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2014-11-18

予備自衛官の訓練に出頭してきた

11月14日から11月18日まで、予備自衛官の訓練に出頭してきた。

引っ越したため、京都地本から東京地本に変わった。京都では小さな駐屯地が点在していたので、選ぶことができたが、東京地本では、朝霞駐屯地で訓練が行われるようだ。朝霞駐屯地は、相当に広かった。

さて、ようやく訓練が終わり、今帰宅してこれを書いている。ここ最近、予定が入りっぱなしでだいぶ疲れた。週末は三連休を幸い、どこか息抜きに旅でもしたいものだ。と、こうつぶやいていると、妖怪ハウスの同居人から、温泉を勧められた。温泉、たしかにいい案だ。

問題は、温泉に一人で行く意義が感じられない。単に広い湯船に浸かりたいのであれば銭湯に行けばよい。広い湯船は朝霞駐屯地の隊員浴場で十分に入ったので、いまさら入ってもしょうがない。一緒に行く人が入ればいいのだが。

では、なにか食べに行くというのはどうか。しかし、自衛隊の食事を食べたうえでは、生大抵の食事は見劣りする。それに、美味しいものが食べたいのであれば、自分で作ったほうがよい。それに、やはり楽しい食事には、一緒に食べる人が必要だ。

では、紅葉でも眺めに行くか。しかし、もはやだいぶ肌寒いし、私に風流を解する心はない。風流人の同道が必要だ。

こうして考えてみると、どうやら旅を楽しむためには仲間が必要なようだ。

一人でも楽しめる旅となると、観光名所ではなく、まだ行ったことのない場所に、なにか面白いものを発見する期待を抱きながら、無計画にうろつくことになるだろう。それもそれで面白いかもしれぬ。

それ以外に一人で楽しめる息抜きとなると、読書かゲームぐらいなものだ。

いずれにせよ、次の連休はなにか息抜きに旅でもしたいものだ。

2010-01-23

まあ、自衛隊だし

幻影随想: SPA!のトンデモ記事および池田一等陸佐の免疫学に対する無知を切る

馬鹿だから自衛隊員になるのか、自衛隊に入るから馬鹿になるのか、その辺はよく分からない。ただ、予備自補の精神教育で、「日本人の文化はDNAに刻み込まれている」などという文面を使ったスライドを見せる中隊長が入るぐらいだから、まあ、これも、さほど驚くに値しないだろう。

そういえば、元寇に関する教育で、当時動員された人員が、元側の兵力十数万人、日本側の兵力数万人とあったのが、これも、どうにも疑わしい。

2010-01-22

帰宅

最後の予備自補の訓練より帰宅。いつも、予備自補の訓練から変えると、非常に疲れる。訓練中は、それほど疲れている気はしないのだが、娑婆世界に帰ると、気が緩むのだろう。

予備自補の訓練をやり終えて思ったことは、やはり私は、自衛隊には向いていないのだろうということだ。

しかし、疲れている暇はない。明日から、本格的に、C++0x本の執筆にとりかからなければならない。やることが沢山ある。何とかしなければなるまい。

まず、目次案の作成だ。

2009-12-11

帰宅

予備自補の訓練より帰宅。

今回はつかれた。久しぶりに酒を呑むことにした。

そして、だいぶ酔った。QueenのDon't Stop Me Nowを延々とリピート再生している。

2009-12-01

帰宅

予備自補の訓練より帰宅。

予備自補の訓練で、前々から思っていることをひとつ。

予備自補の訓練は、五日間単位で行われる。駐屯地の中は、かなりの異世界である。どのように異なっているかを文章で表現するには、遺憾ながら私の筆の及ぶ所ではない。ただし、強いて拙筆を用いれば、駐屯地の中は、外との接点があまりないと、隔絶された別世界である。加ふるに規則正しい生活を以てす。

つまり、訓練は非日常であり、精神的に疲れるのである。精神が疲労すると、自ずと挙動に表れてくる。では、予備自補の訓練においては、どのような挙動に表れるのか。下ネタである。

人の精神というのは、以外と脆いものである。

ちなみに、すでに達観した感のある私としては、「枯楊春老更生稊(こやうはるおいてさらにていをしょうず)」といった具合なのだ。もうトシだろうか。そういう話にはついて行けない。

2009-11-20

日記

予備自補の訓練より帰宅。もう、だいぶ慣れてきたので、何か特別に書くということもなくなってしまった。

今回は、25km行軍を実施した。それほど疲れなかったが、歩き終わって、足を調べた所、マメが出来ていた。

帰宅して、ふとモチベーションがあったので、ブログの各記事に、はてなブックマークへのリンクをつけてみた。標準の画像が小さいので、二倍に拡大した。拡大は汚い。はてなは、画像を用いるならば、SVGで提供すべきである。

訓練の空き時間に、韓愈の争臣論を読んだ。あまり名文とは言い難い、荒削りな文章であった。どうやら、韓愈のまだ若い時の作であるらしい。

思うに、韓愈の文章のすばらしさは、その明瞭簡潔なことにあるのだと思う。

2009-10-12

自衛隊:試験の面接について

最近、「一般曹候補生 二次試験」、などといった検索クエリで飛んでくる人が多い。試験が気になるのだろうか。まあ、もっともな話ではある。

もちろん、最大の関心は面接だろう。そこで気休めに書いておくと、面接で聞かれることは、だいたい同じである。入隊の動機、趣味、特技、希望の職種、自分の良い所と悪い所、自己PR等等。

奇を衒った、答えのない風変わりな質問が出たという話は聞かない。例えば、「富士山を動かす方法について」、「自分を動物にたとえると何ですか?」、「狗子に仏性有りや」、「如何なるかこれ隻手の声」、等等。

さて、面接は他人事ではない。自分も、今日面接を受けてきた。結果は一ヶ月後。はてさて。

2009-10-06

予備自補:戦闘糧食について

聞説、世間では、ミリメシというのが、ひそかな流行らしい。まあ、こんな物をありがたがるのは、お遊び気分でのほほんと外部から楽しめるミリヲタぐらいなものだろう。だいたい、この手の食料は、常温で保存が利き、持ち運びが簡単で、常温でも食べられるという特性を備えていなければならない。カロリーさえあればそれでよく、味などは二の次である。

結局、物珍しさからの興味なのであろう。ただし、自衛隊員なら、結構、容易に手に入れることができる。

予備自補でも、何度かレーションを食べる機会がある。この前、戦闘糧食を食べたので、その感想を書こうと思う。

私が食べたレーションは、「戦闘糧食Ⅱ型 さば味噌煮」というものであった。オリーブドラブ色のパックの中に、先割れスプーン、白米、山菜飯、さば味噌煮が入っている。白米は、普通のパックご飯である。ただし、加熱せずとも、常温で食べられるようになっている。山菜飯は、もち米を使ったご飯である。かなりもちもちとしていて、それなりにおいしい。さば味噌煮は、普通のさばの味噌煮の缶詰と、何ら変わらない。ただし、パックに入っている。あまりかさばることはないが、結構なカロリーは取れる。味は、まずまずである。少なくとも、その辺のコンビニ弁当よりはうまいと思う。

