実体のない状態である。しかし、渡り合えてるところなどをみると、やはりチートである。
「ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE」での回想シーンでは、現在よりも角が短くヒゲが生えていない昔の姿でウルトラマンベリアルと戦うシーンが拝める。しかし時系列的にはそれよりさらに前のはずの「ウルトラマンメビウス」でのエンペラ星人との一騎打ちの回想シーンでのウルトラの父にはヒゲが生えてるし角も長く、矛盾ができてしまった。
…と思ったら、ウルトラ大戦争時のエンペラ星人戦で覚醒しフォームチェンジした姿が現在の長い角+ヒゲの状態らしい。いつでも元の姿に戻れるが、かつての戦友であるベリアルと戦うことをためらってフォームチェンジしなかったせいで被害を出した甘さを反省し、以降は元の姿に戻ることを封じてフォームチェンジしたままにしている…という後付け感バリバリの設定が追加されている。
ウルトラの母がタロウの亡き母そっくりの緑のおばさんの姿で登場したように、彼もまた人間体で登場している。常に子供たちを温かいまなざしで見守る慈愛のアイコンたる緑のおばさんに対して、サンタクロースの格好である。
この時代において、父性のアイコンが何かを考えれば、波平さんのような着物をまとった頑固親父かもしれないが、それではさまにならない。然らば父親が子供を喜ばせるために普遍的な人気を誇るキャラクターに扮して子供たちを喜ばせようとウルトラの父は考えたかもしれないが、どう見ても不審者です。本当に(ry
人間体での性格はどこか飄々とした、うっかり秘密をばらしてしまうお茶目さんな一面もある。
ウルトラシリーズの世界において、12月24日頃はクリスマスではなく「ウルトラの父降臨祭」となっている。
「復活!ウルトラの父」に登場した超獣スノーギランによって、街の人々は失明するという事態に陥った。そもそも、スノーギランはナマハゲによって登場したのだが、そのナマハゲは西洋の風習たるクリスマスやサンタクロースに怒りを覚えて登場した。そんな最中、ウルトラマンAが劣勢に経たされていたところで、ウルトラの父が登場、エネルギーを貰った上でスノーギランを圧倒し、自身もナマハゲを倒した。そして夕子の力を借りて、失明した人々を助けた。それはちょうどクリスマスの時期であり、そのインパクトは凄まじいものであろう。その後もクリスマス頃に客演として登場した為、地球の人々はウルトラの父の功績をたたえ、クリスマスに取って代わり(?)ウルトラの父降臨祭が年末の行事となった。
皮肉なことにナマハゲの願った西洋の風習を払拭したことにもなってしまっているが、それはともかく街の中は現実の世界におけるサンタクロースの格好に扮した人間に代わって、ウルトラの父の角を模した人々が練り歩き、街中には降臨祭のポスターが貼ってあったり、ウルトラの父は神格化されているようである。
父初登場のエピソード。ウルトラマン物語バージョンでは負けた理由が変わっている。
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最終更新:2025/01/11(土) 21:00
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