上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは、上司の立場、部下の立場をふまえて、真のリーダーとは何かについて考えてみたい。
シリーズ
河合薫 上司と部下の力学
474回
日本の「成人力」は世界トップレベル 人柄重視の採用で持ち腐れに
OECDの「国際成人力調査」で、日本は世界トップクラスだ。だが、日本企業の採用面接は、相変わらず人柄重視。博士人材も日本企業で活躍できているとは言いがたい。
貸金庫窃盗・未確認記事・強盗殺人未遂… あり得ない事件の再発防止策
メガバンクの元行員が貸金庫の金を盗んでいた。証券会社元社員が顧客への強盗殺人未遂などの罪で起訴。事件自体もあり得ないが、企業の再発防止策もあり得ない内容だ。
承認欲求に飢える40~50代 「面倒見のいい上司」を評価せよ
「面倒見のいい上司」が離職を防いでいる話しを聞いた。以前はどの職場でも見かけた面倒見のいい上司。企業はこの才能ある人材をもっと評価するべきだ。
絶望の厚生労働白書、メンタルに焦点 急増する若者のオーバードーズ
厚生労働白書が初めてメンタルヘルスをテーマに。小中高校生の自殺者数が22年をピークに高止まり。目に見えない貧困が「生きる力」を弱らせてしまう。
生成AI、使いこなせるのは若手より50代社員 質問力に大きな差
若手の方が生成AIを使いこなせるというのは錯覚だ。ある会社では実際には質問力が高い50代の方が得意なことが分かった。「人生経験が技術の向上に役立つ」という米国の研究結果もある。
トランプ圧勝に見る、米国のマッチョイズムと変化を望む有権者
「米国初の女性大統領誕生」は今回も実現しなかった。「マッチョイズム」の根深さには衝撃を受けた。だが、今回のトランプ氏が圧勝したのは別の理由だろう。
フジテレビの新人アナ「いじり問題」で考える、部下とのあるべき関係
フジテレビの新人アナウンサーを先輩がイジった動画が炎上。一方、逆に若手社員の評判を聞き落ち込む昭和世代の経営者もいる。後輩とのコミュニケーションは注意が必要だが、経営者は嫌われることを恐れず正義を説いてほしい。
面接でホテルに誘われ… 就活セクハラを生む一括採用という因習
数年間、話題になった就活セクハラは依然として続いているようだ。政府も対策に動いているものの不十分だと感じる。そもそも一括採用という仕組み自体を変える必要もある。
将来不安で長生きしたくない40~50代 転職で解決できるとは限らない
あなたは何歳まで生きたいか。それが「希望寿命」。長い人の方が死亡リスクが低いという研究結果がある。一方、あまり長生きを望んでいない40代~50代もいる。それはなぜか。
泣き叫ぶ子供を放置する親とダメなリーダーの共通点
衆議院選挙を前にして、健康社会学におけるリーダーの条件について考察する。求められるのは「把握可能感」など3つの確信。具体的な行動は、一貫した経験として心に刻まれる。
経営者も高齢者だらけ 「高齢社員」を批判できるほど働いていますか
経団連が公開している報告書からは「高齢社員」に対する経営者の考えが浮き彫りに。労働人口が減る中で、なぜ「高齢社員」を冷遇し、なぜ「年齢差別」をいまだに続けるのか。
解雇規制は緩いのに厳しいと訴える企業 社員を守る「金銭補償」を
自民党総裁選で「解雇規制の緩和」が争点となった。「のんびり定年まで働きたい」という若者の反対理由があることを知り驚いた。解雇規制の緩和の議論は「金銭補償」が鍵を握っている。
自民党総裁選直前、なぜ伝わらぬ 最後まで響かぬ候補者の「言葉」
自民党総裁選の候補者などの会見や演説を聞いてきた。何を伝えたいのか分からないし、心にも響かない。「自分の話を聞いて当たり前」と思い込んでいるのか。
トランプ氏の握手が示す「積極的他者関係」 日本のリーダーに欠乏
トランプ氏がカマラ氏と握手を交わす姿が印象的だった。とても紳士的で激しい討論会紳士的で討論会の時とはまるで別人だった。この握手に見られる積極的他者関係がリーダーには必要だ。
牛角の「女性半額」はアウトか 男女2分法では解がない
焼き肉チェーン大手の牛角が、女性限定で食べ放題メニューを半額にするキャンペーンを打ち出したところ、「男性差別だ」「逆のことやったら、大問題になるのに、女性が優遇されすぎ!」と大炎上した。どうすればよかったのか。
スタートアップで横行するセクハラ 「無法地帯」で潰える若者の夢
高校生ジャーナリストに取材を受けた。「セクハラが増えたのは、私たち、今の若者が弱いからなんでしょうか?」という質問がありショックを受けた。セクハラに対する世間の認識が若者の痛みを生んでいる。スタートアップでもセクハラが横行しているという。若い力を潰している現実に対し、法整備などが…
自民総裁選、小林鷹之氏に問う 「普通のサラリーマン」とは何ですか
小林鷹之氏の「普通のサラリーマン家庭で育った」発言が気になった。「普通」とは何を指すのかが曖昧だし、「普通」とも思えないからだ。リーダーは真の「普通」を想像する力を持ってほしい。
シニアの意外な国際力 国内外国人300万人超えと介護現場の変容
山梨県のスーパーで多種多様な言語が飛び交う様を見た。多文化共生社会が各地に広がっている可能性を感じた。介護現場でも高齢者が多様性を受け入れている。
パリ五輪、圧巻だった開会式 呼び起こされた東京五輪の負の記憶
パリ五輪が開幕し、なんとも奇妙な気分に陥った。この世界的なイベントは、3年前、東京で開催されたがその残像がないのだ。パリ五輪の開会式で、東京五輪の「脳内記憶」を、自分の取材メモで補いながら書き出してみた。
米副大統領候補バンス氏 「子なし猫好きおばさん」発言の深意
バンス氏のかつての「子なしおばさん」発言が話題になっている。「出産しなければ政治家になれないのか」と反感を覚える。発言の背景にはハンス氏の生い立ちが大きく影響しているようだ。
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