えちぜん鉄道 単語

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えちぜん鉄道とは、第三セクター方式の鉄道である。かつては京福電鉄が運行していた。2011年度には黒字化を達成している鉄道でもある。

概要

 福井市から勝山市坂井市を結ぶ路線を運営する福井市勝山市などが出資する第三セクター方式の鉄道
所有路線は勝山永平寺線(旧:越前本線)と三国芦原線。京福電気鉄道時代には永平寺線や丸岡線があった。

 元々は京福電気鉄道福井鉄道部が保有する鉄道路線群であった。元々経営難で止を検討していたところに、2000年ブレーキ故障による正面衝突事故2001年に信号無視らびATS未設置による正面衝突事故と立て続けに重大事故を起こしたため、2回事故直後に営業停止となった。結局京福電気鉄道は立て直しが困難として再開を諦め、全線止を決める。
 しかし、それまで鉄道を利用していた客が代行バスや車に切り替えたことで渋滞が発生して通・通が困難な状況になったこと冬季雪地帯と言うこともあってそもそも自動車を動かすこと自体が困難であると言う問題点が明らかになり、第3セクター会社として「えちぜん鉄道」を設立し、2003年に営業再開されることになった。

 日中電車には女性アテンダントが乗務し、観光案内やアナウンスを行っている。
平日限定ではあるが、区間折り返し列車も設定されている。
 2014年4月からは特急「きょうりゅう電車」の運行を開始した。乗車券の他に特別券300円が必要になる。
また全予約制であり利用日の1か前から2日前まで予約ができる。(土・日・祝日運行)

 2016年3月より当初の計画より1年ほど遅れてではあるがお隣福井鉄道福武線との相互直運転を開始した。
 これにより福井市北部と越前市との所要時間が70分から50分ほどへと大幅に短縮された。
 (直通運転区間:三国芦原線田~鷲塚針原間)

北陸新幹線建設に伴う高架化工事に際して先行して建設した新幹線の高架線路を仮線として間借りした。

新幹線の線路を営業開始前に間借りした例は東海道新幹線/阪急京都線大山崎付近とこの北陸新幹線/えちぜん鉄道の福井付近のみ)

長年ICカードが使えないどころか自動改札改札口駅員が切符を切る昭和スタイルだったが2025年3月福井鉄道と共にICカードに対応する模様(ちなみに2021年9月にこの記事を改修してる人が行った時は北陸本線以外のJR・えちぜん鉄道・福井鉄道バス全部ICカード非対応だったが越美北線以外は整備される模様)車両IC精算機を乗せる予定だがアテンダントさんがどうなるのかは不明

2023年3月より観光列車恐竜列車」が運転を開始した。特急きょうりゅう電車」のグレードアップ版で、専用車両が使われる。

コロナ禍電気料金が高騰している事、また雇用を確保する為2024年3月16日に値上げを行った。

使用車両

MC6101(12両)

えちぜん鉄道の車両。元:愛知環状鉄道車両。1両、もしくは増結して2両運行が可
ただし6001形と6101形の混結運用はない。
愛知環状鉄道時代は元国鉄101系の走行機器を使用していたが、
えちぜん鉄道に譲渡された際、勝山永平寺線の坂を上れないことが判明した。
そのため同時期に長野総合車両センターで解体されていた113系の部品をJR東日本から購入し、
機器交換の上で現在えちぜん鉄道の顔として頑っている。
MC6001(2両)
えちぜん鉄道の車両。元:愛知環状鉄道車両。1両、もしくは増結して2両運行が可
ただし6001形と6101形の混結運用はない。機器交換は上記のMC6101形と同様である。
両運転台化改造などの点を除けばエアコンなどほぼ愛知環状鉄道時代の状態で運行している。
MC7001(6両)
国鉄JR東海119系5300番台(R編成)。2両固定編成の動力
導入に伴い大幅な改造(運転台VVVF制御化など)が施された。
えちぜん鉄道の新たな車両であり、特急きょうりゅう電車にも充当されていた。(現在MC8000形恐竜列車を担当)
入線時には離線防止対策でパンタグラフが2基搭載されている。
TC7001(6両)
国鉄JR東海119系5300番台(R編成)。2両固定編成の制御
導入に伴い大幅な改造(運転台など)が施された。
えちぜん鉄道発足以来初のT車である。

