偏読老人の読書ノート

すぐ忘れるので、忘れても良いようにメモ代わりのブログです。

男坂

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「男坂」(志水辰夫)は、志水さんお得意の人に言えない過去をもつ男女の物語。似たような話だが、「快楽は繰り返す」。目新しさはないが、ついつい読んでしまう。


<日常における人生の機微を描いた、珠玉の作品集。

懐かしい人との対面、招かれざる者との再会、偶然の邂逅など、なにげない日常の人生の機微を描いた味わい深い作品集。7篇を収録。

(担当編集者より)刑務所帰りの旧友と再会し、執拗につきまとわれる滋郎。愛する家族を守るため、言うなりに金を払うのだが——(「再会」)。故郷を捨てた建設作業員、経営する会社を乗っ取られ、田舎に戻って老母を介護する男など、人生の黄昏の坂をゆっくりと下っている男たちの日常を描いて圧倒的な余韻を残す、珠玉の作品集>

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