ところで、いま、私の手元には、同じ戦闘糧食がある。余ったのをもらってきたのだ。賞味期限も切れていない戦闘糧食である。これをどのように処分するか迷っている。自分の腹で処分してもいいのだが、どうせ同じ物をひとつ食べたのだ。それほど食べたいというほどのものではない。ヤフオクに流すのも問題があるし、第一無粋である。

さて、どうしよう。私にリアルに連絡を取れる人で、欲しい人がいたら、連絡して下さい。酒でも飲みながら、肴にでもしましょう。

予備自補:特別な体験について

予備自補というのは、どこか、自衛隊の宣伝的な所がある。その体験を、他人に語って宣伝しろとも言われている。今回は、予備自補の訓練の中で、民間ではあまり体験できない訓練を紹介しようと思う。

戦車に乗る

戦車に乗ることができる。私の場合は、74式戦車に乗った。ただに乗るだけではなく、弾の装填も経験できたし、色々と質問をすることもできた。弾の装填は、かなり難しかった。聞説、常備は四秒で装填できるように訓練するらしい。ある人が、「弾を何発積めるのか」と質問したところ、「答えられない」ということであった。まあ、戦車の容積と、弾の容積を考えれば、ある程度の予想はつくだろう。

ヘリに乗る

ヘリに乗ることができる。名目は、航空偵察といって、空から地上を観察すると、どのように見えるかということを学ぶためである。ヘリは、民間でも、多少金を出せば乗ることができるが、そこまでして乗る人は、あまりいないだろう。

レンジャー体験

レンジャー体験といっても、飲まず食わずで何日も山野を駆け巡る様な訓練ではない。ロープを使って、垂直の斜面から降りる訓練や、水平に張られたロープの上を移動する訓練を行う。消防などでも、このような訓練はするだろう。垂直に降りる訓練は、かなりの恐怖感がある。ただし、実際は結構安全である。やり方さえ知っていれば、筋力はあまり必要ない。ただし、レンジャー隊員の様に、素早く降りるのは無理だった。水平に張られたロープの上を移動する訓練は、結構筋力が必要であった。レンジャー隊員は、やはり速かった

催涙ガス

私はまだ経験していないが、ガスマスクの訓練で、催涙ガスの体験をする。聞説、涙、鼻水、よだれが止まらなくなるらしい。

本物の銃が扱える。といっても、私は、特に銃に興味があるわけではないのだが、かなり興味深い体験であることは間違いない。日本の民間で、銃を扱うということは、まずないからだ。もちろん、すぐに撃てるわけではない。基本教練をしっかり覚えて、銃の分解結合ができ、射撃姿勢の訓練を終えてからだ。

トラック

訓練によっては、別の駐屯地に移動することがある。その時、自衛隊のあの無骨なトラックに乗ることができる。あまり乗心地は良くないが、気分がでることは確実である。

2009-09-30

二等陸海空士の試験の要領が悪すぎる。

試験に10時間以上かかった。しかも、そのうちの半分ぐらいは、何もする必要が無くぼーっと待っているだけの死に時間だった。すると本来、五時間ぐらいで終わらせられるはずの試験なのだ。試験の要領が悪すぎる。なぜ筆記試験を一番最後にするのだ。筆記試験をするだけの時間は、十分あっただろうに、なぜに午後四時半から始まるのだ。午後は問診の数十分を除き、常に暇をもてあましていたのだ。つまり、四時間浪費していたわけである。その間に筆記試験ぐらいできたはずだ。

I wonder what they are smoking. I bet it's a really nice one. Too nice to remember that they are wasting our times.

ところで、どうやら眼鏡が合わなくなってきているようだ。たしかに、最近、眼鏡をかけていても、以前ほどハッキリ見えなくなった気がしていた。三年も使っていると、視力が変化してしまうものらしい。仕方がないので、帰りに眼鏡屋によって相談した。今使っている眼鏡のフレームは、結構良い物なので、レンズだけ取り替えようと思っていた。必要なのは、片目で1.0を出せる眼鏡である。ところが、そんな強力な眼鏡は、とても疲れるので、普段使うには不向きのようだ。考えたあげく、今のフレームには、新たに調整し直した、軽めのレンズを使い、安いフレームと安いレンズで、試験用の眼鏡を作ることを考えた。

実は、私は日常生活では、ほとんど眼鏡をかけない。たまに、常に眼鏡をかけていないと何も見えないという人がいるが、私には理解できない。そのくせ、視力検査では、裸眼視力は私と同じぐらいなのだ。私は、遠くにある黒板の字を読むだとか、ディスプレイの字を読む以外では、眼鏡の必要性を感じない。私はどうも、乱視気味らしく、そのせいで、細かい部分がぼやけるらしい。乱視の度合いなどで、検査の上では同じ視力でも、見え方はかなり異なっているのだろうか。他人の目で、世界がどのように見えているか分からないので、確かめようがないのだが。

2009-09-12

予備自補:Naughty sort of things

In this post, I'd like to write about naughty sort of things at Reserved JSDF(Japanese Self-Defence Force).

These sort of things are very important for men. I think I can safely say that almost all man DO masturbate in daily basis. However, these sort of things are hard to tell. That's why I choose English as the language to describe it. That way, I can avoid some of my friends from reading this post, yet I can tell others who has some interests for these kind of things. For that purpose, I should better learn Swahili or something.

So, this post is extreamely naughty and shouldn't be recommended for these people who dislike these sort of things.

Before I write, I must mention about myself. I reject reality and prefer HENTAIs. Think about it. There is no chicks who has a face worth staring it. These hotties you see in photos and movies are almost always photoshopped. The real world is ugly and sucks. That is the reason I choose HENTAIs.

However, Not much people agreed with this idea, and there is no exception in JSDF. Most people prefers real chicks(which I can't understand it though). So, you should be carefull before talking about HENTAIs.

About the dirty talk. At JSDF training, There were 5-10 of us, have to live in one room, no furniture, 'alf the flore was occupied by beds, and no such fancy word like "private". We are men yet We have completly different backgrounds, so what is the best things to talk? About the training, abusing somebody who haven't been there, and these naughty things.

We were talking about these Nudge nudge thingy like how to fuck girl and how does it feel. There are virgin and non-virgin together so it's very interesting to listen about what they're talking about. I, however, doesn't involving these discussions because basically I hate reality. Especially, I can't understand what's good for visiting so-called "soap"(Japanese whore house). Why I have to spend my money to fuck ugly stupid whores? I wouldn't do that if they were paying to me.

How to get a porn is a bit difficult problem. There is a PX(Post Exchange) in JSDF station(J-Ground-SDF use the term 駐屯地 which is officially translated to station.) It offers some dirty books, But not so good. I wonder how could they sell such bad books. It's like they are challenging us "If you can jack off with it, do it". It's Ridiculous. And only one HENTAI book. WTF.

If you have good smartphone, just google'd any porn as you damn well please. That is the best way to get porns from inside the JSDF station.

Now you got your porn. But! There isn't many place you can masturbate with it. Perhaps inside the bath is the only place you can perform required operations.

btw, you don't need to jack off anyway. I got no erection at all within the 10 days of training(and yes I am completely healthy). Even when I read the penguin-club. The reason is simple. Training is hard for both physical and mental. I don't need to be bothered these dirty things.

