『かめくん』とは、北野勇作のSF小説。徳間デュアル文庫刊。第22回日本SF大賞受賞作。
※ユーザー生放送の配信者については、かめくん(生放送記事)を参照。
かめくんは、姿はカメだけれどカメではない。カメ型ヒューマノイド・レプリカメであるかめくんは、フォークリフトのオペレーターをしながら日々を過ごしている。図書館で本を借り、好きなスルメとリンゴを囓りながら過ごす日常。だけどそれはかめくんにとって、束の間の休息でしかないのだった――。
大阪市北区をモデルにした日常SF小説。第1回小松左京賞で最終選考に残りながら(作者が既にデビュー済みのプロであったという理由で)落選、2001年に徳間デュアル文庫に拾われて出版され、その年の日本SF大賞を獲ったという不思議な経歴の作品である。徳間デュアル文庫版のイラストは前田真宏が手がけている。
平凡な日常の中に、平凡な日常として存在する「異質なもの」のささやかな幸せと哀しみを切り取った作品。SFと幻想小説の中間的な、奇妙な作風の短編が多い北野作品の中では比較的話の筋が解りやすいので、北野勇作を初めて読むならこの作品がベター。
徳間デュアル文庫版は長らく絶版だったが、2012年に河出文庫から復刊された。
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最終更新:2024/12/23(月) 19:00
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