内容紹介

ビジネスリーダー、起業家、クリエイターをはじめ、インターネットのこれまでとこれから向かう未来を知りたいすべての人に向けた必読書。
アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)のゼネラルパートナーであり、フォーブスが選ぶ世界最高の投資家ランキング「ミダスリスト」で第1位にも選ばれたクリス・ディクソンが、インターネット業界での25年間のキャリアに基づいて、より良いインターネットのビジョンとその実現方法を提示する。

◆著名人が絶賛!
「この本を読めば、インターネットが目指すべき姿とその実現への道筋が明確に見えてくる」
サム・アルトマン(OpenAI共同創業者)

「必読の一書。10年後Web3が日常生活で当たり前に使われる世界になった時に間違いなくバイブルになっている本だと思います」
渡辺創太 氏(スターテイルCEO)

「シリコンバレーのトップ投資家が語るインターネットの歴史と未来。Web3を信じる人も、疑う人も必読の一冊」
福山太郎 氏(Fond創業者、Rice Capital代表パートナー)

「ブロックチェーンや暗号資産の本質など、ビジネス上知っておきたい基礎教養がわかる良書」
尾原和啓 氏(IT批評家)

◆企業の支配下にあるインターネット
今日のインターネットは、自由で民主的なネットワークという当初の目的から遠く離れ、一部の大手テック企業の支配下に置かれてしまった。人々は1日の多くの時間をインターネットで過ごし、SNSなどで他者とつながっているが、見るものは企業にコントロールされているし、他のサービスに移りたければつながりごと失ってしまう。ネットワーク上の収益のほとんどはクリエイターではなく運営の懐に入る。開発者や投資家は突然手のひらを返され、企業ネットワークを活用する事業から離れていった。これによりインターネット本来のダイナミックさが失われ、イノベーションが停滞している。

◆今、インターネットの第3幕が明けようとしている

①Read時代:プロトコルネットワークが情報を民主化した。ウェブサイトを通じてあらゆる情報を見つけられるようになった。
②Read/Write時代:企業ネットワークが情報の発信を民主化した。SNSなどのサービスで誰もがコンテンツを作成/公開できるようになった。
③Read/Write/Own時代:ブロックチェーンネットワークが前の2つを融合しながら情報の所有権を民主化する。大手テック企業の支配から本来のオープンでダイナミックなネットワークを取り戻すのだ。

◆ブロックチェーンがインターネットを再創出する
ブロックチェーンを投機や金儲けの手段としか見ていない人たち(著者は「カジノ」と呼ぶ)の影響で潜在能力が伝わりにくくなっているが、ブロックチェーンはソーシャルネットワークから人工知能、金融、仮想世界まであらゆるネットワークに強固な地盤を提供するものだ。本書を読めば、ブロックチェーンの本来の力によってどのようにインターネットを再創出し、それが私たちの未来にどのような影響を与えるのかを理解できる。

序章
第1部 読み書きの時代

第1章 ネットワークが重要な理由
第2章 プロトコルネットワーク ― オープンで利用に許可がいらない
第3章 企業ネットワーク ― テック企業が中央集権型で制御する

第2部 所有する時代
第4章 ブロックチェーン ― 改ざんされにくいオープンな仕組み
第5章 トークン ― デジタル所有権を表し、新時代に成長する
第6章 ブロックチェーンネットワーク ― さまざまな用途で使える新ネットワーク

第3部 新時代
第7章 コミュニティが作るソフトウェア
第8章 テイクレート ― 低い手数料がもたらす競争優位性
第9章 トークンをインセンティブとするネットワークを作る
第10章 トークノミクス ― トークン経済における供給と需要の創出
第11章 ネットワークガバナンス ― 独裁から成文化されたルールへ

第4部 現況
第12章 コンピュータ vs. カジノ

第5部 次にくるもの
第13章 iPhone的転機:インキュベーションから成長へ
第14章 有望な応用例 ― ブロックチェーンネットワークの可能性

結論
謝辞
原注