2009-09-11

予備自補:靴磨きについて

自衛隊では、半長靴と呼ばれる革靴を履く。革靴を使うにあたって問題になるのが、手入れだ。スニーカーなら、丸ごと水洗いでもすればいいのだが、革靴はそう易々と水洗いするわけにはいかない。よほどのこと、例えば、雨や泥や海水に浸かったのでもない限り、水洗いするべきではない。

靴磨きやベッドメイク、アイロンといえば、いかにも軍隊的な躾だ。ただ、予備自衛官補だから緩いのか、教えられた靴磨きの方法は、どうも最上とはいいがたいものだった。

  1. ブラシで土埃を落とす。
  2. 官品のチューブ入りのリキッドクリームを、ブラシで擦りつける。
  3. ウエスでこする。

予備自補とはいえ、どうもこれはあんまりだと思う。私もあまり詳しい方ではないが、だいたい調べた限り、以下のような手順が一般的ではなかろうか。

  1. 泥、海水などの汚れがあまりに酷い場合、水洗い。
  2. 単なる土埃程度なら、ブラシで落とす。
  3. 汚れ落としを使い、前の靴墨を落とす。
  4. 皮が固いなどの場合は、ミンクオイルを塗る。
  5. しばらく放置
  6. ワックス入りの靴墨を塗る。
  7. しばらく放置
  8. ウエスでこする
  9. 水を数滴つけて、靴先を鏡面磨き

個人的には、鏡面磨きは、見た目が良いだけで、靴にとってはどうかと思うのだが、まあ、訓練ならありだろう。

また、水の代わりに、唾液を使う方が好いと主張する人がたまにいる。個人的には、唾液はよろしくないように思う。また、塗るだけでピカピカになるという触れ込みのお手軽クリームも、あれはペンキを塗っているのと、あまり変わらないのではないかとも思う。

2009-09-10

予備自補:タバコについて

今さら言うまでもなく、私は、タバコが大嫌いである。タバコなんぞを吸っている阿呆は皆、生きている価値がない。しかるに、自衛隊はこのタバコの問題に関して、実に無頓着である。

自衛隊では、灰皿のことを煙缶(えんかん)と呼ぶ。この煙缶が、建物の出入り口には、大抵設置されている。理不尽の極みというほかない。出入りのたびに煙を吸わねばならぬし、ドアは常に開放されているので、煙が廊下を通って、居室内まで入り込んでくる。一日のうち、煙を吸わないと言うことは不可能である。実に腹立たしい。私としては、もし民主党が、タバコを全面的に禁止してくれるのであれば、たとい日本がジンバブエやソマリア並みの経済になろうとも可である。もっとも、ジンバブエやソマリア並みの経済になって、麻薬がはびこらないわけがないのだが。

このタバコの問題のため、現在、私は自衛隊に入る意欲を、半ば喪失している。一応、秋の試験は受けるものの、何か別の働き口も模索せずばなるまい。

2009-08-30

旅日記

この三日、非常に疲れたので、その記録を日記にして書いておこうと思う。

28日、予備自補の教育訓練の最終日

予備自補の教育訓練の一課程の最終日であった。各課程の最終日は、官品の返納があるので、基本的に作業服や半長靴などの官品は装備しなくてよい。従って、0600の朝の点呼も、非常に楽であった。ラッパと共に飛び起きて、作業服や半長靴と格闘するという、毎朝の恒例行事がないからだ。Tシャツにジャージという、実に楽な格好で、舎前に集合すればよい。

まだ三課程しか受けていないから分からないが、基本的に、各課程の最終日というのは、午前中は座学、午後は返納と離隊の為の整備に当てられるようだ。最近はようやく、作業服のプレスも出来るようになってきた。

娑婆世界への帰還

さて、訓練の修了式を行って、1700に離隊した。今回は、二課程連続で受けている人、つまり、十日間も駐屯地内にいた人もいるためか、駐屯地を出ると、あちこちで、「うおお、シャバだ、シャバだ!」という声が聞こえてくる。やれやれ、娑婆世界に戻りたがるとは、煩悩を捨てきれぬ者どもよ。極楽往生はまず見込めまい。しかし、柵の中も、濃い人間関係を余儀なくされるので、浄土とは言い難いのだが。

さっそく電車で自宅に戻る。六時に自宅に着いた。見るとおにぎりと唐揚げが置いてある。どうやら、母親が事前に家に来て置いていったらしい。感謝しつつむさぼり食いながら、メールの確認や荷物の整理など、必要な作業をしているうちに、数時間という短い時間はあっという間に過ぎていった。

C++WGについて

何故、娑婆世界に戻って早々に、荷造りをしなければならないのか。実は明日の29日に、東京で、C++WG会議が開かれるからである。C++WGはC++標準化委員会の下位に属する各国の団体で、活動内容は、主に標準化委員会で採用が決まったペーパーやドラフトのレビューである。まともにC++を語れるほどの知識も実力も経験もないこの私が、どういうわけか、籍を置いている。

ただ、誤解を恐れずいうとすれば、仕事の出来るC++プログラマーが、単純にC++WGのメンバーに向いているかというと、必ずしもそうとは限らない。というのも、規格の文面がどうであるとか、ものすごく細かい細部の仕様を理解するだとか、変更が既存のコードに与える影響だとか、およそ現実の仕事のプログラミングには、まず確実に役に立たない知識の学習に、喜びを見いだす人間でなければならないからだ。

地獄の夜行バス

さて、京都駅から夜行バスで東京へと向かう。もちろん、3980円という最高に安い夜行バスのことである。通常の夜行バスにあるような、一席ごとに独立の参列シート、しかもシートの前後間隔にも余裕があるような、長距離移動用のバスなど望むべくもない。二列二列のシート、前後間隔は身をかがめる余裕さえないような、人間工学にまっこうから挑戦状をたたきつけているようなバスである。

29日、東京着

夜行バスに揺られること七時間、東京駅に着いた。C++WG会議が始まるまでには、まだ時間がある。ここは、神保町にでも行くとしよう。あそこならいくらでも時間をつぶせる。ただし、神保町の大抵の古本屋が開くのは、10時からである。あと三時間もある。

どうにも時間をつぶす当てがないので、山手線に二週乗ることにした。ご存じの通り、山手線は都内をぐるぐる回る環状線で、一週が約一時間なので、時間をつぶすという点において、じつに都合がいいのだ。車内で愚管抄を読んでいるうちに、二時間たった。9時である。山手線を降りて、神保町に向かった。

天国の神保町

さて、神保町だ。去年とは違い、今年は、特にどうしても欲しい本というのはない。強いていえば、左傳が欲しいとは思うが、あれは少々高いし、第一、欲しい理由というのも、左傳が気に入っているからではなく、森鴎外が左傳を愛読していたからに過ぎない。個人的には、左傳の文章は、味気ないと思う。たしかに、歴史書としては第一級に属することは間違いない。ただ、文章としては、それほど面白みがないのだ。淡々と出来事を編年体で記述しているだけの文章だ。

さて、神保町だ。いうまでもなく、私は本が好きである。しかも、古典が好きなのである。従って神保町は天国なのだ。何しろ本がある。それも大量にある。もはや絶版となった古典の全集などが、捨て値で投げ売られていることもある。最高だ。

