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回答(4件)
マイクロプラスチック(MP)が 体内に蓄積し続けることで起こる人体への悪影響は、 現在研究途上ですが、 複数の生体システムへの影響が懸念されています。 主な懸念事項として、 以下の点が挙げられます。 炎症と免疫系への影響: MPの粒子自体が異物として認識され、 消化器系や肺組織などで 持続的な低度炎症を引き起こす可能性があり、 これが免疫バランスの乱れにつながるリスクがあります。 肺に吸入された場合は、 線維化や肉芽腫形成を誘導しうることが示唆されています。 有害化学物質の放出: MPは、製造時に含まれる添加剤や、環境中の重金属、 農薬などの有害化学物質を吸着しやすい性質を持ちます。 これらが体内で放出されることで、 消化管の炎症や、がん発生、免疫力低下を 引き起こす可能性があります。 内分泌かく乱作用: プラスチックに含まれる一部の化学物質や吸着した有害物質には、 内分泌かく乱作用(環境ホルモン作用)があり、 ホルモン関連癌、甲状腺機能異常、生殖能力の低下、 代謝異常などの健康リスクが懸念されます。 各臓器への影響: 非常に微小なMPは、消化管から血液、 さらには心臓、肺、肝臓、脳といった 主要な臓器からも検出されており、 血管に蓄積することで心臓発作や 脳卒中のリスクを高める可能性、神経系への影響 (酸化ストレスによるニューロン障害、認知機能への影響) が示唆されています。 MPが引き起こす毒性の程度は、 そのサイズや形状、含有・吸着する化学物質によって 決定されると考えられています。
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最近の報告では、健康な人や患者の血液、心臓、肝臓、肺、胎盤、脳など、様々な組織や臓器からマイクロプラスチックが検出されています。特に、肺組織のマイクロプラスチック濃度が高いほど、炎症を示す値も大きいという関連性が示唆された研究や、認知症患者の脳に高濃度のマイクロプラスチックが蓄積していたという研究もあり、人体への影響についてさらなる研究が急がれています。 現時点では、これらの発見と具体的な病気との明確な因果関係はまだ確立されていませんが、これだけ広範に人体に侵入し、長期にわたり蓄積し続ける物質の存在は、健康リスクとして無視できない最重要課題の一つと考えられています。
本当にまずい状況です。 海の生き物たちのことはよく話題に出ていますが、人間に対しての影響の研究はあまり公表されていませんが、やはり人間の臓器などに徐々に蓄積されて、臓器が侵されているようです。 https://news.yahoo.co.jp/articles/cf52047f20bb9c759a2413d1174b466a895429b5?page=2