イベント情報@20221229

三浦氏所縁の寺院で初詣としゃれこむのはいかがでしょうか

特集:三浦氏所縁の寺院で初詣
・2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目された三浦氏、その所縁の寺院で初詣としゃれこむのはいかがでしょうか?

満昌寺
・三浦義村、和田義盛から見たら祖父にあたる三浦大介義明を祀った名刹、義明の死後14年経った1194年に征夷大将軍である源頼朝自らが建立したお寺です。
アクセス:衣笠十字路バス停(JR衣笠駅から衣笠商店街を抜けてすぐ)より
YRP野比駅行きバスで満昌寺・大矢部3丁目バス停下車
北久里浜駅より大矢部新岩戸循環あるいは大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行バスで大矢部3丁目バス停下車
除夜の鐘:【除夜の鐘】のご案内(令和四年)@満昌寺
近殿神社
・北条義時の最高の伴走者三浦義村を祀った神社です。祖父義明を祀った満昌寺、父義澄の墓所にも近く、源平合戦にかかわった三浦氏3代の当主所縁の地を巡ってみるというのも面白そうです。
アクセス:衣笠十字路バス停(JR衣笠駅から衣笠商店街を抜けてすぐ)より
YRP野比駅行きバスで満昌寺・大矢部3丁目バス停下車
北久里浜駅より大矢部新岩戸循環あるいは大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行バスで大矢部3丁目バス停下車
満願寺
・三浦義村、和田義盛から見たら叔父にあたる佐原十郎義連が建立した名刹です。高さ2メートルを超える地蔵菩薩像や観音菩薩像が名物です。北条泰時の妻初が晩年佐原氏に身を寄せているという意味では彼女の聖地ともいえます。また佐原氏は独眼竜政宗でライバルだった蘆名氏のルーツですのでそちらが好きな方もどうぞ
アクセス:北久里浜駅より大矢部新岩戸循環あるいは岩戸経由YRP野比駅行バスで岩戸バス停下車

来福寺
・和田義盛の菩提寺です。幕末には海岸防備で殉死した彦根、長州藩士のお墓もあるそうです。
アクセス:京急三浦海岸駅より京急バス横須賀市民病院行き、衣笠十字路行バス池代バス停下車(来福寺 – Google マップ
福寿寺
・三浦義村の菩提寺です。所縁の鞍に触れると麻疹(はしか)が軽くすむという言い伝えが残っていたり、オーシャンビューだったりと領主としての義村の生活が垣間見えるかもしれません。
アクセス:京急三浦海岸駅より剱崎行、あるいは剱崎経由三崎東岡行バス岩浦バス停下車(福寿寺 – Google マップ
白旗神社
・和田義盛の戦場での死後、その善政をしのんで、地元の人阿知賀建立した神社です。和田氏の93騎を模して造られた守護仏もあったりと鎌倉時代から愛された和田義盛の人柄に触れられるかもしれません。(白旗神社 – Google マップ
光念寺
・大河ドラマ第40回の紀行で取り上げられた寺院です。衣笠城合戦後房総へ落ち延びる際、船上で上に苦しむ義盛や三浦義澄、義村親子など三浦一族のもとに筌(うけ)という漁具が流れ着きこれで漁をして飢えをしのいだのですがこの筌が昇天して龍になる夢を和田義盛が見た事から建立されたそうです。
アクセス:三崎口駅より三崎港行城ヶ島行バス三崎港バス停下車、三崎東岡行バス三崎東岡バス停下車徒歩(光念寺@Googleマップ
浄楽寺
・和田義盛ゆかりのお寺です。もともと鎌倉殿頼朝公の父義朝公の菩提を弔うために創建された勝長寿院を移転したものです。そして意外なのは和田義盛だけでなく当時未亡人だった北条政子もこの移転に絡んでいるところでしょうか、運慶作の不動明王像等質実剛健で豪快な鎌倉時代らしい展示物にも注目です。
アクセス:京急逗子・葉山駅、JR逗子駅より「大楠芦名口」・「横須賀市民病院」・「長井」「佐島マリーナ入口」・「電力中央研究所」・「湘南佐島なぎさの丘」行、浄楽寺バス停下車(浄楽寺@Googleマップ
正光院
・大河ドラマ第40回の紀行で取り上げられた寺院です。和田義盛が巴御前の為に建立したお寺で、相模湾随一の夕日の名所として知られる秋谷・立石海岸に近い自然豊かな場所にあります。もともとは両海岸にもっと近い場所にあったので和田義盛の意外なセンスも感じられるかもしれません。
アクセス:横須賀中央・衣笠駅(衣笠十字路バス停)より大楠芦名口行バス大楠芦名口バス停下車、京急逗子・葉山駅、JR逗子駅より「大楠芦名口」・「横須賀市民病院」・「長井」「佐島マリーナ入口」・「電力中央研究所」・「湘南佐島なぎさの丘」行、大楠芦名口バス停下車(正光院@Googleマップ

参考
電車とバスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~
電車とバスでGo!その5~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 三浦編~

特集:初日の出スポット
・2023年の初日の出スポットです。神奈川県の日の出時間6:49頃となっています。
2023年1月1日(日)
東京湾フェリー「初日の出クルーズ」
出港場所:久里浜港(京急・JR久里浜駅より東京湾フェリー行バス終点、野比海岸行バス久里浜港バス停下車)
出港時間:6:40
乗船料(往復):大人1150円、子供580円
内容:2023年の東京湾フェリー初乗りは元旦がおすすめ!!船上から鑑賞する初日の出は、皆様の特別な思い出となるでしょう。久里浜港から乗船すると、初日の出を観て金谷港に到着した際に、一度鋸山に太陽が隠れるので、金谷港出港時に二度目初日の出を楽しむことができます♪最高の初日の出は東京湾フェリーで!
くりはま花の国
・東京湾を一望できる素晴らしい眺望がたっぷりと味わえます。
アクセス:京急、JR久里浜駅下車徒歩
参考:電車とバスでGo!その1~くりはま花の国ウィンターイルミネーション2020へ行く~
観音崎
・東京湾の入口に位置し、房総半島の山々から昇る日の出は格別の美しさです。
アクセス:浦賀駅より観音崎行バス終点下車
参考:電車とバスでGo!その7~アニメ「スローループ」の聖地を行く~

特集:横須賀のイルミネーション
横須賀中央駅
アクセス:京急線横須賀中央駅下車、JR横須賀駅より衣笠駅・三崎口駅方面バス横須賀中央駅バス停下車
内容:横須賀中央駅前広場に立つメタセコイアの木がクリスマスツリーに!ガス灯にも火がともり、横須賀中央大通りはイルミネーションであふれます。Yデッキから全体像を眺めるもよし地上に降りてどぶ板通り方面を練り歩くもよしです。
参考サイト
★横須賀中央イルミネーション★ガス灯★@DEEP CITY YOKOSUKA

平和中央公園
アクセス:京急横須賀中央駅、JR横須賀駅から三崎東岡またはJR衣笠駅行バス「文化会館前」下車徒歩7分。
内容:こちらは今年リニューアルされ平和中央公園と改称された中央公園での毎日点灯のイルミネーションです。毎月1日・8月6日・8月9日・8月15日・2月15日に上空照射、毎日文字演出の平和モニュメントの点灯が行われます。場所が高台なのでモニュメントだけでなく横須賀の街や東京湾の夜景も見渡せます。
点灯時間:1月、12月 16時30分~20時00分
     2月、11月 17時00分~20時00分
     3月、10月 17時30分~20時00分
     4月、 9月 18時00分~21時00分
     5月、 8月 18時30分~21時00分
     6月、 7月 19時00分~21時00分 
参考リンク
新しい横須賀市”平和モニュメント”、光が描き出す平和シンボルの意味とは@IGNITE2021/8/10
博展×パノラマティクス、横須賀市の”平和モニュメント”をリニューアル。歴史を繋ぎ、平和を共創する市民参加型の体験デザインを設計。@PR TIMES2021/8/6

くりはま花の国
~2023/1/31(火)
くりはま花の国『ゴジラ』ライトアップ2022
場所:くりはま花の国(京急久里浜駅あるいはJR久里浜駅より徒歩)
時間:17:00~20:00
内容:クリスマスムード高まるこの季節!冒険ランドの全長10mのゴジラがライトアップ!家族や恋人を誘ってぜひ出かけてみてください!
※本年度は冒険ランドのゴジラライトアップのみとさせていただきます。
ウィンターイルミネーションの実施はございません予めご了承ください。
参考:電車とバスでGo!その1~くりはま花の国ウィンターイルミネーション2020へ行く~

PICK UP

初日の出・初詣スポット特集横須賀市観光情報

2023年1月1日(日)
東京湾フェリー「初日の出クルーズ」
出港場所:久里浜港(京急・JR久里浜駅より東京湾フェリー行バス終点、野比海岸行バス久里浜港バス停下車)
出港時間:6:40
乗船料(往復):大人1150円、子供580円
内容:2023年の東京湾フェリー初乗りは元旦がおすすめ!!船上から鑑賞する初日の出は、皆様の特別な思い出となるでしょう。久里浜港から乗船すると、初日の出を観て金谷港に到着した際に、一度鋸山に太陽が隠れるので、金谷港出港時に二度目初日の出を楽しむことができます♪最高の初日の出は東京湾フェリーで!