まずぶらりぶらりと歩いていると、ある古本屋の軒先に投げ売られていた本のなかに、岩波文庫の明恵上人集を見つけた。もちろん、あの有名な夢記も載っている。夢記というと、私はかなり長い文章ではないかと思っていたのだが、どうも短い。岩波文庫50ページぐらいの分量である。どうやら、散逸して、今は残っていない部分もあるらしい。

なおもぶらぶらと歩いていると、ガレージセールといって、どれでも三冊で500円とか、一冊100円等という風に、本が投げ売られている所があった。せっかくなので、古典をいくつか買うことにした。

岩波の日本古典文学大系の、義経記、日本霊異記、今昔物語などを購入した。

C++WG会議

ふと気がついてみれば、もう12時を過ぎている。これはまずい。遅れてしまう。名残惜しいが、神保町巡りはここまでにして、山手線で田町駅に向かった。

やはり、少し遅れた。着いた時には、アキラさんが、レビューをしている最中だった。n2927で、lambdaの文面を書き換えようというものだ。他にも、興味深かったものを挙げてみる。

菅家さんの担当である、n2923は、微妙な論争になった。個人的には、STLが使えるような環境では、要素数という情報を保持しておくための変数と、その変数へのインクリメント、デクリメント処理をしたぐらいでは、パフォーマンス上の影響は無視できるぐらい小さいと思うのだが、やはり、コストがゼロではない以上、反対意見があるのも仕方のないことなのだろう。concurrencyの問題を指摘する人もいた。listのイテレーターの、別々の部分なら、複数のスレッドから同時に操作しても問題ないという類のものである。そもそもスレッド自体がC++03にはなく、C++03では、size()のcomplexityは規定されていないどころか、listの実装も規定されていないので、そんなlistの実装に依存したコードは、規格違反であり、問題外だと思う。新たにC++0xで縛るのかという意見もあったが、多分そういう環境では、自前のlistを書くべきだと思う。

n2928: Explicit Virtual Function Overridesは、興味深い機能だ。これは欲しい。

ADLは邪悪

長門かわいいの人梶本さんのレビューした、n2930: Range-Based For Loop Wording (Without Concepts)は、かなりの論争を引き起こした。conceptが廃止されたので、rangeベースのforループを、ADLを使って実現しようという、無理矢理の提案なので、それも当然だと思う。問題は、ADLというのは、基本的に邪悪な機能であり、思いも寄らない問題を引き起こすことがあるのだ。しかし、ADLというのは、思いも寄らない問題を解決するために導入されたという、逆説的な経緯もあるのだから、なおさらタチが悪い。

問題になったのは、以下のようなコードだ。

#include <vector>

namespace foo
{
    template < typename T >
    class container { public : void begin() {} } ;

    template < typename T >
    void begin(T) { }
}

int main()
{
    foo::container< std::pair< int, int > > c ;
    begin( c ) ;
}

さて、このコードを、みてみよう。begin()関数を、unqualified-lookupで呼び出している。グローバル名前空間にbegin()などという関数は存在しないが、引数として渡しているcの型は、foo::containerなので、ADLによって、foo::beginが呼び出されることになる。

優秀なC++プログラマでも、ADLについては知らない人も多い。というのも、ADLは、人間にとって自然にコードを書けるようにするための機能である。ADLを意図的に使った上記のようなコードは、まず書かれることがない。なぜなら、上記のコードを書くには、ADLについて理解していなければならないからだ。ADLについて理解していない人は、上記のコードは、グローバル名前空間にbegin()という関数が存在しないから、コンパイルエラーになると読むだろう。一般のプログラマがADLを知らないとしても、特に問題がない。ADLは上記の様な不思議なコードを書くために導入されたのではないからだ。主に、演算子のオーバーロードの為に導入されたのだ。

ところがである。C++0xでは、上記のコードはエラーになる。何故か。それは、ADLのassociated namespaceは、クラステンプレートのテンプレート引数の名前空間も含むからだ。だから、std::pairをテンプレート引数として指定すると、beginのlookupは、ADLによって、std名前空間からも行われるようになる。

さらに、<vector>をincludeすると、std名前空間に、以下のような邪悪極まりないテンプレート関数群が導入されてしまうのだ。

 template<typename C> auto begin(C& c) -> decltype(c.begin());
 template<typename C> auto begin(const C& c) -> decltype(c.begin());
 template<typename C> auto end(C& c) -> decltype(c.end());
 template<typename C> auto end(const C& c) -> decltype(c.end());
 template<typename T, size_t N> T* begin(T (&array)[N]);
 template<typename T, size_t N> T* end(T (&array)[N]);

従って、foo::begin()とstd::begin()とで、曖昧になってしまう。

会議には、上記のコードとは少し違った、実際には問題の無かったコードが提案されていた。後々から考えてみれば、そのコードには問題がなかったので、実際に問題のあるコードに修正した。その辺の経緯については、問題の本質ではないので省略する。会議に参加している人向けに、日本のC++WGのMLに詳しいことを投げておいた。

食事、一軒目

会議の後、一部のメンバーで食事に行こうという流れになった。

私が現在予備自衛官補をやっていて、melponさんが元常備自衛官だったということで、空気を読まずに自衛隊の話をした。匍匐前進で筋肉痛になったこと。居室内で台風が発生すること。腕立てのこと。やはり、予備自衛官補の訓練は、常備と比べてヌルすぎる。来年、常備に行くことを目指して、秋の試験も受けるが、悩みが一切無いわけでもない。どこかにいい技術系の仕事が転がっていないものだろうか。C++の規格などという、実用からかけ離れたことのみ学んでいるこの私が、一体何の役に立つかは、自分でも分からないが。

飲んでいる途中に、アキラさんのレビューしたn2927により、lambda expressionはdecltypeのオペランドとして使えないと規定されていることを知った。本の虫: lambdaとdecltypeを組み合わせれば、ユニーク型IDの必要ないc_functionがで取り上げたネタだ。一応、今回レビューするペーパーは、全部目を通したのだが、lambdaの新しい文面は、表面的には何も変わらないだろうとタカをくくっていたのだ。大間違いであった。ペーパーの冒頭に、ハッキリと書いてあることではないか。こんな重要な記述を見落としていたとは、情けない。

隣では、「Boostのmpl::stringを使って、コンパイル時C++コンパイラを作れ」だとか、「Adaはどのような言語だったか」などという話で盛り上がっていた。思えば、この一件目の食事は、まだ、比較的、平和的だったように思う。

酒、二軒目

さて、午後10時頃に一旦終わって、、まだ行ける人達で、二軒目に行くことにした。私は、当初、会議の後の食事会の事は考えていなかったので、あまり現金を持っていなかった。そこでコンビニに卸しに行こうとしたが、どうやら、地方銀行が、この時間取引できないらしい。仕方ないので、そのまま参加することにした。

二軒目になると、皆酒が回って饒舌になるのか、どうも話が変態的な方向に偏ってきた。もちろん、C++的な意味で。

melponさんは、「俺、コンパイル時Coroutine書いたあるぜ」と豪語したかと思えば、DigitalGhostさんは、「プリプロセッサでY Combinatorを実装する」などという話を熱心に語っていた。

特に興味深かったのは、D言語についてだ。上記の妄想が、Dでは妄想ではなくなってしまうらしいのだ。何でも、コンパイル時メタプログラミングで文字列リテラルを生成して、その文字列にたいしてコンパイルを実行することが出来るとか。さらには、コンパイル時ステップイン実行デバッグなんていう変態的な機能まで提供されているらしい。にわかには信じられないことではある。