MC8000形(2両)

静岡鉄道からやってきた車両、当初は後述のMC5001形置き換え用かと思われたが、観光列車恐竜列車」として改装され、2023年7月15日に運転を開始した。この際ラッピングとともに顔(ライト系)を大幅に弄られ方向幕の部分にライトが組み込まれ尾が撤去された。(尾は旧前照部分に移植近鉄も後年似たような改造を行う)

福井9:35→勝山10:30と貸し切り運行がある日の福井13:05→勝山14:00のみの運行(しかも福井県立恐竜博物館の休館日の第2・4水曜日祝日の時はその翌日、夏休み期間は休)年末年始(12月31日1月1日)は運休)とニートレインではないが手伝い程度の運用しか入らない。ついでに開館日も2023年12月18日2024年3月1日は運休らしい。4500円払うと乗ることが出来るとか

MC5001形(1両)
京福電鉄福井)がや県、沿線自治体の補助を受けて製造された車両
体は新造だが台車や冷房装置は豊橋鉄道阪神電鉄、自社手持ちのものを再利用。
かつては5002号も存在したが、衝突事故になった。
現在はえちぜん鉄道で一のロングシート
L形(2編成)
2016年3月福井鉄道との相互直通運転用の低床車両。えちぜん鉄道初の全新造
「ki-bo」(キーボ)という称がつけられていて、体色はこれまでの慣例を打破した黄色一色
に低床ホームがないためえちぜん鉄道線内はすべて急行として運用される。
○ML6形(1両)
京福時代はテキ6形。日本国内に現存する最古の電気機関車
勝山にて動態保存。ただし動くのはイベント時や鉄道の日ぐらいしかない。
京福時代はデキ6ではなく、テキ6である。
書類上えちぜん鉄道から勝山市に譲渡されており、えちぜん鉄道では籍を有しない。
○ML521形(2両)
京福時代はテキ521形。除雪用の電気機関車
貨物輸送の為に製造された機関車で貨物取扱止後に除雪用となった。
521号と522号永久固定編成。吊り掛け
522号勝山側のボンネットにはATS装置が載せられている。(=521号単体での本線走行は不可能)
○ト61形貨車(1両)
京福時代に盛んに行われていた貨物運転の時に使われた貨車
かつては何両も存在したが貨物輸送止に伴って消滅していった。
ほぼ放置状態であったML6形機関車と一緒に放置されていたおかげでなんとか生き残った。
現在は勝山にてML6形と一緒に連結されて動態保存。

×MC2101形
吊り掛け電車で固定2両編成。元南海電鉄車両だが阪神電鉄体に載せ替えられている。
7001形の導入により急速に置き換えが進み、全ての車両となり現存しない。
最盛期は16両も存在し、区分も5つに分けられていた。
×MC1101形
体は阪神5101形、台車豊橋鉄道から譲受された元国鉄101系を使用していた。
元は吊り掛け東急初代3000系である。
MC5001やMC2201とは違い111系の足回りが使われているためギアが異なる。
2014年10月26日に運用を終了し側面が2ドア車両は消滅した。
×MC2201形
阪神3301形。台車国鉄101系のものを使用。
かつては4両存在したが、2201号は衝突事故に。
2202号と2203号は制御器不調&修理不能により2006年解体となった。
2014年10月26日に運用を終了した。
 
モハ3001形
京福電鉄から引き継がれた元南海電鉄車両である。湘南の前面やドア配置が特徴的なものとなっている。
・・・だったのだが老朽化が進んでいたため一度も走ることなく、解体された。忘れないでね。

その他福井鉄道からは
F1000形(FUKURAM)
F2000形(FUKURAM Liner)
・770形(一部編成のみ)
が相互直通運転区間に乗り入れる。

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