久比里町内会主催出初式
場所:横須賀市東部漁業組合浦賀久比里支所広場(京急バス夫婦橋バス停下車)
時間:10:00~
内容:横須賀市消防団第37分団の協力をえて、横須賀市で新年最初に行う迫力のある演習の儀式をご覧ください。

2023年1月1日(日)~8日(日)
第19回 横浜金澤七福神御開帳とスタンプラリー
場所:瀬戸神社(弁才天)他(京急金沢八景、金沢文庫、京急富岡、シーサイドライン海の公園柴口他)
内容:七福神めぐりは七つの災いを除き、七つの幸福を与える神々をお参りして福運を祈る行事で、室町時代から庶民の間で信仰されています。
開運招福と健康ウォークを兼ねて、海と緑と歴史のまち“よこはまかなざわ”の七福神をめぐる小さな旅を楽しみましょう!
8日に行われる七つの寺社と八景島シーパラダイスをゴールとした1DAYスタンプラリーは京急とシーサイドラインを使って、徒歩でも一日でまわれます。1DAYスタンプラリーの開催日は、「スタンプシート(無料)」のスタンプがそろった方に、ゴールで記念品を差し上げます。(先着1000名様 ※1人1点限り)

2023年1月8日(日)
YOKOSUKA消防パレード2023
場所 :横須賀中央大通り(京急横須賀中央駅下車、JR横須賀駅より横須賀中央方面バス横須賀中央駅、大滝町バス停下車)
時間:10:30~11:10
内容 :マーチング(消防団音楽隊及び女性消防隊)、車両パレード(消防団車両)、車両パレード(消防局車両、米海軍横須賀基地消防車両)、はしご車救助演技

久里浜地区お焚き上げ
場所:久里浜海岸、長瀬海岸(京急・JR久里浜駅より京急バス千代ケ崎・長瀬2丁目・野比海岸方面バス開国橋バス停下車)
時間:9:30(久里浜)~、10:00(長瀬海岸)~
内容:無病息災・五穀豊穣を祈る行事です。

開催中イベント
~2023年2月28日(火)
「鎌倉駅の13印」プロジェクト始まります!
場所:JR 鎌倉駅 東口改札
内容:鎌倉駅の月ごとに絵柄が変わる駅スタンプと今回作成した「特別な 13 印目」を集めていただき、1 年を通して鎌倉の景色や景観を楽しんでいただくプロジェクトです。13 種類の印が押せる駅スタンプ帳「鎌倉駅印帳」の無料配布や、「鎌倉駅印帳」に関連したイベントを実施していきます。
毎月第1日曜日,第3日曜日開催
浦賀レンガドックガイドツアー
集合場所:浦賀ドック正門前(京急浦賀駅下車徒歩)
集合時間:9:30
参加費:500円(小学生は無料)
申し込み締め切り:開催日の2週前月曜日(申し込みフォーム
内容:横須賀の産業遺産である浦賀ドックそのドックの通常入れないドック底まで案内します。
参考:電車とバスでGo!その6~デジタルよこすか満喫きっぷで行くMEGURU PROJECT~
京急特別塗装列車運行予定
・KEIKYU BLUE SKY TRAIN、KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN等特別塗装列車の運行予定です。
「ペリーと黒船」マンホールカード 観光案内所で配布します!
配布場所
「ペリーと黒船」→横須賀市観光案内所(京急横須賀中央駅下車)
「浦賀奉行所開設300周年記念マンホール」→浦賀コミュニティーセンター分館(京急浦賀駅下車)
内容:「ペリーと黒船」のマンホールカードを、令和4年9月1日(木)から横須賀市観光案内所のみで配布いたします。横須賀市のマンホールカードは二種類あり、配布場所が異なりますのでご注意ください。
追加配布決定!NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ポストカード
配布場所
・衣笠行政センター (月~金 8:30~17:00、JR衣笠駅、京急横須賀中央駅バス停より
聖徳寺坂上経由衣笠駅・長井・湘南なぎさの丘・横須賀市民病院・三浦海岸駅・三崎口駅・三崎東岡・三崎港行バスで衣笠十字路バス停下車徒歩)
・横須賀市観光案内所 (休曜日なし 9:30~17:00、京急線横須賀中央駅下車)
内容:NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の新たなポストカードの追加配布が決定しました!どの人物のカードがもらえるかは、お楽しみです!
参考:電車とバスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~

~2023/1/31(火)
くりはま花の国『ゴジラ』ライトアップ2022
場所:くりはま花の国(京急久里浜駅あるいはJR久里浜駅より徒歩)
時間:17:00~20:00
内容:クリスマスムード高まるこの季節!冒険ランドの全長10mのゴジラがライトアップ!家族や恋人を誘ってぜひ出かけてみてください!
※本年度は冒険ランドのゴジラライトアップのみとさせていただきます。
ウィンターイルミネーションの実施はございません予めご了承ください。
参考:電車とバスでGo!その1~くりはま花の国ウィンターイルミネーション2020へ行く~

これから開催されるイベント

2023年1月1日(日)
東京湾フェリー「初日の出クルーズ」
出港場所:久里浜港(京急・JR久里浜駅より東京湾フェリー行バス終点、野比海岸行バス久里浜港バス停下車)
出港時間:6:40
乗船料(往復):大人1150円、子供580円
内容:2023年の東京湾フェリー初乗りは元旦がおすすめ!!船上から鑑賞する初日の出は、皆様の特別な思い出となるでしょう。久里浜港から乗船すると、初日の出を観て金谷港に到着した際に、一度鋸山に太陽が隠れるので、金谷港出港時に二度目初日の出を楽しむことができます♪最高の初日の出は東京湾フェリーで!

久比里町内会主催出初式
場所:横須賀市東部漁業組合浦賀久比里支所広場(京急バス夫婦橋バス停下車)
時間:10:00~
内容:横須賀市消防団第37分団の協力をえて、横須賀市で新年最初に行う迫力のある演習の儀式をご覧ください。

2023年1月1日(日)~8日(日)
第19回 横浜金澤七福神御開帳とスタンプラリー
場所:瀬戸神社(弁才天)他(京急金沢八景、金沢文庫、京急富岡、シーサイドライン海の公園柴口他)
内容:七福神めぐりは七つの災いを除き、七つの幸福を与える神々をお参りして福運を祈る行事で、室町時代から庶民の間で信仰されています。
開運招福と健康ウォークを兼ねて、海と緑と歴史のまち“よこはまかなざわ”の七福神をめぐる小さな旅を楽しみましょう!
8日に行われる七つの寺社と八景島シーパラダイスをゴールとした1DAYスタンプラリーは京急とシーサイドラインを使って、徒歩でも一日でまわれます。1DAYスタンプラリーの開催日は、「スタンプシート(無料)」のスタンプがそろった方に、ゴールで記念品を差し上げます。(先着1000名様 ※1人1点限り)

2023年1月6日(金)7日(土)
追浜地域散策・追浜七福神めぐり
集合場所:京急追浜駅前デッキ
時間:6日9:30~、7日12:00~
費用:100円(保険料・資料代)
申し込み先:追浜コミュニティセンター(2022/12/19締め切り)
〒237-0061 横須賀市夏島町9番地
TEL:046(865)1145
E-mail:[email protected]

2023年1月8日(日)
YOKOSUKA消防パレード2023
場所 :横須賀中央大通り(京急横須賀中央駅下車、JR横須賀駅より横須賀中央方面バス横須賀中央駅、大滝町バス停下車)
時間:10:30~11:10
内容 :マーチング(消防団音楽隊及び女性消防隊)、車両パレード(消防団車両)、車両パレード(消防局車両、米海軍横須賀基地消防車両)、はしご車救助演技

久里浜地区お焚き上げ
場所:久里浜海岸、長瀬海岸(京急・JR久里浜駅より京急バス千代ケ崎・長瀬2丁目・野比海岸方面バス開国橋バス停下車)
時間:9:30(久里浜)~、10:00(長瀬海岸)~
内容:無病息災・五穀豊穣を祈る行事です。

