映画オーバーロード聖王国編についてですが 終盤サークレットとシズ・ネイアが戦うシーンでルーン武器に触れるがネイアは否定しますよね？ その時その場にいる全員が唖然としてますが、シャドーデーモンと戦っていた亜人も仕込みなのでしょうか？

いいえ、亜人たち…ゼルンは仕込みではなく本気です。 彼女らは種族の性質上、王族のみが雄でそれ以外の個体は雌であるため王族を失うと繁殖が不能になりその部族には滅びの道が待っています。 何処かの別のゼルンの部族に組み込まれればそれも避けられますが、そんな都合よく同種族の別部族はいません。 映画に登場したアベリオン丘陵のゼルン部族では王と王子のビービーゼーだけが群れの雄です。 しかし、王を守るため王子ビービーゼーが従属の証として自ら人質になったにも関わらず、王は理不尽に殺されてしまいます。 悪魔たちに約定を守る気はなく、このままではビービーゼーも殺されかねません。 そして彼が死んだ時点で部族の滅亡は決定します。 ゼルンたちはそれを避けるため聖王国側と協力してでもビービーゼーを助け出そうとしたわけです。 つまり部族の存亡をかけた命懸けの行動であり、仕込みではなく本気も本気です。 ただ、彼らは本気ですが行動はほぼデミウルゴスに操られています 序盤でデミウルゴスに理不尽に肉を引きちぎられたゼルンがいたのも、ゼルンに恐怖や怒りや恨みを募らせヘイトを稼ぐためで、王を殺して離反に踏み切るように促す為です。 肉を引きちぎられたゼルンも部族の勇者であり、よりヘイトを集める選別です。 ゼルンたちにはもちろんそんな自覚はありませんが。