偏読老人の読書ノート

すぐ忘れるので、忘れても良いようにメモ代わりのブログです。

「ちょいな人々」


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「ちょいな人々」(萩原浩)は、どこにでもいそうな人のちょっとした日常の変化をユーモラスに描いた七編の短編集。私には七編目の「くたばれ、タイガース」の結婚を許可してもらうために恋人の家を訪問した「トラキチ」の男性と、相手の娘のジャイアンツファンの父親とのやりとりが上質な漫才を見ているようで面白かった。


 <俺ってちょいワル!?

社内女性のほめ言葉に有頂天になる中年課長はじめ、おっちょこちょいだけど愛すべき人たちの破天荒なユーモアワールド。ほっとするなあ、こういう人。

カジュアルフライデーのセンスを競う部長と課長(ちょいな人々)

 隣の庭木を平気で剪定してしまう主婦(ガーデンウォーズ)

 手に職をつければ、うだつがあがると思った占い師(占い師の悪運)

 学校で、職場で、そして水槽でも(?)サバイバルするいじめられっ子(いじめられ電話相談)

 ペットを愛するだけでは足りない飼い主たち(犬猫語完全翻訳機)

 人間関係に疲れ切っている女子高生(正直メール)

 阪神の試合スケジュールにデートが左右されるカップル(くたばれ、タイガース)>

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