2023年1月8日(日)(2022/12/26締切)
田浦鉄道フェスタ2023
場所:田浦コミュニティセンター(京急田浦駅下車徒歩、JR田浦駅より内川橋方面バス船越バス停下車)
時間:午前の部 10時00分~12時30分  午後の部 13時30分~16時00分
事前申し込み制(申し込みHP
内容:企画講座「鉄道わくわく講座」、ミニ電車乗車会、鉄道ジオラマ展示、鉄道模型運転体験、鉄道模型走行展示、模擬装置体験、顔出しパネル、子どもゲームコーナー(有料)、鉄道写真展示など
参考:鉄道研究部~田浦鉄道フェスタに参加しました関東学院六浦中学校・高等学校ブログ

2023年1月14日(土)
【1/14】三浦半島、戦争遺跡めぐり 走水・観音崎編
集合場所:京急バス観音崎バス停(京急浦賀・馬堀海岸駅、JR横須賀駅より観音崎行バス終点)
出発時間:10:00
代金:1800円(要予約、上記リンクより)
内容:東京湾要塞研究家 デビット 佐藤とゆく戦争遺跡めぐり!軍港水道のルーツと軍港を護った陸軍砲台~観音崎・走水編~。「軍港」として栄えてきた横須賀のまちに遺る旧海軍の名残を東京湾要塞研究家のデビット佐藤とめぐり、学ぶツアーです。

2023年2月4日(土)
 三浦一族研究会講演会~三浦一族と北条政子・義時~
場所:ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(京急汐入駅、JR横須賀駅下車)
時間13:30~15:15
講師:山本 みなみ氏(鎌倉歴史文化交流館学芸員・青山学院大学非常勤講師)
申し込み先:HP(~2023/1/16)
内容:新出史料や考古資料を用い、多角的に鎌倉幕府の礎を築いた北条政子・義時姉
弟の実像に迫ります。また、この姉弟を政治的に支えた三浦義村の存在に注目し、義村が幕府草創期に果たした歴史的役割についても考えたいと思います。
参考
三浦一族研究会

2023年2月5日(日)
第26回都市景観フォーラム
場所:ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(京急汐入駅、JR横須賀駅下車)
時間:13:30~16:00
講演
陶芸家 岡崎 裕子 氏
YouTuber 奥平 眞司 氏
内容:よこすか都市景観協議会では、毎年、都市景観フォーラムを開催し、魅力ある都市景観の実現に取り組んでいます。今年度のテーマは、「横須賀 景観と暮らしを楽しむ」とし、陶芸家岡崎裕子氏と、YouTuber奥平眞司氏を講師に招き、芸術的な感性を持つ2人から見た横須賀の魅力ある景観と暮らしについてご講演いただきます。
参考
よこすか都市景観協議会
「よこすか都市景観フォーラム」Take4’s 悠々知的生活

2月5日(日)、8日(水)
【2/5(日)・2/8(水)限定】プレイバック大河ドラマツアー!
集合場所:JR鎌倉駅 西口(時計台周辺)
出発時間:9:00出発
参加費:おひとり様あたり 大人@6,800円 小・中学生@5,300円(申し込みは上記リンク)
内容:鎌倉幕府初代将軍 源頼朝に最も頼られ、鎌倉幕府の創設に尽力し、歴史を動かしてきた「三浦一族」。2022年1月より放映の大河ドラマでも、三浦義村、和田義盛が主要人物として活躍しました!大河ドラマの感動の余韻と共に、鎌倉、横須賀、三浦に遺る「三浦一族」の歴史を一緒にたどりましょう!

2023年2月11日(祝)
【2/11限定】横須賀市×歴史人!あなたの知らない横須賀の魅力発掘ツアー
集合場所:よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸(京急汐入駅、JR横須賀駅下車)
出発時間:9:00
参加費:おひとり様あたり@6,800円(申し込みは上記リンク)
内容:雑誌歴史人プロデュースのツアーです。「歴史」と「食」、それぞれの専門家がそれぞれの角度から横須賀の歴史を紐解くツアー。2022年大河ドラマで注目を浴びた三浦氏ゆかりの地をはじめ、横須賀ならではの歴史を体感。さらには開国時のエピソードを参考に現代版にアレンジした料理も味わえる歴史と食が連動した新たなツアーを開催。

2023年2月26日(日)
2023追浜マラソン
当日集合場所:追浜中学校グラウンド(京急追浜駅下車)
開催時間:10時15分から順次スタート(当日受付は9時00分~9時30分予定)
申込受付期間:【インターネット申込】2022年11月22日(火曜日)~12月23日(金曜日、上記リンク先より)
内容:4年ぶりに「追浜マラソン」が開催されます。10kmコースでは、日産自動車テストコースである日産グランドライブ(GRANDRIVE)を走ることができます!
参加費用
(1)10km男女別:一般3,500円(高校生1,500円)
(2)3km男女別:1,000円
(3)2km男女別:1,000円

お得な切符はこちら

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一日乗車券をもって東京・横浜へGo!!

関係リンク
横須賀市報道発表
横須賀市観光情報
横須賀市観光協会
衣笠観光協会
久里浜観光協会
追浜観光協会
横浜金沢観光協会
三浦市観光協会
YOKOSUKA PORTAL MAGAZINE
横須賀トモダチジャズ
ヨコスカ街なかミュージック 
カレーの街よこすか
どぶ板通り
記念艦三笠
ヴェルニー公園
スカレー
鎌倉殿の13人関連
鎌倉殿の13人@NHK
鎌倉殿の13人伊豆の国大河ドラマ館(伊豆箱根鉄道韮山駅下車、入場料一般400円、中学生以下100円)
鎌倉殿の13人大河ドラマ館(@鶴岡八幡宮、JR横須賀線、江ノ電鎌倉駅より徒歩、京急線金沢八景駅より鎌倉駅行バス八幡宮バス停下車入場料一般1000円、中学生以下500円)
鎌倉殿×13人の御家人たち「ゆかりの地」めぐり@観光かながわNOW 
横浜で、鎌倉時代を旅しよう!@横浜観光情報

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電車とバスでGo!その2~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 大矢部編~

画像:横須賀・三浦半島にゆかりの深い三浦氏の三浦義村は山本耕史さん、和田義盛は横田栄司さんが演じます。@【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」より

華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に
権力の座を巡る男たち女たちの駆け引き──

源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男 二代執権・北条義時。
野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。

新都鎌倉を舞台に繰り広げられる、パワーゲーム。
義時は、どんなカードを切っていくのか──

【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」より

十三人の合議制(じゅうさんにんのごうぎせい)は、源頼朝の死後に発足した鎌倉幕府の集団指導体制である。嘉禄元年(1225年)に設置された評定衆の原型とされる。

十三人の合議制@Wikipediaより

2022年の大河ドラマは鎌倉幕府の初期源頼朝の死後発足した集団指導体制13人の合議制を描いた「鎌倉殿の13人」となりました。そしてその13人の主役のうちの三浦義村、和田義盛の2人は横須賀・三浦半島に縁の深い三浦氏の武将です。ここではこの2人を中心にこのドラマに縁の深い場所言うなればこの大河ドラマの聖地を少し紹介していきます。

目次
 EVENT
 満昌寺~頼朝公により作られた三浦氏中興の祖三浦大介義明公を祀った名刹~
 近殿神社~三浦義村を祀り、地域に根付いた神社~
 薬王院旧跡~三浦大介義明なき後三浦氏を率い鎌倉幕府開府に貢献した三浦介喜澄の墓所~
 清雲寺~義明前3代の魂が眠る場所~
 腹切松公園~老将終焉の地~
  大矢部地区アクセス
 衣笠城~何故三浦氏の本拠地にお稲荷さんがあるのか?~
 大善寺
 満願寺~鵯越の勇将が創建した名刹~
 佐原城址~末裔が戦国時代にも名を轟かした佐原氏の本拠地~
 怒田城址
 曹源寺
 アクセス
 飲食・お土産
  衣笠駅周辺
  大矢部地区
  北久里浜駅周辺
 他の聖地も含めた「鎌倉殿の13人」をより楽しむ為の関連リンク

EVENT

イベント情報

10月26日(土)〜12月13日(金)
「三浦一族」企画展
場所:衣笠仲通り商店街ガレリア会館(JR衣笠駅、京急横須賀中央駅より京急バス衣笠駅行衣笠駅、衣笠十字路バス停下車)
時間:10:30~16:30
内容:横須賀美術館で開催される「運慶展」と連携したキャンペーンの一環として、より多くの方に三浦一族を知っていただくために、三浦一族の紹介や関連する仏像等の資料、「和田義盛」にスポットを当てた資料などのパネル展示を行います。
(1)パネル展示(予定)
・三浦一族とは、三浦一族人物列伝、衣笠で起きた源平の合戦「衣笠合戦」、和田義盛と和田合戦合戦図 特大パネルの展示
(2)特別展示(11月中下旬予定)
・大河ドラマ「鎌倉殿の13人」衣装展示
(3)ギャラリートーク(11月下旬予定)  
・山城ガールむつみさんによる三浦一族解説
参考
電車とバスで行ってみたその2:三浦一族展と衣笠商店街