DigitalGhostさんがメモ帳にシャーペンで筆記していた。私は、シャーペンは使いにくくないかと言ってみた。その場で書き殴るわけだし、メモ帳なんて安いものだ、一体何で、間違いを消す必要があろうか。間違いをしても、その次のページに書けばいいだけではないかと思う。ところが、DigitalGhostさんは、自分は八割方間違えるので、消しゴムは必須だと主張した。

思うに、真に優れた筆記具は、万年筆である。万年筆は少々高いが、インクは安い。つまり、高く付くのは初期投資だけで、ランニングコストは安いのだ。しかも、万年筆は、強い筆圧を必要としない。ところが、DigitalGhostさんは、自分は筆圧が強いので、むしろ逆にダメだと主張していた。

ところで、私は当日に、夜行バスで帰る予定であった。ところが、このような変態的な話をしているうちに、今日は帰らなくてもいいかと思い直し、帰るのをやめてしまった。結局、午後11時頃まで飲んでいた。

melpon宅に宿泊のこと

さて、この時間になると、たとえ銀行から金を下ろせたとしても、新幹線が動いていない。新幹線が動いていなければ、帰れない。結局、melpon宅に泊めてもらうことにした。どうやら、DigitalGhostさんが、明日のFLTVという集まりに参加するそうなので、その関係でmelpon宅に泊まるそうだ。

melponさんが、太っ腹にも切符を三枚買ってくれた。道中にも、変態的な話が続く。プログラマ的な意味で。

ブログ投稿中にブラウザがフリーズした場合、デバッガにアタッチしてメモリダンプから文字列を抽出すればいいということが語られていた。おそらくは、日記の登録ボタンを押してみたら,はてなが長時間のメンテナンス中だったときするべきこと - NyaRuRuの日記のことを行っているのだと思うが、ブラウザがフリーズしたにせよ、ブログサービスがメンテナンス中だったにせよ、解決方法は簡単だ。素直にBloggerを使えばいい。Bloggerは、投稿中の内容を変更すれば、自動的にサーバー側に保存してくれるし、メンテナンスということもまれである。あったとしても、極端に短い時間で終了する。ああ、これだからGoogleを離れられない。

melponさんがしきりに話すには、なんでも、家に犬を飼っているらしい。マンションがペット可だという。珍しいことだ。

駅からマンションまで歩く間、melponさんはしきりに、酷い股擦れに悩まされている様子だった。股擦れというのは、太ももが太い場合に起こる。melponさんはプロレスの経験があり、かなり恰幅がいいので、大変そうであった。太ももというのは、もちろん肥満して太くなることもあるが、運動によっても太くなる。私も、かなり体に不釣り合いなほど太い太ももをしている。おそらくは、中学時代のサッカーが原因であろう。

melpon宅に到着のこと

さて、melpon宅に到着して、ドアを開けると、すぐに犬の出迎えを受けた。Digital Ghostさんは、ややひいていた。

melpon宅には、様々の興味深い本があった。新紀元社のTruth In Fantasyシリーズの本がちらほらあったといえば、分かる人は分かるだろうと思う。昔の武器やファンタジーが好きなのにも関わらず、新紀元社を知らない人間はモグリである。もっとも、これはmelponさんの趣味ではなくて、同居人の趣味なのだそうだが。

ハルヒの小説があった。例しに冒頭を読んでみたが、どうもおもしろさがよく分からなかった。なんだか文章が稚拙である。まあ、最近は古典しか読んでいないので、違和感も多いのだろう。ラノベは、高校時代の一時期にハマったこともあったが、今は全く読んでいない。

犬がしきりに吠える。膝の上に乗せてやると、吠えることはなくなるのだが、どうにも落ち着いてくれない。膝の上で、せわしなく動き回る。melponさんの膝の上では、やたらとリラックスしているので、やはり慣れているのだろう。

melponさんのPCは、非常に豪快な冷却方法を採用していた。見た目的に、よく冷えそうだというのが分かる、数少ない冷却方法だと思う。

風呂に入った。予備自衛官補の訓練に参加していた時の癖から、今回は、着替えのシャツとタオルを持ち歩いていた。さらに、本を持っていくので、傷が付かないように、大きなバスタオルで包んでいた。予備自衛官補の訓練は、私をして、タオルやメモ帳を持ち歩く癖をつけたらしい。この場合においては助かった。風呂に入る前、同居人が、「左からボディソープとかシャンプーとか云々。ただし、ちょっと匂いがきついかも」と言っていたが、意味がよく分からなかったので、あまり気にはとめなかった。

風呂場には、ボディソープやシャンプーとおぼしき、様々な液体が並んでいた。不思議なことに、皆一様に、真っ赤なジェル状の液体であった。見ると、strawberryと書いてあったが、全く違和感はなかった。確かに、皆イチゴジャムのような見た目をしているのだ。

とにかく、そのイチゴジャムのボトルが大量にあるのだ。私は基本的に、石けんひとつあれば用が足りる人間である。坊主頭なので、頭を洗う為に、シャンプーなどと呼称される、特別な液体石けんが必要だと思わないのだ。それがこの数だ。壁一面にずらりとイチゴジャムが並んでいる。一体どれが体を洗うためのものなのか、さっぱり分からない。英文ラベルを読み比べて、それとおぼしきものを少し、ボトルより出してみる。まさにイチゴジャムのような手触りで、しかも甘ったるい匂いがした。どうみても、男児たる者の使うべきシロモノではない。

そもそも、melponさんがここに住んでいる以上、普通のボディソープのひとつもあるだろうと探してみたところ、分かりにくい場所に、申し訳なさそうに、普通のボディソープが捨て置かれていた。やれやれ、助かった。

風呂から上がってしばらくすると、DigitalGhostさんが、「俺の嫁」を披露していた。ラップトップのモニターの裏側に、眼球が巨大で、スーパーサイヤ人4のような髪型をした、人間の女性の絵が貼られている。DigitalGhostさんは、しきりにその絵を、嫁だと主張してはばからなかった。私は、「自分はあそこまで堕ちてはいない」という安堵感を得たが、また一方、「三次元に興味がないのは事実なので、自分も同類か」とも思った。

午前二時半頃、寝ることにした。

30日、起床

起床ラッパのならない生活はすばらしい。それほど大酒もしなかったので、二日酔いもなかった。寝ていた部屋には、なぜか、「らきすた」が何冊か積まれていた。アニメも原作も見たことはないが、もちろん、名前ぐらいは知っている。読んでみたが、らきすたは四コマらしい。知らなかった。

melponさん一騒動

melponさんとDigitalGhostさんが、FLTVに出席するため家を出るそうなので、それに併せて、私もお暇することにした。家を出るにあたってmelponさんがオロオロしていた。何でも、股擦れをどうしようか悩んでいるらしい。スパッツを探しているようだが、見つからないようだ。股擦れを防ぐべく、様々なアイディアが出された。

ファウンデーションを塗ってはどうか
いや、それは数時間しか保たない
ガムテープを貼り付けていこう
無理だった
いっそのこと油を塗っていこうか
サラダ油ならある

結局、出がけにスパッツを買うということになった。melponさんが服屋の中に消えていき、しばらくして、勝ち誇ったような顔をして出てきた。スパッツを買えたのだろう。

