10年連続で算数オリンピック入賞者を輩出している彦根市発の知る人ぞ知る塾「りんご塾」。天才を生み出すそのユニークな教育メソッドを、塾長の田邉亨氏が初公開した書籍『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(ダイヤモンド社刊)が、このたび発売になった。本書を抜粋しながら、家庭でも取り入れられるそのノウハウを紹介する。
声かけは「仕込み」と「瞬発力」両方必要!
子どもをやる気にさせるには「声かけ」はとても大事です。
声かけは大きく2つに分かれます。「仕込み」がいるものと、「瞬発力」が求められるものです。
前者は、その子の現状を踏まえて、よりよい状態に導くために「仕込み」をします。そして、結果が出たときに適切な声かけをします。子どもを見守り、導きながら長期スパンで取り組んでいくものだと言えるでしょう。
一方、後者は、例えばテストで100点を取ったら「すごい!」と褒めるたぐいのものです。経緯を踏まえずとも、その出来事だけに対して、適切な声かけをすればOK。子どもの気持ちを一気に盛り上げるような瞬発力が求められます。
子どもの能力を引き上げていくためには、この2つの声かけを駆使して、長期と短期の両輪で子どものやる気を高めていくことが大切です。
次の項目から具体的なやり方を説明していきましょう。
*本記事は、『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(田邉亨著・ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。