配布中
「三浦一族の歴史-横須賀から全国へ 歴史を彩った名族-」冊子
内容:NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で注目の、「三浦一族」について、放送を機に興味を持った方や歴史に馴染みのない方にも読みやすく、わかりやすく知ることができる冊子を制作しました。横須賀と三浦一族の関係や、主要人物の紹介、地元に残る数多くの痕跡などを紹介しています。執筆者は、現地ガイドやYouTube配信などで若年層からも支持を集める山城ガールむつみさん、表紙絵は本市のHIRAKU(アーティスト村)に在住する平面作家の水戸部春菜さんが手掛けました。
配布場所:横須賀市役所、横須賀美術館、横須賀市観光案内所、衣笠商店街、行政センター

満昌寺~頼朝公により作られた三浦氏中興の祖三浦大介義明公を祀った名刹~

写真:横須賀・三浦半島で小学校時代を過ごした人間だったら授業で聞いたことがあるかも、三浦大介義明を祭った名刹満昌寺

当山は建久5年(1194)、三浦大介義明を開基として源頼朝が建立して820年余の星霜をへた名刹である。
この年は義明が逝って14年もたったが、頼朝は伊豆の挙兵のおりに老大をなげうち、幕府開闢の礎になった無二の忠臣義明の霊に一字を献じたかったのであろう。

沿革@満昌寺より

まず向かうのは今回の大河の2人の主役、三浦義村、和田義盛から見たら祖父にあたる三浦大介義明を祀った名刹満昌寺です。このお寺は義明の死後14年経った1194年に征夷大将軍である源頼朝自らが建立したお寺です。このエピソードだけでもどれだけ頼朝が義明の忠義に感謝し、その子孫である三浦一族に重きを置いていたかがわかると思います。

写真:雲龍殿と書かれた本堂には三浦氏の家紋三浦三つ引きのあしらわれた水がめ(?)が

まずは本堂へと向かいます。雲龍殿と書かれた本堂の前にの水がめには丸の中に三の文字が入った家紋が施されています。これは三浦氏の家紋で三浦三つ引きと呼ばれるものです。大河ドラマに詳しいオールドファンなら1986年の大河ドラマ独眼竜政宗で伊達のライバルである蘆名氏の家紋も同じではなかったかとお気づきになられるかと思いますが、蘆名氏は三浦氏の末裔であり、政宗と同年代の蘆名盛隆は史実では一族をまとめる為に三浦介の官位を得ています。

写真:頼朝公お手植えのつつじ

本堂向かって左を見ますと石垣に囲まれた小さな庭が見えます。これは義明の菩提を弔うため征夷大将軍源頼朝公自ら植えたつつじとの事です。寺院の建立だけでなくこういったこともしている事から頼朝公からの義明への感謝の気持ちが見て取れます。またこの木の枝先に頭を入れると「頭痛持ちが治る」と言い伝えられているそうです。

写真:モミジの美しい階段を上っていく

続いてつつじの庭を通り過ぎて山の方に向かいます。来訪したのは冬場でしたがモミジの美しい参道です。

写真:参道には怖そうな門番が…

そのモミジの美しい階段を上っていくと怖そうな門番が左右1人ずつ見受けられます。義明公の子供や孫には鵯越で先陣を切った佐原義連や和田義盛など武勇で知られた武将が多いだけにこの門番も見た目以上に強そうに見えます。

写真:門番だけでなく弁天様(?)やお坊さんもお出迎え

そして門番だけでなく弁天様(?)や多くのお坊様(?)も出迎えます。これだけの石像からのおもてなしを受けるとどんなVIPがいるのかワクワクします。

写真:三浦大介義明の墓所

そしてたどり着いたのは当たり前かもしれませんが三浦大介義明公の墓所となります。子の墓所は2019年の台風災害により損失の危機にありましたが、クラウドファンディングによる多数の方の支援により復旧しました。

義明は三浦庄司義継の嫡男。世襲の官である相模介に任じ、三浦大介を称しました。三浦介の称号は武家の名誉称号として、こののち三浦氏宗家に世襲されました。
義明は一族団結のもとに、周辺豪族との姻戚関係を築き、房総の各地にもその勢力を拡大し、三浦一族発展の基盤をかためました。治承4年(1180)源頼朝の挙兵で、衣笠城は河越重頼・畠山重忠ほか平氏勢に囲まれました。ときに三浦大介義明89歳「老命を武衛(頼朝のこと)に投げうって子孫の勲功に募らん」と、義澄ら一族を頼朝のもとに赴かせ、ひとり源家再興に殉じました。
この義明の決断で三浦一族はその勢力を保ち、頼朝の安房(千葉県)再起の原動力となったのです。

三浦一族の主な人物・系図@横須賀市より

三浦大介義明は三浦義村、和田義盛、佐原義連らで有名な三浦氏の中興の祖ともいえる人物で、相模介を任官し、婚姻を利用した勢力拡大策により三浦氏を鎌倉のある相模の有力勢力に作り上げました。
その最期では石橋山の戦いで敗れ安房に逃れていた源頼朝を助けるべく、一族郎党を頼朝の元に向かわせ1人衣笠城にこもって平氏方と戦いました。
敗れはしたものの敗戦によって危機に陥っていた一族が頼朝の元に馳せ参じたことが三浦氏を鎌倉時代初期北条氏に次ぐ有力な存在にし、その為に自らの命すらささげた義明に対し頼朝公は寺院を建立しお手植えのつつじで報いたとも言えます。

写真:1212年和田義盛によって創建された御霊神社、現在お寺の宝物殿も兼ねております。

ここまで駆け足で見てきましたが、これらはすべて常時公開の寺宝となります。そして写真の御霊神社に安置されている国の重文三浦義明坐像や三浦氏に関わる歴史的な資料、刀剣、天井や襖絵等の多くの寺宝に関しては予約及び拝観料が必要になります。

満昌寺の公式Youtube動画とても丁寧です

参考
満昌寺
沿革@満昌寺
参拝・見学について@満昌寺
第29回「神奈川県横須賀市」@大河ドラマ鎌倉殿の13人紀行
三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
伝三浦義明廟所@横須賀市
満昌寺@鎌倉タイムス
満昌寺@鎌倉遺構探索
満 昌 寺@鎌倉手帳

近殿神社~三浦義村を祀り、地域に根付いた神社~

写真:主役の一人三浦義村を祭った近殿神社~この日は大掃除中~

続いて向かうのは今回の大河の主役の1人三浦義村を祀った近殿神社です。

三浦義村(?一1239)『三浦一族の最盛期を築いた謀将』
義村は三浦義澄の嫡男。通称平六。その生年は不詳。駿河守・幕府評定衆。頼朝挙兵に父義澄とともに転戦しました。義澄は重厚篤実な武士として知られましたが、義村は北条氏と連帯し、そのしたたかな政治手腕を発揮して、北条氏に次ぐ実力者として繁栄をきわめました。
正治元年(1199)頼朝の没後、北条氏は執権体制強化のために、有力御家人を相ついで誅殺していきました。この間義村は北条氏に加担して、その連帯は変わることがありませんでした。

三浦一族の主な人物・系図@横須賀市より

三浦義村は佐原義連、和田義盛と言った武にたけた武将が多い三浦氏において政治的な手腕が評価される謀将であり、多くの有力御家人が粛清された鎌倉時代前期において、三浦氏を北条氏に次ぐ有力勢力として義明以降の勢力を維持・拡大してきた武将です。

写真:賽銭箱には三浦三つ引紋

そして義明公の孫であり、三浦氏の棟梁の証である三浦介を引き継いだ義村を祀った神社らしく、賽銭箱には三浦三つ引紋が堂々と描かれています。

写真:地域の方のご厚意によりぼんぼりをつけて撮影できました

この神社は三浦義村と言う鎌倉時代の有力者を祀る神社と言う面と同時に地域のコミュニティの場でもあります。神社の敷地内に町内会の寄り合い所が置かれ、訪れた日も地域の人たちがボランティアで清掃中でした。この写真はそんな掃除中の皆様のご厚意によりぼんぼりをつけてもらって撮影したものです。訪れる際は「地域にお邪魔する」と言う事を忘れずにお願いします。

参考
三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
第29回「神奈川県横須賀市」@大河ドラマ鎌倉殿の13人紀行
近殿神社@鎌倉タイムス
薬王寺跡@鎌倉遺構探索
近 殿 神 社@鎌倉手帳

薬王院旧跡~三浦大介義明なき後三浦氏を率い鎌倉幕府開府に貢献した三浦介喜澄の墓所~

https://www.oricon.co.jp/news/2191786/full/ より
写真:住宅街に突如現れる場所のため要注意

近殿神社から住宅地の中の道をを進むと住宅街が少し途切れた場所に上の様な「薬王寺旧跡」と言う表示があります。これは近殿神社の祭神三浦義村の父親であり、満昌寺に祀られた三浦大介義明の次男で三浦介を継いだ後継者である三浦義澄の墓所になります。