時間がないので、メシはコンビニで買うことになった。melponさんは肉を買っていた。

電車で移動中、melponさんがiPhoneを使っていた。非常に操作しやすそうだった。特に、日本語入力の方法は、よく考えたものだと思った。私もそろそろ、まともなブラウザを積んだ携帯が欲しいと思っていたが、iPhoneは良さそうだ。まともなブラウザを積んでいるとか、どこでも繋がるとか、帯域が太いということが重要なのはもちろんだが、入力方法というのも、問題になる。私は今まで、物理的なQWERTY配列キーボードを積んだ携帯が良さそうだと思っていた。しかし、実際に店頭で触ってみると、非常に使いづらく感じた。iPhoneもどきのタッチパネル式携帯は他にもあるが、文字入力がどうなっているのか、そこも調べる必要があるのだろう。携帯を選ぶ時の参考にしよう。

天国の神保町、再び

FLTVにも参加してみたかったが、もう人数制限の関係もあると言うことで、仕方が無く、お二方とは別れることにした。このまますぐに京都に帰ってもいいのだが、せっかく東京にいるのだ。行きたい所がある。もちろん、神保町のことだ。

というわけで、再び神保町に向かった。神保町で、四時間ぐらいぶらぶらと古本屋巡りをして、また本を何冊か買った。

疲労困憊しつつ帰路につく

心身共に疲れていた。本が重いのだ。昨日の時点で、すでに大量の本を買っていたのに、今日も大量の本を買ったものだから、肩にのめり込むぐらいリュックが重く、しかも手提げ袋まで持っている始末。疲れるのも当然だ。

フラフラしつつ地下鉄に乗り、大手町で乗り換えようとしたら、切符が改札口を通らなかった。どうやら、切符を乗り換えにしていなかったらしい。だいぶ疲れているようだ。東京駅で、新幹線に乗って京都に帰った。この際も、東北線と東海道線の改札口を間違えて乗ろうとしてしまい、切符が改札口を通らなかった。本当に疲れているらしい。切符を間違えて買わなかっただけ、まだ救いがあると言える。

私は新幹線が嫌いである。確かに、新幹線は乗心地がいいし、時間もかからない。それでも、私は新幹線が嫌いである。理由は、「旅をしている気分にならない」ということだ。東京-京都間は、二時間半ぐらいである。一市町村など、数分もしないうちに通り過ぎてしまう。本当に味気ない。鈍行ならば、静岡の袋井市や磐田市を通り過ぎる際には、ああ、かつてこの辺で暮らしていたんだと感慨にふける時間もあるのだが、新幹線にはそれがない。静岡の駅を越えて、YAMAHAのビルが見えたので、この辺は磐田なのだろうかと思った次の瞬間には、もう天竜川を渡って、浜松の駅に着いているのだ。これは旅ではない。単なる移動だ。

蓼莪

さて、味気ない移動をして、京都に帰ってきた。帰宅すると、留守中に母親が来たのであろう。おにぎりなどが置いてあった。すぐ食べられる菓子なども置いてある。米も置いてあった。そういえば、米がそろそろなくなりかけているのだった。買おうと思ったが、どうせ一週間ほど家を空けるので、その後でいいとおもって、そのまま出てきたのだった。嗚呼、蓼蓼者莪、匪莪伊蒿、哀哀父母、生我劬勞、欲報之徳、昊天罔極。

蓼蓼者莪、 匪莪伊蒿、 哀哀父母、 生我劬勞、 蓼蓼者莪、 匪莪伊蔚、 哀哀父母、 生我勞瘁、 缾之罄矣、 維罍之恥、 鮮民之生、 不如死之久矣、 無父何怙、 無母何恃、 出則銜恤、 入則靡至、 父兮生我、 母兮鞠我、 拊我畜我、 長我育我、 顧我復我、 出入腹我、 欲報之徳、 昊天罔極、 南山烈烈、 飄風發發、 民莫不穀、 我獨何害、 南山律律、 飄風弗弗、 民莫不穀、 我獨不卒。

選挙

まだ時間があるので、選挙に行った。私は外国人参政権に反対の意見を持っているので、今回の選挙については、明確に反対を表明している自民党に入れたが、結果は、民主党の大勝であった。民主党は、永住権を持つ外国人の、地方参政権を認めようという立場だ。このことについてIRCでつぶやいていたら、あるフィンランド人から、「つまり、日本は世界に合わせるんだな」という答えが返ってきた。不思議に思って調べてみたところ、どうやら、EU圏は、永住権を持つ外国人の地方参政権を認めている国が多いらしい。しかし、世界的に見れば、外国人参政権を認めている国は、少数派だと思う。

高速道路の無料化は、かなりいい案だと思う。もちろん、高速道路を維持するためには、かなりの金がかかる。そのぶんは税金で補うことになるだろう。ただし、高速道路の恩恵を受けていない日本人はいない。高速道路があるからこそ、コンビニのような店が成り立つのだ。高速道路が無料化されれば、物流がだいぶ変わってくるはずだ。

無料化すると常に渋滞するとかいう変な反対意見を出している人間もいるが、それは反論にすらならないだろう。有料でも渋滞は起きるのだから。

2009-08-28

Still alive but no kicking at all

予備自補の訓練修了、非常に疲れた。

特に、伏せ打ちの姿勢と、匍匐前進で、翌日酷い筋肉痛になった。今はだいぶ収まったが、普段使い慣れない筋肉を使うのは、つらいことだ。

明日は東京に行かなければならない。来週は更に訓練がある。疲れるだろうが、まあ、所詮は五日単位なので、常備に比べたら楽なものだろう。

2009-08-23

予備自補:半長靴について

「軍靴の音」という比喩表現がある。この比喩の意味はさておき、一体軍靴とは、具体的には、どのような靴を指すのだろうか。

確か司馬遼太郎だったと思うが、旧日本軍は、まず洋服を着させることから始まったというような意味の文があった気がする。つまり、今までのような着物ではなく、洋服を着せたのだ。当然、下駄や雪駄の代わりに、洋風の靴を履くようになった。

欧米や、洋風の軍隊では大抵、半長靴を履く。これは、すねの半分ぐらいの長さのブーツである。

自衛隊の官品の半長靴には、旧型と新型がある。予備自補で履いたのは、旧型だった。旧型は、すね部分は、ひもをフックで引っかけるだけであり、なんだか心細い感じがする。

この靴、結構硬い。会わない人は、訓練の最後まで、この半長靴に悩まされることになる。そういう人は、文字通りの意味で、音どころか、軍靴そのものが嫌いになる。

ところが、私はといえば、この半長靴が気に入ってしまった。自分用にPXで売っている自衛隊仕様の半長靴を欲しいと思ったぐらいだ。ただ、やはり二、三万するので、買うかどうかは迷っている。半長靴によく会うズボンを持っていないという問題もある。

半長靴は、毎日磨く。ブラシでこすり、ウエスでこする。

余談だが、私はウエスの語源がよく分からなかった。そこで調べてみた所、面白いことが分かった。基本的に、ウエスというのは、使い古したボロ布を使う。シャツだとか靴下がよく用いられる。そういうボロ布は、wasteである。そこから来ている言葉らしい。

