Q 自動車整備の仕事を４０年程してました。昔はブレーキパッドに石綿が使われていたそうですが、整備士の仕事をしていて、肺疾患を患われた方、いらっしゃいますか？原因がわからずモヤモヤしています。 A 医師ではないので技術者としての知識の範囲で記載します。 原因の一つに喫煙があります。質問者様は喫煙されていませんでしたか？ 石綿に関して言えば昭和50年代後半に労働省（現厚労省）から行政通達が出されて、ブレーキシューには石綿が含まれているので、交換作業等の際ブレーキドラム内粉塵の除去は圧縮空気で吹き飛ばすと石綿粉塵の発塵があり、危険なので濡れたウエスでふき取るようにという内容のでした。 この通達が出された後、自動車整備工場等にお伺いしても、作業者がウエスでふき取ったり防塵マスクをつけているという事はほぼ無かったと記憶しています。かなりまずいな～と思いながら作業を見ていました。 従って質問者様の疾患に石綿が関係するとすれば、ドラムの粉塵をどのようにあtぅ刈っていたかはかなり大きな要因です。 なお石綿に関連する肺がんは喫煙と極めて相性が悪く、喫煙もしない石綿粉塵にもさらされない方の肺がんリスクを１とすれば、石綿は５売、喫煙は１０倍、石綿と喫煙両方ある方は５０倍になります。 当方は石綿の測定で解体工事等の現場によく行っていて、作業者の方々とも親しくなりますから（他社です）、作業者の方々に「タバコはおやめになった方が良いですよ」と申し上げていたのですが、「休憩時間にタバコを吸わないなどありえない」と返されていました。なお当方は喫煙は全くしません。 ということで、上記のことをバックボーンに診察時に放されたらいかがでしょう。なお退職後３年という事ですので質問者様が働いていらっしゃる時期にシューに石綿は含まれていたのは、あっても最初の10年間くらいだろうと思います。（下記参照）多くは1980年代にはノンアスベストになっています。 https://cranenet.or.jp/hourei/h0127.html 以上です。