内容紹介

本書は2018年9月発行の「士木技術者のためのRevit入門』の改訂版です。土木分野にAutodesk社の3D CADであるRevitを活用する場面を想定した解説書で、 Revitの機能を説明するための例として橋梁のモデル作成方法を説明します。前書では、ファミリ作成の説明を構造物作成の中にまとめていましたが、本書ではファミリ作成編として独立させ、よりファイルについて理解を深められるようにしました。 Revitを用いた基本操作、ファミリ作成、実際の構造物である橋梁の作成方法という3つの操作段階ごとに説明を分割し、基本コマンドを最新の2025バージョンで解説します。さらにRevitで作成したモデルの構造解析や、現況地形データをモデリングするCivil 3Dとのソフトウエア間の連携、データ管理などのBIM/CIM連携についても簡潔に紹介しています。

目次
第1章 基本操作
▶01 モデル概念と用語の説明
 Revitのモデル概念
 Revitの要素
 Revitの用語
 インタフェース
▶02 操作画面の説明
 よく使うインタフェース名
 要素選択時に便利なキーボード操作
 マウス操作
 モデル作成の考え方
▶03 モデルの作成
 梁柱構造物モデルの作成
▶04 擁壁モデルの作成
 モデル作成
 擁壁モデル(躯体)の作成
 配筋の作成方法
 配筋モデルの表示方法
 モデルから2D図面の作成
 鉄筋表の作成
 グループ化された配筋の操作
 Revitの座標系
 内部原点、測量点、プロジェクト基準点の表示方法
▶05 座標の確認 60
 Civil 3Dでの操作
▶06 座標の設定1:Shared Reference Point Tool
 Revitでの操作
▶07 座標の設定2:Geo-Reference
 座標の設定されたCAD(dwg)ファイルの読み込み
 図形の位置合わせ
 座標の取得
 座標位置の確認
第2章 ファミリ作成
▶01 ファミリの種類
 モデルを作図(スケッチ)して作成する方法(押し出し、編集)
▶02 基本的な作成方法
 CADファイルを利用する方法(CAD読込、ボイド)
 プロファイルファミリの作成
 プロファイルを利用したファミリの作成
▶03 ファミリの作成位置とプロジェクトでの配置位置
 寸法のラベル
 構造梁ファミリの確認
 構造柱ファミリの確認
 P1橋脚_柱の作成方法
▶04 橋脚のためのファミリ作成
 上部工ファミリの作成
 カーテンウォール
 Revitに標準で付属しているファミリ(ライブラリ)
▶05 さまざまなファミリ
 CUG提供ファミリ
 RUGファミリ
 建築用ツール
 構造物の作成
▶01 橋梁プロジェクト(下部工)の作成
 新規プロジェクトの作成
 座標と単位の設定
 高さ基準の設定
 基準線の作成
 基礎の配置
 橋台、橋脚の配置
 属性情報の確認
 数量表の作成と確認
▶02 橋梁プロジェクト(上部工)の作成
 パラメトリック部品の配置
 壁高欄の作成
 アスファルト舗装の作成
第4章 その他の便利な機能
▶01 構造解析
▶02 フェーズ
▶03 共有ビュー、Autodesk Viewer
▶04 Revit Viewer
第5章 BIM/CIMデータ連携
▶01 InfraWorksモデルからIMXを書き出し(InfraWorks)
▶02 地形データ(Civil 3D)
▶03 地形と道路モデルの読み込み(Revit)
▶04 InfraWorksパラメトリックパーツの作成方法
▶05 IFC出力
▶06 Autodesk Docs(Autodesk Construction Cloud)
▶07 施工ステップの作成(Navisworks)
第6章 Revitの基本コマンドリファレンス
▶01 プロジェクトテンプレート
 プロジェクト情報
 プロジェクト設定
 ビューテンプレート
 テンプレート変更内容をほかのテンプレートにも適用する
 ビューテンプレート管理
 ファミリ
 プロジェクトビュー
 表示グラフィックス設定
 出力設定
▶02 位置合わせ
▶03 オフセット
▶04 移動
▶05 複写
▶06 回転
▶07 トリム/延長
 単一要素をトリム/延長
 複数要素をトリム/延長
 コーナーへトリム/延長
▶08 配列複写
▶09 鏡像化
 鏡像化‐軸を選択
 鏡像化‐軸を描画
▶10 計測
 2点間を計測
 要素に沿った計測
▶11 寸法
▶12 作業面
▶13 マテリアル
▶14 マスの作成方法
▶15 オフライン接続表示
▶16 ライセンスの重複