先に結論を言いますが、あなたが一般的な普通のサラリーマンならやめた方が良いでしょう。
私は19年前に、40代でへーベルの3階建てを立てました。建物だけで3000万以上の家です。
その前に購入したやすぶしんの建売が手狭になり、また痛みがひどかったので立て替えたのですが、土地が20坪と狭いのでやむなくへーベルにしました。積水ハウスと併せて検討しましたが、比較すればへーベルが良いに決まっています。
購入する時には良いことばかり説明を受け、自分でも良いところばかり探して納得していました。
問題はメンテナンスです。メーカーは、新築時に購入者が二の足を踏むようなことは説明しません。
10年ごとに壁の塗装が必要です。約180万掛かりました。
一流メーカーなので、梯子で作業できるところにもきちんと足場を組むので費用もかさみます。
そろそろ20年目になりますが、再塗装に加えて今度は壁のへーベル板の隙間を埋めているパテが硬化して、地震の揺れを吸収できないので目地をすべてかき出して詰めなおすそうです。
今回は、このため費用が300万以上掛かりそうです。
まだあります。
20年目で屋上のシートの交換です。
狭いのでせいぜい20万~30万位かと思っていたら、80万位とのことでびっくりしています。
一回目の塗装の時、作業は丁寧で隅々まできちんと仕上げてありました。
これには、料金が高額だから手抜きなどしないという以外に理由があります。
へーベル板にその理由があります。へーベル板は、水を吸収してしまうのです。
建てている時、へーベル板のかけらを子供が水に浮かべて遊んでいましたが、すぐに水がしみこんでいました。
発砲コンクリートなので、中に鉄筋をしっかり入れて補強してあります。
隅々までしっかり塗装しないと、しみこんだ水がこの鉄筋を腐らせてへーベル板を壊してしまうからです。
そのため他社に依頼して、壁を塗装したり屋上のシートを張り替えたりすれば、以降の建物の保障はしないというのもうなずけます。
大きな問題は、これらの高額メンテナンスが定年退職後にやってくるということです。
しかもへーベルを壊さないように住み続けるには、絶対に避けては通れないメンテナンスです。
冒頭で、普通のサラリーマンならやめた方が良いと申し上げたのはこの理由です。
他に土地があって、駐車場やアパートの経営などしていれば大丈夫ですよ。
私の場合は、年金生活に入ってから、メーカーのこんな説明を受けて買い替えを含めて検討している有様です。
現在、現役でへーベルを購入できる収入があっても、退職後は年金では維持できない建物だということをお伝えします。
よく考察して購入するか決めてください。