写真:薬王寺旧跡の解説、少し読みづらいです。

三浦義澄(1127一1200)『源頼朝の信任厚く、幕府を支えた智将』
義澄は三浦義明の次男。通称荒次郎。三浦介・相模守護。三浦郡矢部郷に在住しました。義澄は頼朝挙兵で衣笠城に囲まれましたが、義明の指示で一族とともに安房(千葉県)に渡り、頼朝軍に合流しました。敗残の頼朝軍は、三浦勢に歓喜したのです。
鎌倉入りをはたした頼朝は、累代に亘る三浦一族の忠誠に篤く報いました。義澄は幕府御家人の長老の一人として重きをなし、和田義盛・佐原義連ら庶流の興隆もめざましいものがありました。建久3年(1192)義澄は、鶴岡八幡宮において、頼朝の征夷大将軍叙任・除書請取りの大役をはたし、その面目絶妙なりと称えられました。

三浦一族の主な人物・系図@横須賀市より

三浦義澄は父三浦大介義明が衣笠城で体を張って敵と対峙している間に父の奮闘を生かすために三浦一族を引き連れ安房に渡り窮地に陥っていた頼朝と合流し、頼朝公の天下取りに三浦氏が大活躍する地ならしをした武将です。2011年の大河ドラマ「平清盛」で頼朝公に馳せ参じ「父は立派に戦い討ち死にしました」と告げる老将が出てきますが、それが義澄になります。甥である和田義盛や弟である佐原義連のような派手な活躍はさすがに見られませんが、棟梁として父義明の遺志を継ぎ、義盛、義連を源平合戦と言う大舞台に連れて行ったという意味では三浦介の名を引き継ぐにふさわしい人物だったと言えるでしょう。

写真:寺は無くなったもののお墓は残った…

そんな義澄の墓所ですが、近殿神社や満昌寺とは対照的に宅地化の波に飲み込まれたのか、お寺は無くなってしまいました。しかしお墓自体は残り地元の人からお供え物もきちんと備えられているなど、地味ながらも死後820年経っても供養されている様子が見て取れます。

参考
三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
薬王寺旧跡@横須賀市
第29回「神奈川県横須賀市」@大河ドラマ鎌倉殿の13人紀行
薬王寺跡@鎌倉タイムス
薬王寺跡@鎌倉遺構探索
薬王寺跡@鎌倉手帳

清雲寺~義明前3代の魂が眠る場所~

三浦一族の本拠となる横須賀市大矢部に清雲寺は所在します。『新横須賀市史』(以下市史)によれば、三浦為継の開基とありました。為通の没年が天仁元年(1108)なので、お寺の創建はそれ以前ということになります。為継は、源頼朝の平家討伐のための挙兵の際に衣笠城で自刃した義明の祖父にあたる人物です。

清雲寺@鎌倉遺構探索より

さて三浦氏にとって義明・義澄・義村の3代は源平合戦に関わり、鎌倉時代に有力な勢力になった関係で有名ですが、その前三浦氏が三浦半島を本拠とした言って見れば開祖とも言われる人たちがいます。三浦為通・為継・義継の3代です。その3代にかかわりがあるのがこの清雲寺となります。創建は義明の祖父にあたる為継あるいは父である義継と言われています。

さて清雲寺は横須賀公園墓地の近くの小高い丘の上にあります。少し急な階段がありますが、衣笠城への慣らしと考えて登っていきましょう。夏場だったせいか、草木が多いので少しごちゃごちゃしています。本尊は観音菩薩像(国重文)でまた横須賀美術館でも出展された毘沙門天立像がある意味先代の本尊となっています。

三浦為継とその一党とは三浦氏初代為通、二代為継、三代義継をいう。
この地には中央の三浦為継墓と伝える五輪塔が存在したが、昭和14年(1939年)に付近にある深谷の円通寺跡やぐら群から為通、義継の墓と伝える五輪塔を移転し、三代の墓として祀ったものである。
左右いずれかが為通、義継の墓か不明であるがいずれも凝灰岩製で鎌倉時代の様式を示している。
為通は関東平氏の流れをくみ康平6年(1063年)源義家より三浦の地を賜り、衣笠城を築いた武将で、為継、義継も源氏に従い武勇に優れた名だたる武将であった。

伝三浦為継とその一党の廟所(でんみうらためつぐとそのいっとうのびょうしょ)@横須賀市より

さてお寺の裏には三浦氏初代為通、二代為継、三代義継の廟所と伝わる場所があります。

三浦為通
源頼義に従軍し前九年の役で武功を挙げました。それにより相模国三浦郡に領地をもらったと伝わり、三浦氏開祖とされています。
三浦為継
源義家に従軍し後三年の役で活躍しました。鎌倉権五郎景政が右目を射られたため為継が景政の顔に足をかけて矢を抜こうとしたところ、景政が「矢が当たって死ぬのは本望だが、顔に足をかけられるのは武士の端だ」と言ったため、地面に膝をついて矢を抜いた逸話が有名です。

「三浦一族の歴史」より

相模国三浦郡を治め、在庁官人として活躍[1]。1144年(天養元年)には、子の義明や在庁官人の中村宗平らと共に大庭御厨へ侵攻した(大庭御厨濫行事件)。また三浦荘司と称し、三浦郷を寄進して三浦荘を成立させた[1] 。1104年(長治元年)には父為継のために清雲寺を創建した [4]。

三浦義継@Wikipediaより

初代為通、2代為継がそれぞれ前九年の役、後三年の役で活躍し、三浦半島を拠点として相模の有力者としての地位を確立する創業、義継がその守成を行い、その後の義明・義澄・義村・義盛らの活躍に繋がっていくと考えると地味ではあっても深い場所ではないかなと思います。

参考
伝三浦為継とその一党の廟所(でんみうらためつぐとそのいっとうのびょうしょ)@横須賀市
清雲寺@鎌倉遺構探索
清雲寺@鎌倉タイム
清雲寺@鎌倉手帳

腹切松公園~老将終焉の地~

写真:老将終焉の地

最後に向かうは満昌寺に祀られた三浦大介義明公の最期の地腹切松公園、当時数えで89歳の三浦大介義明公が1人で山城衣笠城で籠城した後敗北して確実に1㎞以上あるであろうこの地で腹を切り果てた場所と言われています。100人以上の武士たちと1日戦い、その後1㎞以上移動したと言うだけ当時世界最強ともいわれた鎌倉武士のタフさを感じることができます。

写真:記念碑が建てられ死後800年経っても地域の人から祀られる義明公

そしてこの地は現在公園として整備され、子供たちが遊ぶ姿も見て取れます。近殿神社もそうですが、鎌倉時代前期北条氏に次ぐ勢力を誇る三浦氏の聖地、特に満昌寺を中心とした大矢部地区の聖地は地域の日常に溶け込んだ場所が多いのが特徴です。訪れる際はそこに気を使いつつそこを楽しんでいただければ幸いです。

参考
三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
三浦大介腹切りの松@鎌倉タイムス

大矢部地区アクセス


・京急横須賀中央駅、あるいは衣笠十字路(JR衣笠駅から衣笠商店街を抜けてすぐ)バス停より
 YRP野比駅・長井・湘南なぎさの丘・横須賀市民病院・三浦海岸駅・三崎口駅・三崎東岡・三崎港行バスで衣笠城址バス停下車徒歩
・衣笠十字路バス停(JR衣笠駅から衣笠商店街を抜けてすぐ)より
 YRP野比駅行きバスで満昌寺・大矢部3丁目・衣笠城址バス停下車
・YRP野比駅より
 衣笠十字路行バスで満昌寺・大矢部3丁目・衣笠城址バス停下車
・北久里浜駅より
 大矢部新岩戸循環あるいは大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行バスで大矢部3丁目バス停下車

衣笠城~何故三浦氏の本拠地にお稲荷さんがあるのか?~

写真:衣笠城追手口遺址の碑

さて追加と言うわけでもないですが大矢部から近い三浦氏の本拠地衣笠城に向かってみます。満昌寺の前の通りを横横道路衣笠ICへ向けて進みICへの入り口を通り過ぎると上の追手口遺址の碑が見えてきます。バスだと衣笠城址のバス停から歩きとなります。ここでは源平合戦の初期に行われた衣笠城合戦において三浦義澄、佐原義連が平家方の大軍と向かい合ったそうです。

写真:衣笠城址入り口

そしてさらに進むと上の看板の衣笠城址の入り口が見えてきます。この辺は衣笠ICを中心に大きな道路がいくつかできた為昔に比べて地形が変わっていて今はこの急な階段が入り口となります。

写真:山道を向かう

そして階段を上ると昔から多分変わっていないであろうハイキングコースに出ます。ここからは桜の名所衣笠山公園や三浦半島最高峰大楠山に続くハイキングコースに繋がっています。そして私は久しぶりに訪れたこのハイキングコースで…迷いました。

写真:衣笠城址にある稲荷社

さて迷ってたどり着いたのは写真の稲荷社、古い城跡には神社があるというパターンは多いですが衣笠城址の氏神は別の神社なのでそういったわけではないと思われます。それでは何故なのでしょうか?