ただ、いかに頑丈な足の皮を持つ者であっても、やはり、分厚い靴下を履くべきである。

聞いた話では、常備自衛官の中には、靴の磨き方に独自の理論を持っている人が、少なからずいるらしい。特に、つま先の光らせ方については、異論が多いのだとか。

2009-08-03

予備自補:食事について

食事は、時間が決まっていて、その時間内に食堂に行って、食べなければならない。

食を論ずるにあたって、まず問題にされるのが、味だ。といっても、私は美食家ではないので、味の良し悪しは、よく分からない。味については、別に悪くはないと思う。少なくとも、毎日違う物がでるので、飽きるということもないだろう。ただ、かなりいろんなものがでるので、好き嫌いがあるような人や、アレルギーのある人には、向かないだろうと思う。

私が特に気に入ったのは、昼夕は、必ず麦飯がでることだ。もちろん、白米のみもあって、選ぶことができるが、私は常に麦飯を盛りつけた。麦飯はうまい。森林太郎の亡霊はお呼びではない。

土日は、朝食がパンや弁当になったりする。また、調理場の点検などで、弁当になることもある。

次に重要なのは量だ。これに関しては、申し分ないと言っていいだろう。むしろ、常人には多すぎる。一食千キロカロリー超えはざらである。相当な運動をしていないと、太ってしまうだろう。予備自補のAB課程では、それほど激しい運動はしなかった。しかし、炎天下のなかの基本教練は、なかなかに腹の減る訓練であったので、私は残さずに平らげた。体格にもよるが、一般に言って、女性には、やや多すぎるかもしれないとも思った。

実は、本当の問題は、味や量ではない。時間だ。食べる時間は、15分もあればいい方である。これが一番の不満となるだろう。

一つ分からないことがある。それは、「喫食きっしょく」という自衛隊用語である。喫という字は、もちろん動詞として、ものを食べる、飲むという意味につかうことができるのだが、手持ちの辞書では、口語によく用いられるとある。食という字は、こういう風に使えるのだろうか。「君子無終食之間違仁」などという例もあるので、まあ、できるのかも知れない。それにしても、自衛隊以外で耳にしない言葉だ。書見という言葉を、漢語ではないと一笑した森林太郎は、一体何を思うのだろうか。

2009-08-02

予備自補:頭髪について

坊主頭の人は、注意を要する。

私は、自衛隊の新隊員といえば、全員、強制的に頭を丸刈りにするだろうと思っていた。予備自補はともかく、少なくとも常備はそうだろうと思っていた。これは、数十年前は事実だったそうだが、今は違うらしい。むしろ、丸刈りはあまり好ましくないとまでされている。自衛隊員が訓練中に怪我をすると、色々と面倒で費用もかかる。現在では、怪我防止のため、あるいは怪我の程度を抑えるため、多少の頭髪のあることが望ましいとされている。海自となるともっと極端で、丸刈りは禁止されているらしい。思うに、船というのは狭いし出っ張っている部分も多く、頭をぶつけやすいのも、関係しているのだろう。

実際、基幹隊員の中にも、坊主頭にしているものは、極めて少ない。側頭部をそっていても、頭頂部には髪を残している。丸刈りにしている人も、半分ぐらいは、すでに頭頂部が禿げ上がっているので、ついでに側頭部も剃っているといった具合だ。

というわけで、あまりに長い髪は好ましくないが、坊主頭も、好ましくはないのだ。

とはいえ、世の中には、常に坊主頭でないと落ち着かない人種も存在する。同類として、その気持ちはよく分かる。しかし、不都合がある。もし坊主頭で訓練に参加したいと思うならば、この不都合を受け入れなければならない。

中帽と呼ばれるヘルメットがある。これは通気穴が存在しないヘルメットである。執銃時の基本教練では、必ずこの中帽を被らなければならない。頭髪のある者は、暑苦しい程度で済むのだが、丸刈りにしている者にとっては、中帽は危険である。革ひもが当たって痛いこと、身をかがめただけで簡単にずれてしまうことなどの不都合もあるが、最大の不都合は、熱中症である。丸刈りにしている者は、中帽を被ると、熱中症にやられる。おそらくは、髪がないことにより、汗が流れ落ちて、その場に留まらないからだろう。

熱中症の兆候としては、非常に眠たくなることだ。私の場合、訓練を開始して30分足らずで、立っているのもつらいほど眠たくなった。あまりにひどかったので休憩を与えられたほどだ。最初、これが理解できなかった。予備自補は、訓練として8時間の睡眠を義務づけられている。2200から0600までの間は、トイレの外は、ベッドの中に入っていなければならない。睡眠は十分にとっているはずだ。それが、たった30分、それも、小銃を持ち上げたり置いたりする程度の運動で、ここまで眠くなるはずがない。頭髪を有する者に訊ねても、「確かに暑いがそこまでのことはないだろう」という。しかも、私の頭を指さして、「その坊主頭なら俺より楽だろう」というではないか。果たして私はそこまで貧弱なのだろうか。

否、私のように丸刈りにしている者は、皆同様の症状を訴えるのだ。これは髪がない為である。我々は売店へ走り、争いてヘルメット用のキャップを買った。速乾性が謳われているキャップだ。800円した。このキャップをあらかじめ水で濡らしておいて被り、その上から中帽を被る。革ひもが頭に当たって痛くなることもなく、中帽がずれることもなく、しかも嘘のように熱中症にかからなくなった。

売店で800円もするキャップを買ったのは、髪が極端に短い者だけだった。このことからも、髪の長い者にとっては、わざわざキャップを買うほど切実な問題ではなかったのだと言うことが伺える。

坊主頭に固執する人間は、かならず速乾性に優れたヘルメット用のキャップを買うべきである。

2009-08-01

予備自衛官補:売店について

はじめに

予備自衛官補の訓練内容を、どこまで公開していいのか、地本の人と話し合ってきた。基本的には、大抵のことは公開してもいいらしい。例えば、営内の売店では何を売っているかとか、何時に起きて何時に飯を食べて何時に消灯してなどの類は、問題がないそうだ。また、パンフレットに書いてあるような内容は、まったく問題ないとのことだった。ただしやはり、銃に関しては、やめた方がよいと言われた。実際、ググってみても、小銃の分解結合の詳しい手順などの情報は、まったくヒットしない。無論、そんな情報を書くつもりはないが、次の訓練までの一ヶ月間、イメージトレーニングとメモだけで分解結合の手順を忘れないようにしなければならないのは、なかなか大変だ。教本の写真を撮るのは禁止だが、メモを取るのは良いという、なんだかよく分からない決まりがある。

やはり、百聞は一見に如かずというので、銃について知りたい場合は、実際に自分で予備自衛官補になって確かめるのが、一番だと思う。人に語ることはできないのだが。

ともかく結論としては、予備自補の訓練はためになる。是非とも参加してみるべきだと思う。私自身も、訓練が始まる前に、情報を収集しようとしたが、かなり断片的な情報しか得られなかった。ここでは、差し障りのない程度で、私が事前に知りたいと思っていた情報を書いてみようと思う。駐屯地ごと、区隊ごとにだいぶ違うと思われるが、基本は同じだ。

