「学問」はだいたい「時代に翻弄される」部分があって、それはある程度仕方のない部分がある、スポンサー無しに成り立つ学問は稀ですからね。
私は暇なときはBSの「放送大学」とか良く覗いてみる方で、「栄養学」みたいなのは比較的わかりやすいと言うか、文明論的と言うか、歴史、地理と絡めた内容が多くて面白い感じがしていますが、正直に言って「米」を評価しない内容は見たことがないです。
一般的には「”米”は人類が見い出した最良の穀物だが、生育環境の条件の厳しさが一番の問題点」みたいに説明されています。
その点では、「”麦”は栄養分、収穫量では米に劣るが、適応の広さから普及範囲が広く、歴史も長い」ことも認められている訳です。
つまり、「学問的な栄養学」からすれば、ご質問のことは完全に「間違い」ってことです。
これの一番の証左としては、人類の「人口過密地帯」は歴史的にはほぼ例外なく「米作地帯」だという事実です。
ただ、当然ですが「高収穫の穀類」は、当然にそれに相応しい「多くのエネルギー」を必要として、地球でそれは「太陽」から供給されるので、「低緯度地方(高温地域)の植物」だってことです。
んで、だから、「米作地帯の人間の体格」が「貧弱」に見えるのは、明らかに「高温地帯では小柄が生活上優位」だからだと思われます。
私は昭和生まれのジジイで身長が180cm以上ある、同世代ではかなり背が高い方で、運動とかも得意な方でしたが、「長距離走」とは苦手(根性がない)だし、運動後もなかなか「汗が引かない」感じで、こういうのは「訓練」が無いと中々補完出来ないことはガキの時代から感じていました。
まあ、うちは「面白い食べ物にはチャレンジすべし」みたいな家庭なんで、「和食に拘らない」家でしたが、それでも圧倒的に「米」を食べています。
正直、私の観察では、「昭和後期~末期」に生まれた子供では、「パンを常食する家庭の子どもほど小柄」な傾向があると思います。
当時は特に「食生活を疎かにする家庭」ほど、「パンと肉」の比重が高い傾向がある、これは顕著で、特に「肉」は調理が簡単でそれなりに「豪華感がある」ので、家事に手をかけられない家庭では「罪滅ぼし」感もあって子供に多食させる傾向があった、結果、どうしてもバランスがあんまり良くなく、「小柄になる」か「デブる」場合も多いですよね。
警察の青少年課の方にお話を聞いたことがあるんですが、「都市周辺の新興住宅街」では、「小柄で体格が悪いのが不良」で、それでも「喧嘩とかはかなり強い」のが特徴だって言っていました。
もちろん、「体格が貧弱な方が強い」と言っている訳ではありません、ただ、「肉を食べる比率が多くても単純に体格は大きくならない」し、「体格が貧弱に見えても必ずしも弱くない」ということがある、ってことです。
ともかく、現在「地理」的な分析として、「背が高い」民族はほぼ例外なく「寒冷地」の者です。
中で特異なのが「オーストラリア」で、住民の多くは「移民の子孫」で白人、「白豪主義」なんて言葉があるくらいですからね。
でも、現在、「皮膚がんの異常な多さ」や「目の疾患が多い」のも知られて、政府が「無料サングラス」を配布したりしている訳です。
本来の住民である「アボリジニ」は小柄で、肌にも目にもメラミン色素を多数持っていて、そういう症状はそうは出ない訳です。
この辺、「高温でも乾燥気候」だと、「大柄のデメリット」である「放熱性の悪さ」はそう問題にならない訳です。
ともかく「米の栄養が低い」なんてのは、それなりの教養人は決して口にしないレベルの話で、まあ逆に「糠部分を完全分離しやすい」ために「ビタミン不足」の歴史もあるのは事実、麦はどうしても残りますからね、ですが、これは「精白をしない」のなら、簡単に防げる話ですからね。
つまりは、完全に「科学的な話とは言えない」訳です。