動画:満昌寺住職による三浦義明公と狐の因縁に関する解説

その事について満昌寺住職が非常にわかりやすい解説をしてくれています。簡単に言えばこのお城の城主で衣笠城合戦の主役ともいうべき三浦大介義明公が九尾の狐である玉藻の前の退治をした将軍の1人だったとの事です。若くしては自慢の弓で妖怪退治、結婚してからは毛利元就、伊達稙宗、ハプスブルク家もびっくりの婚姻外交を繰り広げて東日本の要所相模の国の覇権を握り、90近い高齢の際は一人で堅城に籠って大軍と対峙するという鎌倉武士の手本ともいえる人生を歩んでいく事になるのですがその義明公の象徴と言えるのがこの衣笠城とこの小さな稲荷社なのです。もし三浦大介義明公をはじめとする三浦氏に興味を持たれたらここを訪れてみるのをお勧めします。失敗すると民家の敷地に迷い込む可能性もありますし、住宅地域でもありますのでそこに気を使いつつそこを楽しんでいただければ幸いです。

動画:迷わず真面目に三浦一族・畠山軍の足取りを追った動画です。

さてこれではあまりに間抜けなので真面目に衣笠城を歩いた方の動画を紹介しておきます。山城ガール むつみさんによる衣笠合戦歩きの動画です。小坪合戦からの三浦一族、畠山軍の動向を追いつつ平作方面の搦手から衣笠城を歩いていく真面目な動画です。衣笠合戦をまじめに追いたい方はこちらも参照ください。

大善寺

天平元年(西暦729 年)に諸国行脚中の僧、行基が自ら彫刻した不動明王を祭り金峯蔵王権現としたことに始まるといわれ、大善寺はその別当だったと伝えられています。不動尊は、二代為継が後三年の役に出陣したとき、戦場に現れ為継を守ったと伝えられ、現在蔵王権現社も不動堂も残っていませんが、不動明王蔵は大善寺に本尊として祭られています。

大善寺@衣笠観光協会

続いて、ここも三浦氏とつながりのあるお寺、前九年の役での戦功で三浦氏開祖の三浦為通がこの衣笠の地を賜ったころにはあったお寺であり、三浦氏の本拠地衣笠城に近かった事もあり、三浦氏の学問所と言う役割もあったという話もあります。そして福寿寺のお地蔵さんもそうですがここの不動尊は三浦氏2代目為継が後三年の役で戦っている時に力になってくれたというエピソードもあります。こうして見ると三浦半島の神様は過酷な戦場を好む性格を持っているのかもしれません。

厳しい坂道こんな坂ばかりの場所で育てば・・・

さて聖地と言うわけではないですが、衣笠城址のバス停から衣笠城址・大善寺への道すがらにはこんな急坂があります・・・。というより少なくない割合がこんな急な上り下りとなっています。源平合戦のクライマックスの一つに鵯越があるのですが、その中で三浦一族の佐原義連が「こんな坂三浦半島にはよくある事」と物おじせずに先陣を切るエピソードがあります。この坂を歩いて大善寺・衣笠城址へ向かうと納得してしまいます。いつも書いている事ですが、聖地は住宅地の中にありますので周辺の方のご迷惑にならない様、また当時の坂東武士たちが歩いた道を追体験してみてください。

地図:私の様に迷わないために参照してください

参考
衣笠城跡(きぬがさじょうあと)@横須賀市
三浦一族 散策コース紹介@横須賀市
第29回「神奈川県横須賀市」@大河ドラマ鎌倉殿の13人紀行
衣笠城址@ここはヨコスカ
三浦一族のエピソード@神奈川県
大善寺@衣笠観光協会
衣笠城址@鎌倉タイム
衣笠城址@鎌倉手帳
大善寺@鎌倉手帳
山城ガールむつみの「むっチャンネル」

衣笠城地区アクセス
・京急横須賀中央駅、あるいは衣笠十字路(JR衣笠駅から衣笠商店街を抜けてすぐ)バス停より
 YRP野比駅・長井・湘南なぎさの丘・横須賀市民病院・三浦海岸駅・三崎口駅・三崎東岡・三崎港行バスで衣笠城址バス停下車徒歩
・YRP野比駅より
 衣笠十字路行バスで衣笠城址バス停下車

満願寺~鵯越の勇将が創建した名刹~

ときうさの烏帽子親縁のお寺
枯山水のお庭と枝垂桜がきれいでした。

義連は三浦義明の子。通称十郎。三浦郡佐原郷に在住。左衛門尉。平氏追討一ノ谷・鵯越の合戦では、先陣を駆けて勇名をはせました。~中略~
ついで北条時政の三男時房の元服に、加冠の役をつとめるなど、北条氏との調協にもぬかりはなかったのです。佐原氏は三浦氏宗家・和田氏にならぶ豪族として発展していきました。~中略~
こうして、「佐原流三浦氏」は、盛時からさらに270年、戦国時代の初頭、永正13年(1516)三浦道寸義同(よしあつ)が新井城に滅亡するまで、動乱の時代を相模の雄族として活躍しました。

三浦一族の主な人物・系図@横須賀市より

さて追加と言うわけではないのですが、「鎌倉殿の13人」ではあまり出番がないので取り上げてはいなかったのですが、鎌倉時代以後の歴史を考えるとある意味で義澄、義村親子や和田義盛と言う「鎌倉殿の13人」で活躍する面々以上に重要になってくる人物佐原十郎義連に縁の場所の紹介です。満昌寺の紹介で出てきた「独眼竜政宗」の蘆名氏、北条早雲と激しく争った三浦同寸・義意親子の直接のご先祖にあたる人物で、それに恥じぬ武勇を誇る人間です。鵯越の逆落としで有名な一の谷の合戦では先陣をかけて一説では「こんな坂道三浦ではいくらでもある」と平然と駆け下りた話もあります。馬を担いで鵯越を敢行する畠山重忠と共に「鎌倉殿の13人」でどの様に描かれるかは分かりませんが楽しみな所です。

満願寺 岩戸山。臨済宗で、佐原十郎義連の創建。正面に中島三郎助筆の松尾芭蕉句碑がある。本尊の木造観音菩薩像や地蔵菩薩像は、高さ200cm以上あり、鎌倉時代初期に造立したといわれ、国の重要文化財に指定されている。また観音堂の右隣には、佐原十郎義連の墓と伝わる五輪塔がある。毎年3月、「春の文化展」が開催され、地元の文化活動にも精力している。(収蔵庫拝観は要予約)

満願寺[まんがんじ]@久里浜観光協会より

奥の階段を上ると佐原十郎義連の墓と伝わる五輪塔があります。後ろは崖となっていて義連が勇名をはせた鵯越を思い起こさせます。後ろの崖の上は山を切り開いて宅地が作られているので当時とは地形が違っていますが、こんなところを本拠地にしているからこそ鵯越にも物怖じせずに戦えたのか納得してしまいます。

三浦浄心『北条五代記』には、背丈は7尺5寸(227センチ)と伝え、最期の合戦で身につけた甲冑は鉄の厚さが2分(6センチ)、白樫の丸太を1丈2寸(364センチ)に筒切りにしたものを八角に削り、それに節金を通した棒(金砕棒)をもって戦い、逃げる者を追い詰めて兜の頭上を打つとみぢんに砕けて胴に達し、横に払うと一振りで5人、10人が押し潰され、棒に当たって死んだものは500余名になった。

三浦義意@Wikipediaより

そして満願寺の収蔵物で有名なのは鎌倉初期に造立されたと言われる重要文化財である高さ2メートルを超える地蔵菩薩像や観音菩薩像、ものすごく大きいですが高さ2メートルと言うと義連の子孫で北条早雲と激しく争った三浦義意を思い出してしまいます。もしかしたら義連の夢枕に義意が出て来てびっくりして地蔵菩薩像を作り、奥さんがいないと可哀そうだから観音菩薩を作った…としたら面白いと思いますがどうでしょうか?

