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トロピカル~ジュ!プリキュア 第10話感想

2021年05月03日 | トロピカル~ジュ!プリキュア
 今話の名セリフ:「いじめるな・・・。私の友達を・・・、いじめるな!」(夏海まなつ)

 「トロピカル~ジュ!プリキュア」第10話「やる気重ねて! プリキュア! ミックストロピカル!!」の感想です。


~ オープニング前 ~
 今日も外は晴れていて、部活日和。しかし、さんご、みのり、あすかの3人は、テスト勉強のため、帰るつもりでいます。
 まなつは勉強しなくても大丈夫なのかといわれれば、そうでもありません。というのも、この前のテストの結果が散々だったため。
   
 もちろん、10点満点ではなく、100点満点のテストです。
「勉強、ちょっと苦手で・・・。」
「ちょっと、じゃない・・・。」
   
 落第点を取ると部活禁止となります。となると、勉強しない訳にはいきません。


~ Aパート ~
 あとまわしの魔女の館では、バトラーがチョンギーレに、やる気パワーを集めてくるよう指示します。ですが、チョンギーレは、魔女に食べてもらうスープの煮込みで忙しく、出撃できません。
 しかし、バトラーは、先日見せたゼンゼンヤラネーダの素を出しました。これがあれば、煮込みの間に大量にやる気を奪えると、バトラーは説明します。

 一方、まなつは勉強中。ですが・・・、
   
「なんか喉乾いたなー。」
   
    
「美味しい! よし!」
    
「ちょっと散らかってるなー。片付けようかな。」
    
「わー! マンゴー大福美味しそう! バナナ団子だって!」
   
「ねえねえ、ローラは、どれ食べたい?」
「いつになったら勉強やるの? 全然やる気ないでしょ?」
    
「やる気はあるよ! あるある! あるの! あるけど、さっぱり分からないんだよ・・・。」
    
   
 ローラからツッコまれたり、ドン引きされるとか、結構ヤバいな。これってもう、ローラが勉強を教えた方が手っ取り早いんじゃ?(笑)

 という事で、後日、まなつは、さんご達にテスト勉強のやり方を教えてほしいとお願いしました。
 ですが、そもそも、みのりはテスト勉強をした事がないそうで。習った事はその日のうちに覚えているため、テスト前に集中して勉強する必要はないとの事です。
「勉強は地道にやるしかないでしょ。」
   
「人魚はいいな・・・。テストがなくて・・・。」
「人魚だってテストはあるわよ! 女王様になるには沢山学ばないと! 聞いてる!?」
   
「1つ分かった事がある・・・。テスト勉強はトロピカらない・・・。」
    

 その頃、チョンギーレが出撃していました。早速、ゼンゼンヤラネーダを生み出します。
   
 学校にいたまなつ達は、轟音を聞いて、現場に来ました。すぐに、プリキュアに変身します。

『はーっ!』
「笑顔は100点!」
『トロピカル~ジュ!プリキュア!』
    
    

 バトルスタート。サマー達はゼンゼンヤラネーダに攻撃しますが、全然効いてない模様。
 しかも、ゼンゼンヤラネーダの一撃で吹き飛ばされてしまいます。今までのヤラネーダと比べて格段に強くなっています。おてんとサマーストライクも通用しません。
 その後、サマーは、ゼンゼンヤラネーダの攻撃をもろに受け、変身が解除されてしまいます。しかも・・・、
    
    
 やる気パワーを吸い取られてしまいました。フラミンゴが声をかけるも・・・、
「なーんにもやりたくないです・・・。」
「え・・・。」
「お休みなさーい・・・。」
    
 しかし、ローラがアクアポットを使って、やる気を取り返しました。
 ですが、ゼンゼンヤラネーダに目を付けられてしまい、攻撃がかすって、アクアポットが近くの水路に吹き飛ばされ、そのまま流されてしまいます。
 その後、ゼンゼンヤラネーダは、周りの人々のやる気をどんどん奪っていきました。残った3人のプリキュア達の攻撃も通用せず。

 まさに絶体絶命の状況。
 しかし、スープの煮込みがちょうど終わったようで、チョンギーレは、ゼンゼンヤラネーダと共に館へ戻っていきました。とりあえずは助かったようです。
 ですが・・・、

