6月27日、とよなか人権文化まちづくり協会主催の「部落問題は今、研究会」があり、1962年制作・市川昆監督による「破戒」をDVDで観た。2時間の上映のあと、案内人の桑高嘉秋さんに若干の「解説」をしていただき、次回への期待をふくらんだ。
小説「破戒」には、101年前に藤村が捉えた部落問題が描かれている。もちろん、部落解放運動の影も形もなく、差別のただ中の時代だった。それから55年後、映画化された時代は、部落解放運動が勢いをつけ、部落問題が「国民的課題」としてクローアップに向かう時代だ。
したがって、小説と映画とでは、登場人物の描き方や場面設定など、異なるところが多々ある。なぜそのようになったのか?藤村はなぜそのように描き、映画はなぜそのように変えたのか?見比べて考察していくと興味深い。
第2回(7月4日)と第3回(7月11日)は、桑高さんの解釈・問題提起をお聞きし、参加者との意見交換がある。興味津々、わくわくである。
いずれも午後6時30分~、豊中人権まちづくりセンター、参加費500円。