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 あけましておめでとうございます。

 新春恒例の「いろは歌留多」の公開を別にすれば、今回が2022年最初の更新になる。特にめでたいわけではないが、こういう節目は、やはり大切にせねばならないのかもしれない。最近、そう思いはじめている。

 私は、元来、暦に沿ったイベントや式典の類を好まない。というよりも、はっきりと「嫌っている」と言った方が正確だろう。

 それゆえ、若い時分から、入学式や卒業式をはじめ、忘年会や同窓会など、不特定多数の人間が一箇所に集まる会合には、一貫して冷淡な態度で臨んできた。
 クリスマスやバレンタインデーのようなカレンダーに準拠した記念日や、柚子湯のような季節感がらみの動作も、なるべく黙殺してきた。オリンピック、万博、サッカー以外のワールドカップといった国家的なイベントに至っては、積極的に嫌悪してきたと申し上げて良い。

 そのかたくなな設定が、最近、多少崩れつつある。

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