ここで質問されているということは、
真実を知る覚悟があるという前提で話をします。
まずサンタクロースのお話は、
もともとは架空のおとぎ話でした。
日本でいえば桃太郎や一寸法師など、
実際にはいないけど児童文学として伝わっている、
日本昔話のようなものです。
しかしクリスマスの夜にサンタさんが
子供たちにプレゼントを運んでくれるというお話は、
世界中の子供たちに夢を与えてくれる感動的なお話だったので、
やがて本当にサンタさんになろうという人達が現れ、
サンタクロース協会という組織ができました。
そしてそこに所属して資格を取得すると、
世界公認のサンタクロースになれます。
つまり今ではサンタクロースは実在します。
サンタクロース協会の本部は北欧にありますが、
日本にも支部が静岡県に支部があります。
公認サンタさんは1人ではなく、全世界で120人いるそうです。
サンタクロース協会の公認サンタさんは、
子供達とサンタさんが手紙のやり取りをするための
「サンタ郵便局」の運営や、
病院・施設等でのチャリティイベントなど、
様々な活動を行っていますし、
実際にトナカイに乗ってプレゼントを贈ることもあります。
しかし残念ながら協会所属のサンタさんは、
特別な存在ではあっても人間なので、
おとぎ話のようにクリスマスの夜に、
たった一晩で世界中の子供達にプレゼントを配れませんし、
30億人以上いる子供達の欲しいものを、
1人1人調べることもできません。
そしてトナカイもあくまでシカ科の哺乳類ですので、
空を飛べません。
おとぎ話に出てくるサンタさんは、
見た目は人間ですがやってることは神業なので、
半神半人や妖精のたぐいであり、
イメージとして最も近いのはジャムおじさんです。
ジャムおじさんは自分の焼いたパンに命を吹き込むことができ、
見た目もサンタさんそっくりな妖精です。
(実際にクリスマスの時にサンタさんの恰好をすることがあります)
話がそれてしまいましたが、
サンタさんは実在していても超能力が使えないため、
プレゼントを配るのにどうしても支障がでます。
そのため子供達の両親がサンタさんの代わりに、
プレゼントを配っています。
しかし両親はあくまで、子供達に夢を与えたいという、
サンタさんの願いを受け継いで、
代わりにプレゼントを置いてくれているだけなので、
間接的にサンタさんからもらっていると思って良いと思います。
両親であれば自分の子供達の欲しいものを把握しやすいので、
全世界にたった120人しかいないサンタさんが、
世界中の子供達の欲しいものを全て調べるよりも効率的ですし、
勝手に家に入って不法侵入で訴えられることもありません。
とはいえ子供達はおとぎ話に出てくるような、
不思議な力を持ったサンタさんのことが大好きなので、
そんな子供達の夢を壊さないように、
両親はあくまでサンタさんがプレゼントをくれたことにしています。
本物のサンタさんのお手伝いをしているだけなので、
べつに間違ってはいませんし、
そんな両親も子供の頃はさらにその両親から、
サンタさんのお話を聞いて夢を膨らませていたので、
子供達が自分達で判断できるようになるまで、
サンタさんのことを詳細に説明することはないと思います。
サンタさんの意志を受け継いで、
子供達に愛情を注いでくれる両親こそが、
子供達にとっては最も身近なサンタさんかもしれません。