偏読老人の読書ノート

すぐ忘れるので、忘れても良いようにメモ代わりのブログです。

くうねるとことすむところ

昨日聴いたのは「ア・ブローイング・セッション」(ジョニー・グリフィン)。
 <「ブローイング・セッション」はたしかに毎夜ジャズ・クラブで繰り広げられる「吹奏合戦」を想起させる。だが、グリフィン、ジョン・コルトレーン、ハンク・モブレーという三人のテナー・サックス奏者がジャズ・クラブの狭いステージに会することはない。そこにトランペッター、リー・モーガンとくれば尚更だ。リズム・セクションはマイルス・デイヴィスの「昨日のベーシスト」ポール・チェンバース、そして「明日のピアニスト」ウィントン・ケリーだ。加えてジャズ・メンセンジャーズのリーダー、アート・ブレイキーがドラムを叩く。ジャズ・クラブでは起こりえないようなことがブルーノートのスタジオではしばしば起こる。(「超ブルーノート入門」中山康樹)>
 よくよく音を聴き分けるとコルトレーンやモブレーよりグリフィンのテナーが光る。洗練されていて「品」のようなものを感じる。私だけかなあ、そう聴こえるのは。

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 「くうねるところすむところ」(平安寿子)は、30歳の求人誌編集者梨央がひょんなことから素人女社長「姫」が経営する工務店に就職するところから物語が始まる。ガテン系の負け犬の女性二人の成長を描く。この人はやはり初期の作品が良い。

<建設現場に来りゃ、イイ男がザックザック!イイ男を求めつつ人生のリセットをするはずだった負け犬編集者・梨央。全てに疲れて飛び込んだ建設業界で、いきなり現場監督に!?

編集者の仕事にも恋愛にも行き詰まった梨央(りお)、30歳。ある日、酔った勢いで建設現場の足場に登り、降りられなくなったところをトビ職の徹男に助けられる。徹男に一目ぼれした梨央は、勢いで工務店に飛び込み就職。だがそこは、亭主に逃げられやむなく社長になった郷子がキレる寸前で大混乱中だった。女ふたりの行く末はいかに!?

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