住宅地の中にある満願寺ですが、お庭もなかなか充実しています。本堂前の枯山水をはじめ、限られたスペースにも竹林など充実した自然環境があります。巡礼がてらのんびりお散歩と洒落込んでみるのもよいかもしれません。満願寺周辺にある岩戸川は夏場は蛍の名所ととしても知られています。聖地巡礼のついでに蛍を見に行くのも風流かもしれません。ただ周辺は住宅地域でもありますのでそこに気を使いつつそこを楽しんでいただければ幸いです。

参考
満願寺
満願寺[まんがんじ]@久里浜観光協会
くりはまニュース2015/6/3@久里浜観光協会
久里浜エリアの三浦一族ゆかりの地@久里浜観光協会
三浦一族 散策コース紹介@横須賀市
三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
満願寺@鎌倉タイムス
横須賀市岩戸の満願寺@三浦半島歴史散歩
横須賀市岩戸 「満願寺」@黒船写真館

アクセス
・北久里浜駅より
 大矢部新岩戸循環あるいは岩戸経由YRP野比駅行バスで岩戸バス停下車
・YRP野比駅より
 岩戸経由北久里浜・JR久里浜駅行バス岩戸バス停下車

佐原城址~末裔が戦国時代にも名を轟かした佐原氏の本拠地~

彼女の複雑な人生の末辿りついたお城(?) https://www.oricon.co.jp/news/2237729/photo/2/ より
横浜横須賀道路開業後少し寂しい光景に

佐原城は、衣笠を拠点としていた三浦氏の第4代目・三浦大介義明の末子、佐原十郎義連の居城でした。
自然の地形を上手に利用して築城されており、怒田城とともに衣笠城の当面を固めていました。
城主の佐原十郎義連は、弓箭(きゅうせん)練達の士として知られていて、源頼朝の寝所の護衛や、源平合戦では源義経に従い、一ノ谷の戦い(1183)の「鵯(ひよどり)越の逆落とし」で真っ先に駆け下りた武勇が「平家物語」に描かれています。

佐原城址@久里浜観光協会より

佐原城は満願寺の際に出てきた佐原十郎義連の居城です。佐原城は衣笠城から見ると海へ当面を固める城でした。現在は横浜横須賀道路の延伸によりこじんまりとした石碑を中心とした場所となっています。

城址の石碑

矢部禅尼(やべぜんに、文治3年(1187年) – 建長8年4月10日(1256年5月6日))は、鎌倉時代前期から中期にかけての三浦一族の女性。
建久5年(1194年)2月に13歳の泰時が元服した際、源頼朝の命により三浦義澄の孫から良い娘を選んで泰時と娶せる事が決められる。この8年後の建仁2年(1202年)8月23日、義澄の嫡男義村の娘(のちの矢部禅尼)が泰時に嫁ぎ、翌年長男の時氏が産まれるが、後に泰時と離別している。時期は不明だが、泰時の後妻である安保実員の娘が泰時の次男時実を建暦2年(1212年)に産んでいる事から、それ以前には離縁したものと考えられる。離縁の理由は特に不仲が生じたわけでもなく不明である。
その後、三浦氏佐原流の佐原盛連に再嫁して三子(蘆名光盛・加納(三浦)盛時・新宮時連)を産み、夫・盛連の死後は三浦矢部郷に帰って出家し、法名禅阿、矢部禅尼と称した。嘉禎3年(1237年)6月、幕府から矢部禅尼に和泉国吉井郷が与えられ、孫の時頼が三浦矢部郷まで下文を届ける使いをしている。

矢部禅尼@wikipediaより

そして鎌倉殿の13人で佐原氏関連で出てきそうな人物としては矢部禅尼が挙げられます。ドラマ的には多分三浦義村が八重に養育を丸投げした女児ではないかと言われています。彼女は最初とある重要人物に嫁ぐのですが、その後義連の息子盛連に嫁ぎ戦国時代伊達氏と婚姻を繰り返し有力な同盟相手として奥州探題(陸奥国の覇者)である伊達氏と共に陸奥の国に君臨する会津蘆名氏の祖である蘆名光盛等3人の子供に恵まれることになります。最終的に彼女は矢部の郷で余生を過ごすこととなるのですがこの矢部の郷を大矢部(ちなみに小矢部と言う場所も近所にあります)とすると彼女は父義村や義澄、義明ら幕府成立に活躍した三浦の先人たちに思いをはせて過ごしたのかもしれません。

地元町内会による説明文

さて石碑の周りには地元町内会による案内があります。彼らの子孫には北条早雲と激しった三浦道寸、義意親子や伊達氏の娘を嫁に迎え、奥州探題伊達晴宗(政宗祖父)と友好な関係を続き、陸奥第2の勢力として全盛期を築いた蘆名盛氏等戦国時代にも活躍した人物も多いだけに地域の誇りなのかもしれません。ただ周辺は住宅地域でもありますのでそこに気を使いつつそこを楽しんでいただければ幸いです。

参考
久里浜エリアの三浦一族ゆかりの地@久里浜観光協会
三浦一族 散策コース紹介@横須賀市
三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
三浦一族に関する人物紹介@神奈川県
相模 佐原城@城郭放浪記
【横須賀市】佐原十郎義連の居城「佐原城跡」に行ってきました!@号外WEB

アクセス
・北久里浜駅より
大矢部新岩戸循環、大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行、岩戸経由YRP野比駅行、工業団地経由久里浜駅行バスで佐原橋バス停下車
・京急・JR久里浜駅より
大矢部新岩戸循環、大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行、岩戸経由YRP野比駅行、工業団地経由北久里浜駅行バスで佐原橋バス停下車
・YRP野比駅より
大矢部新岩戸団地経由北久里浜駅/JR久里浜行、岩戸経由北久里浜駅/JR久里浜行バスで佐原橋バス停下車

怒田城址

吉井貝塚のある山は、平安末期から鎌倉時代にかけて活躍した三浦一族の水軍の基地である、怒田城(沼田城)の跡です。
船を置いた一帯が、現在、「舟倉」という地名となって残っています。~中略~
治承4年(1180)8月26日、三浦一族は源頼朝に加勢し、平家方と合戦をするために衣笠城に立てこもっていた。しかし、源平盛衰記によると、当初、和田義盛は吉井城山に比定されている怒田城で敵を迎え撃つことを主張したと書かれている。それは、城の周りが岩山で、一方のみが海に向いた要害堅固な地であるという理由からであった。

8.怒田城址@横須賀市より

怒田城は衣笠城~満昌寺~佐原城を結ぶラインを延長した久里浜地区にあったお城です。今の久里浜地区は江戸時代の新田開発等で埋め立てられ地形が変わってしまいましたが少し佐原寄りに「舟倉」と言う地名がある事が示す通り源平合戦時にはこの地区まで久里浜湾が入り組んでいて、三浦氏の水軍基地として機能していたようです。
衣笠城合戦時には和田義盛が「衣笠城でなく怒田城で敵を迎え撃とう」と主張した事からも海に面した怒田城は衣笠城とは違った形の堅城だったと思われます。

実際のお城を見ると小高い丘を登り、二の丸があり、更に空堀を超えて本丸に向かう構造となっていて、なかなか攻略が難しそうです。またこの辺りは吉井貝塚と言う遺跡でもあり縄文時代早期から中期にかけての土器、石器、骨角器等が多量に出土し、この地が古くからの土地である事が分かっています。

鉄道好きにはうれしい光景

また眼下には京急久里浜線の線路が望め鉄道好きにはうれしい光景となっています。実際和田義盛がこの城で籠城しようとしたのも、この眺めの良さと湾口の丘陵地帯と言う事で大軍でも細長く進軍するしかない、そうなれば弓の達人和田義盛であれば進軍してくる敵軍をどんどん射るのは朝飯前だったんだろうなと思います。

山城ガールむつみさんの動画でも取り上げられています。

アクセス
・京急・JR久里浜駅より徒歩
※付近は住宅街ですのでそこに気を使いつつそこを楽しんでいただければ幸いです。

参考
8.怒田城址@横須賀市
吉井貝塚を中心とした遺跡@横須賀市
怒田城址@横須賀市観光情報
怒田城@攻城団
怒田城址(怒田城跡)&吉井貝塚 | 三浦水軍の拠点跡と縄文から古墳時代までの遺跡@三浦半島日和

曹源寺

奈良時代に行基が建立したと伝わる古刹です。法隆寺様式の大寺院だったことが分かっています。源実朝が生まれる際、三浦義澄が北条政子の安産祈願を行うなど、三浦氏から篤い信仰を受けていました。
鎌倉時代初期には慶派によって作られたとされる木造十二神将立像は、国指定重要文化財に登録されています。

三浦一族の歴史より

さて続いて行くは衣笠駅近くの曹源寺、こちらは大矢部地区の各寺社が三浦氏の菩提寺と言った性格を持つのに対し、源実朝出産時の安産祈願を行ったという少し違った縁を持っています。「鎌倉殿の13人」で言えば頼朝の子供が生まれる際の安産祈願を三浦義村が行っている絵と言うのは少しユーモラスに感じます。

