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トヨタとヒョンデ、ニュル24時間でコラボレーション 2台のミッドシップマシンを展示
2025年6月20日 16:47
6月19日~22日の4日間にわたってニュルブルクリンク24時間レースがドイツのニュルブルクリンクで開催されている。現地では車検、予選などが始まっているほか、21日16時(現地時間、日本時間は21日23時)に決勝レースのスタートが切られる。
市販車ベースの車両が主体となっているニュル24時間では、各メーカーが市販車の訴求をしやすい場所でもある。トヨタ自動車とヒョンデは、このニュルブルクリンクの地にコラボレーションブースを展開。隣り合う2社のブースは対称に作られ、中央寄りにはWRC(世界ラリー選手権)の参戦マシン、外側にはプロトタイプのミッドシップマシンが展示されていた。
トヨタのブースに展示されていたミッドシップマシンは、東京オートサロン2025で世界初公開されたミッドシップ4WD「GRヤリスMコンセプト」。新開発のG20型4気筒2.0リッターエンジンをリアミッドシップに搭載し、4WDデフを介してフロントにも駆動力を導いている。
現在のGRヤリスではフロントエンジンの4WDであることから、開発ドライバーでもあるモリゾウ選手(豊田章男会長)が「神に祈る時間」と表現するパーシャル領域がコーナリング中に存在する。この時間を減らすためにミッドシップ化、GRヤリスMコンセプトは今シーズンのスーパー耐久でデビューする予定だ。
一方、ヒョンデが展示したミッドシップマシンは、ヒョンデのスポーツブランドである「N」が手がけたスペシャルマシンで、ヴェロスターをベースにミッドシップ化。Racing Midshipの2019年版となり、「RM19」と名付けられている。
両社のブースも、1階はGRブランドやNブランドの歴史を振り返る展示で、2階はゲスト向けの観戦ブースになる。2台のミッドシップ、2台のWRCマシンが展示された2社のブースは、ニュルブルクリンクのパドックで注目を集めている。