この先に「山」はいくつあり、「谷」はいくつあるのか?誰も知る由はないが、はっきりしていることは、それらをことごとく超えなければ「ゴール」にはたどりつかないということだ。だから、まずは目の前のそれを全力で越えるしかない。
だが、全てが自分が絵を描いたように運ぶとは限らない。アクシデントや想定外の事態はつきものだ。そんなときは、半ばパニックに陥ったり、絶望したり、やけをおこしそうな気分にもなる。しかし、すでに退路は断っており、前に進むしかない。
そんな時は、頭をクールに、心を熱く、まわりに目を凝らすことだ。やがて、“次の一手”が浮かんでくるはずだ。そして、事態を引き寄せてコントロールできるチャンスが訪れる。膠着していた目下の懸案が、やっと動き出しつつあるが、ダメの駄目押しをしても足りないくらいの難問だから、まだまだ油断はできない。
夏の陽がじりじりと肌を焦がすように、無為なる時間の流れは傷口をいたぶり、あり地獄の世界へといざなう。身体的および心的疲労が飽和点にむかって蓄積し、精神をズタズタに引き裂く。
苦悩の淵に沈む人もあれば、自分で始末をつけたかのように錯覚し、異次元空間に遊ぶ人もある。えてして、世の中は不公平にできているもの。しかし、帳尻は必ず合うこともまた世の常だ。だから、絶望はしない。