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モリゾウ選手こと豊田章男会長、GRヤリス DATでニュル24時間を走行 「最高ですよ! 8速ATじゃなかったら15周走れていない」
2025年6月22日 20:39
6月21日16時(現地時間、日本時間21日23時)から22日16時までニュルブルクリンク24時間レースの決勝が開催されている。トヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏も、モリゾウ選手としてニュル24時間に参戦。トヨタ自動車とルーキーレーシングが組んだ「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(以下、TGRR)」の一員としてニュルに挑んでいる。
モリゾウ選手は21日に1回、22日に1回、109号車GRヤリス DATの2スティントを担当。21日は6周走り、22日は本人の判断で数周ということだった。ところが22日は1度無線トラブルのためのピットインがあったものの9周を走行。計15周という長大なニュルブルクリンクのコースを走りきった。
これは、レースが停電する前は参加するドライバーの規定周回数が15周だったからチャレンジしたもの(2時間の停電のため規定は解除)。かつてモリゾウ選手としては、ニュルは1レースで4周から5周とのことで、自分自身にチャレンジしたことになる。
また、GRヤリスの1スティントは8周であり、無線機が壊れたこともあってピットインでき、結果的には9周走ることができた。これが自己記録の更新になり、当初目標としていた規定をクリアすることになったという。
モリゾウ選手の2スティント目終了後、感想を聞くことができた。
2スティント目終了後 豊田章男会長囲み
──(GRヤリス DATが装備する)8速ATはどうですか?
豊田章男会長:最高ですよ! 8速ATじゃなかったら15周走れていないと思う、このニュルは。「もう上半身大変だ」と言ってね。
逆に8速ATのDATでモータースポーツをやろうと思っているが敷居が高い(と思っている)人に運転の楽しさみたいなのが伝えられるツールなるかもしれません。
──走りながらそれを感じた?
豊田章男会長:いやもう感じました。だから15周も走ってんの(笑)。マスタードライバーは分かりやすいんで、いやなクルマはたくさん乗りませんから(笑)。
──すべて自前のGRヤリスで走り終えて。
豊田章男会長:トヨタに感謝、みんなに感謝ですよ。独りぼっちのもっといいクルマづくりをこれだけ多くの仲間と一緒に、本当にうれしいですよ。案外大変でした、一人でやってきたのは、今は仲間がいる。心強い。
──18年前の原点みたいなのを思い出した?
豊田章男会長:思い出すより今の運転に必死だけど、だけどあのときとは違う感触。違った意味でのありがとう。ありがとうを言う人が増えた気がするし、台湾でも(ニュルブルクリンク24時間レースの)パブリックビューイングやってくれてるし、日本もね応援者が増えてきてる。
最初はそんなのない。
──次の20年……。
豊田章男会長:次の20年のスタートは、無事に僕が走れたからありじゃないですか。