週刊データセンターWatch:
楽天グループ、米Ampereのデータセンター電力節減プラットフォーム導入へ
2024年12月17日 06:00
楽天グループ株式会社は、半導体設計企業の米Ampere Computingとの連携強化を発表した。データセンター消費電力の節減に向けて、Ampereの技術プラットフォームを日本で初めて大規模導入するとしている。
楽天グループでは、2019年に国際イニシアチブ「RE100」に加盟するなど、温室効果ガス削減に取り組んでいる。同社の企業グループは総消費電力に対するデータセンター電力の割合が高く、今後はAIの利用によって電力消費がさらに増大すると見込まれる。
Ampereは、電力効率の高いCPUの設計など手がける企業。同社製CPUを用いた実証実験では、楽天グループのクラウド基盤「Rakuten Cloud」における社内向け仮想化コンテナサービスの電力消費36%削減(ラック単位)、スペース利用効率の11%削減に成功したという。
プラットフォーム導入は2025年以降を予定。楽天の吉田弘典氏(執行役員 クラウドプラットフォーム統括部 ヴァイスディレクター)は「Ampereとの実証実験は大変良い結果となっており、電力効率の高い持続可能なデータセンターを実現するために、引き続き連携していくことを楽しみにしています」とコメントしている。