このお寺には横須賀美術館特別展にも出展した木造十二神将立像があります。4天王の様に5人いないといけないという説はなく干支にあわせた12人となっています。ちなみに小さいながらも立派な庭が整備されています。ついでに可愛らしいお地蔵さまがあり、お寺の由緒から考えると安産の御利益があるかもしれません。

参考
曹 源 寺@鎌倉手帳

アクセス
京急横須賀中央駅バス停より
聖徳寺坂上経由衣笠駅・長井・湘南なぎさの丘・横須賀市民病院・三浦海岸駅・三崎口駅・三崎東岡・三崎港行バスで曹源寺バス停下車徒歩
衣笠駅バス停より
聖徳寺坂上経由横須賀駅行バスで曹源寺バス停下車徒歩
衣笠十字路バス停より
横須賀駅行バスで曹源寺バス停下車徒歩

アクセス

写真:隔年で三浦氏の武者行列が行われる衣笠商店街、ここをぬけた衣笠十字路からのアクセスが便利です。

三浦半島1DAY・2DAYきっぷあるいは三浦半島まるごときっぷが利用可能です。

京急横須賀中央駅、あるいは衣笠十字路(JR衣笠駅から衣笠商店街を抜けてすぐ)バス停より
YRP野比駅・長井・湘南なぎさの丘・横須賀市民病院・三浦海岸駅・三崎口駅・三崎東岡・三崎港行バスで衣笠城址バス停下車徒歩

衣笠十字路バス停(JR衣笠駅から衣笠商店街を抜けてすぐ)より
YRP野比駅行きバスで満昌寺・大矢部3丁目・衣笠城址バス停下車

YRP野比駅より
衣笠十字路行バスで満昌寺・大矢部3丁目・衣笠城址バス停下車

北久里浜駅より
大矢部新岩戸循環あるいは大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行バスで大矢部3丁目バス停下車

満願寺
北久里浜駅より
大矢部新岩戸循環あるいは岩戸経由YRP野比駅行バスで岩戸バス停下車
YRP野比駅より
岩戸経由北久里浜・JR久里浜駅行バス岩戸バス停下車

佐原城址
北久里浜駅より
大矢部新岩戸循環、大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行、岩戸経由YRP野比駅行、工業団地経由久里浜駅行バスで佐原橋バス停下車
京急・JR久里浜駅より
大矢部新岩戸循環、大矢部新岩戸団地経由YRP野比駅行、岩戸経由YRP野比駅行、工業団地経由北久里浜駅行バスで佐原橋バス停下車
YRP野比駅より
大矢部新岩戸団地経由北久里浜駅/JR久里浜行、岩戸経由北久里浜駅/JR久里浜行バスで佐原橋バス停下車

怒田城址
京急・JR久里浜駅より徒歩

参考:周辺地区バス路線図
金沢文庫・横須賀エリア
三浦・三崎エリア

お得な乗車券他
三浦半島1DAY・2DAYきっぷ
内容:上大岡駅以北の京急線各駅~金沢文庫までの京急線電車往復+金沢文庫以南の京急線電車全線、京急バス指定路線乗り放題

三浦半島まるごときっぷ
デジタル三浦半島まるごときっぷ
内容:三浦半島2DAYきっぷの内容に+指定店舗で使えるグルメチケット、指定施設・お土産店で使えるチケットがついた豪華版です。

京急線・京急バス1日フリーパス
電車・バス:京急線全線および京急バス全線(空港・中距離バスを除く)が24時間乗り放題(PASMOで使用可能、泉岳寺駅では購入できませんのでご注意を)
値段:大人3,000円(税込)小児1,500円(税込)

三浦COCOON
内容:横須賀、三浦、逗子、葉山、鎌倉など、三浦半島地域の地元の方々と一緒に「COCOONファミリー」を結成し、三浦半島での様々なすごしかた提案を行うウェブサイトです。旅前における、三浦半島での体験アクティビティの検索から予約・決済、旅中における最適な移動手段やすごしかたの提供など、ワンストップで便利な観光体験を提供します。

参考:一日乗車券をもって横須賀・三浦半島へGo!!

アクセスマップ

三浦一族 散策コース紹介@横須賀市より

飲食・お土産

衣笠駅周辺

山城ガールむつみさんによる案内板の解説
衣笠商店街の和菓子司いづみやとメガネのささき

衣笠城址の城下町とも言える衣笠商店街でお土産を買うというのも手かもしれません。上の写真の和菓子司いづみやでは創作和菓子も多く横須賀市のコンテストなどで入賞しているお菓子もあるのでお勧めです。また下のささきでは三浦一族眼鏡ふきが反橋されていますので興味のある方はどうぞ

写真:衣笠城ハイキング後の空腹に玉寿々のかつ丼

ちなみに衣笠商店街ではお腹がすいたのでかつ丼を食しました。衣笠商店街の玉寿々と言うお蕎麦屋さんで、名物は味付け油揚げと長ネギをたまごでとじた衣笠丼との事、お腹がすいたのでかつ丼と洒落込んでみましたが、今度はそちらも食してみたいところです。

参考
電車とバスで行ってみたその2:三浦一族展と衣笠商店街
電車とバスで行ってみたその4:20230219衣笠 High Free Fess2023と衣笠商店街、さかくら総本家
玉寿々@横須賀市観光協会
玉寿々@食べログ
和菓子司いづみや
メガネのささき

大矢部地区

写真:鰻と言えばうな萩(上)、割烹料理店壱乃庵(下)

大矢部地区でグルメを楽しむとしたら上の2店舗あたりでしょうか、かつては温泉がある事でも話題になったうな萩と割烹料理店の壱乃庵です。うな萩は美味しいですが、さすがにウナギの専門店で少しお高め、壱乃庵は庶民的な価格です。お好みでどうぞ
うな萩 【温泉うなぎ】@Instagram
うな萩@食べログ
壱乃庵@食べログ

写真:和菓子司いづみや大矢部店

続いてお土産は別ページでも取り上げたいづみやはどうでしょうか?個人的には家の用事で水羊羹を買いに言った思い出もあります。贅沢とまでは言いませんがお客さんに出しても恥ずかしくない丁寧な造りのお菓子がウリです。
和菓子司いづみや

なかなか美味しそう

さて最近開業したとろり天使のわらびもちもなかなか美味しいです。チェーン店でいろんなところに立地しているのでお土産物としては少し難ありかもしれませんがお茶請けとしてはなかなか良いかなと思います。
とろり天使のわらびもち

北久里浜駅周辺

何故か横須賀中央にも進出したきたくり家所謂家系ラーメンです。

さて北久里浜地区のお店も少し紹介します。まずは家系ラーメンのきたくり家、この名前ながら横須賀中央にも進出しているお店です。お味は基本を押さえた家系ラーメンで次郎系とまで言わなくてもボリュームを求める事も可能です。上下の激しい大矢部地区を巡る腹ごしらえにどうぞ
きたくり家
きたくり家 本店@食べログ 

アニメ系聖地巡礼でおなじみですが大河ドラマでの聖地巡礼でもどうぞ

続いてお土産物屋さんとしてはさかくら総本家もお勧めです。こちらはアニメの聖地巡礼をする人にはなじみかもしれませんが、多少値は張りますがどら焼きなどもお土産には喜ばると思います。
さかくら総本家

他の聖地も含めた「鎌倉殿の13人」をより楽しむ為の関連リンク

こちらの動画も参考になります。


鎌倉殿の13人@NHK
 【11.16~20】5日間連続出演者発表!2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
鎌倉殿の13人伊豆の国大河ドラマ館(伊豆箱根鉄道韮山駅下車、入場料一般400円、中学生以下100円)
鎌倉殿の13人大河ドラマ館(3月1日オープン@鶴岡八幡宮、JR横須賀線、江ノ電鎌倉駅より徒歩、京急線金沢八景駅より鎌倉駅行バス八幡宮バス停下車入場料一般1000円、中学生以下500円)
鎌倉殿×13人の御家人たち「ゆかりの地」めぐり@観光かながわNOW 
横須賀市観光協会
横須賀市観光情報
 三浦一族の主な人物・系図@横須賀市
 三浦一族 散策コース紹介@横須賀市 
 三浦一族カレンダー2022
横須賀美術館
 開館15周年記念 800年遠忌記念特別展運慶 鎌倉幕府と三浦一族
 三浦一族ゆかりの地 散策マップ
横浜金沢観光協会
横浜で、鎌倉時代を旅しよう!@横浜観光情報
衣笠観光協会
衣笠商店街
 三浦一党出陣 武者行列 2018/4/22(日)@衣笠商店街写真日記
久里浜観光協会
 久里浜エリアの三浦一族ゆかりの地@久里浜観光協会
満昌寺
山城ガールむつみ
三浦市観光協会
電車とバスでGo!その5~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く 三浦編~
電車とバスでGo!その8~2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」聖地を行く~ 鎌倉・金沢編~

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