ここでは、営内の売店や、必要な持ち物について語ろうと思う。

何を持って行くべきか。これは、A課程初日では、誰もが失敗すると思う。用意すべきものとしてあらかじめ渡されるプリントの記述は、実に不親切だからだ。ここでは、私が必要だと感じた物品を挙げる。

現金

数万ぐらいあれば十分足りるだろう。文無しで行くのは無謀である。多少の現金は必要だ。理由は、必要不可欠ではないが、あれば嬉しい物品を営内の売店で買うのと、訓練でかなり汗をかくので、スポーツドリンクが欠かせないためだ。

ジャージ

長袖長ズボンのジャージが必要である。

Tシャツ

白色無地かOD色(Olive Drabの略、こういう色である。深緑とでもいうのだろうか)の無地のシャツであれば、まず問題はない。枚数は、何枚持っていっても無駄にはならない。日中に汗をかいて着替えたい時もあるので、多めに持っていくといいだろう。ただし、速乾性に優れたシャツを買うべきだ。もし何をかっていいか分からなければ、とりあえず安物を何枚か買って、残りは営内の売店で買うという手もある。速乾性に優れたシャツが、一枚800円程度で売っている。

靴下

分厚い靴下を持って行くべきである。というより、薄い普通の靴下を持って行く必要はない。スポーツ用と謳っている靴下は、大抵厚手になっているので、そういうものを買うといいだろう。これも、営内の売店で悪くない厚手の靴下が売っている。値段は、一足当たり300円程度だ。なぜ分厚い靴下が必要かというと、半長靴を履くためだ。半長靴というと聞き慣れない人もいるだろうが、これは別に自衛隊用語というわけでもない。読んで字の如く、「半ば長い靴」である。すねの半分ぐらいを覆うブーツとでもいえば分かりやすいだろうか。もちろん、革靴であり、かなり硬い。

タオル

所謂バスタオルを持って行く必要はない。巨大なバスタオルを持って行くぐらいなら、普通サイズのタオルをたくさん持って行くべきである。カバンの容積は限られているので、風呂上がりに全身を拭くという、一つの用途にしか使えないバスタオルは、容積の無駄である。もし一枚のタオルでは、風呂上がりの体を拭くのに十分ではないと思うのならば、二枚、三枚と使えばいいだけの話だ。バスタオル一枚分のスペースで、通常のタオルが何枚も持って行ける。枚数については、これも、多めに持っていくべきだ。タオルについても、売店で、一枚300円程度の値段で売っている。また、ハンカチも、通常のタオルで代用できる。訓練中に着る作業服のポケットは大きいので、タオルをハンカチ代わりに持っていくことができる。

ボディソープ等

風呂には、ボディソープやシャンプーの類は、備え付けられてはいない。従って、これらは愛用品を自分で持っていくか、あるいは売店で買う必要がある。ここでひとつ、注意を要することがある。持ち込むボディソープとして、固形石けんは適さないということである。いちいち風呂から部屋まで持って帰って保管するのが面倒だからだ。ポンプ式の容器に入った、液状のボディソープを使うべきである。また、洗濯をしなければならないので、洗剤が必要である。これも、売店で売っている。

メモ帳

手のひらに収まるサイズのメモ帳が必要である。メモ帳とペンは、体育訓練や風呂を除いて、常に携行すべきである。作業服のポケットは十分大きいので、メモ帳とペンを持ち運ぶのに不自由はない。なぜメモ帳が必要なのか。それは、覚える事柄がたくさんあるからだ。どういう順番でどういう動作をすればいいのか、何時何分にどこに何を持って集合すればいいのか。すべてを覚えるのは不可能である。メモを取るべきだ。

その他

ガムテープやカラーテープがあると、何かと重宝する。これは売店で売っている。

首にかけるチェーンが必要である。これは、別におしゃれのためではない。自分に割り当てられたロッカーは、部屋を出る時は必ず鍵をかけて、鍵自体は常に肌身離さず持っていなければならないとされている。そこで、皆、首から鍵を提げることになる。風呂に入る時でさえも、鍵は首にかけて持っていく。ところが、あらかじめ鍵に付いているヒモは、非常に頼りない。それに、衛生的にも問題がある。そこで、首にかけるチェーンを一本買うべきである。これは、売店で100円で売っている。

訓練中は、常にハンカチとティッシュを携行するように言われる。作業服のポケットは大きいので、ハンカチの代わりにタオルでもいい。ポケットティッシュは、売店でも売っている。

洗濯物を干すために、ハンガーと洗濯バサミが必要である。これは、売店でも安価で売っているが、おそらく外では、もっと安価で買えるところもあるだろう。

売店について

営内の売店では、かなり便利な物が売っている。例えば衣服だ。やはり自衛官の需要という物が分かっているらしい。シャツに関しては先ほども述べたように、速乾性のシャツが売られているし、走りやすそうな短パンや、一足一万円以上する運動靴なども売られている。主にGショックなどの頑丈な腕時計もある。アーミーナイフもある。変わった所では、携帯コンロなども売っていた。ノートやペンなどの文房具も売られている。歯ブラシやひげそりや洗剤などの日用品もある。実際、予備自補の訓練中に、「ああ、アレを持ってくれば便利だったろうな」と思ったソレは、大抵、売られていたりする。

変わりどころとしては、帽子の形を整える為の針金というものがある。これは一本50円と安いので、買っておくといいだろう。これは必須ではなく、また訓練とはあまり関係がないが、やはり見た目にカッコいい。実際、教官達は皆、帽子にこの針金を仕込んでいる。

食料品

食料品も売られている。もっとも、自衛隊のメシは、十分すぎるほどの量があるので、普通に食べていれば、腹が減るということはない。ただ、甘い物が食べたくなることはあるだろう。そういう時には利用するといいだろう。

自分のロッカーには、スポーツドリンクを常備しておくべきである。炎天下の中では、ただ立っているだけで多量の汗をかく。居室にての休憩中に、スポーツドリンクを一口飲めるかどうかの差は大きい。

2009-07-31

帰宅

予備自補の、A, B課程の訓練を終えて、今日の晩に帰ってきた。

どんなことをしたか詳しく語りたいのだが、どうも、どこまで語っていいのかがよく分からない。あまりに詳しく語りすぎるのは良くないと思うのだが、その辺を質問してみた所、基本的に知られてはまずいことは、予備自補では教えないと言われたし、また、訓練の感想などは、語っていいとも言われている。ただ、どうにも曖昧だ。地本とも相談して考えることにする。

ただ、私が語りたいのは、どんな訓練をしたかの詳細ではなく、むしろ雑事だ。例えば、「営内の売店では何が売っているのか」とか、「予備自補の訓練に行くに当たって、何を持って行けば楽になるのか」などといった情報だ。

とりあえず、今日は、少し疲れていることもあり、差し障りのない感想だけ書く。

予備自補という特性上、また、訓練が始まって間もないことから、予想していたのと違って、全く厳しくない訓練だったので、これだけをもって評価するのは時期尚早なのだろうが、非常に面白い。自由な時間は少ないが、本当に充実した日々を送れる。集団生活は、特にすばらしい。集団生活が合わない人もいるだろうが、私は悪くないと思う。時間に余裕のある人は是非、予備自補の訓練を受けてみるべきだと思う。三年で50日、五日単位の訓練を修了すればいい(それでも、民間で働いているならばきついとは思うが)