「まなつ! しっかりして! まなつ!」
   
「私の事はほっといて下さい・・・。なーんにもやる気起きないんだよ・・・。」
「ちょっと、まなつ! 何言ってんの! あなた、それでもプリキュアなの!」
    
「プリキュア、めんどくさいな・・・。やめまーす・・・。」
『ええーっ!?』
    


~ Bパート ~
 その後、ローラは、アクアポットを探しに行きました。
 一方、魔女の館では・・・、
「何だと!?」
「ですから、魔女様はお休みになっていますので、後にして下さい。」
   
「俺は、魔女様がこれを食べたがっていると聞いたから作ったんだぞ! なのに後回し!?」
「あとまわしの魔女様ですから。」
   
「ところで、やる気パワーはまだですか?」
「今から行ってくる! ったくよ、一旦冷めちまったら美味しくねーんだ!」
    
 だったら、私が、温かいうちにそのスープを買い取ってやるよ。諭吉1枚の釣りなしで。ここまで見てると、チョンギーレが苦労の割には報われてない感じがしますので、それくらい出してもいいかな、と。・・・って何で、敵に肩入れしてんだろう、私。(笑)

「ねえ、これ、新作のネイルなの。塗ってみない?」
「めんどくさいから、いい・・・。」
「『びっくり!人魚図鑑』、すごく面白かったよ。見る?」
「眠いからパス・・・。」
    
「マンゴー味のメロンパン、一緒に食べよう!」
「口動かすの、めんどくさーい・・・。」
   
 その割には、結構しゃべってる気が。このまま眠っても、沢山寝言を言いそうな勢いですね。(笑)

「一発気合いを入れてやろうか・・・。」
   
「落ち着いて!」
「冷静に・・・。」
「すまない・・・。分かってるんだが・・・。」
   

 その直後、チョンギーレとゼンゼンヤラネーダが再出現。またしても、近くの人達のやる気を奪っていきます。
 同じ頃、ローラはアクアポットを捜索中。アクアポットがありそうな場所は限られてきましたが・・・、
「なんか濁ってる! 無理無理無理! 絶対無理! こんなとこ泳げる訳ないわ・・・。」
    
    
「まなつの、おたんこナス!」
    
 プリキュア達は、ゼンゼンヤラネーダと戦闘中。敵は強力ですが、それでも諦めません。
「他人のやる気パワーがどうなろうと、どうでもいいだろ!」
   
「何が大事か、それを決めるのは自分だよ!」
「みんなのやる気が奪われるの、放っておけない・・・。まなつだって、きっとそう・・・。」
「みんなのやる気を守る事・・・。それが、今一番大事な事だ!」
    
   
「一番・・・、大事・・・。」
    
   
「くるるん!」
「くるるん!?」
   
「くるるん?」
「のんびりとひなたぼっこしてる場合じゃ・・・。」
    
「くるるんはアクアポットの中にいたはず・・・。って事は・・・。」
   
   
「あった!」
   

    
    
「まなつ!」
「駄目・・・。」
「まなつ・・・。」
    
   
「邪魔だ!」
    
    
    
    
「やれやれ。やっと終わったな。」
「終わりじゃない・・・。」
「何!?」
   
「何だ。お前、まだいたのか?」
「まなつ・・・。」
    
「いじめるな・・・。私の友達を・・・、いじめるな!」
    
    

   
「プリキュア! トロピカルチェンジ!」
    
「ときめく常夏! キュアサマー!」
    
   

「いくらやる気を奪われたって、へっちゃらだよ! 私のやる気はジャンジャンドバドバ湧いてくるんだから!」
    
 その直後・・・、
   
   
「サマー!」
   
「よーし! 私達も!」
「寝てられないね!」
「手加減なしでいくぞ!」
「みんな!」
   
   
「ケッ。何人いたって勝てるものか!」
   
「プリキュアは負けないわ!」
「ローラ!」
    
「まなつのやる気は最強なんだから!」
   
    
「みんな、ごめん・・・。」
   
「ネイル、塗る?」
   
「え?」
「新作のネイル、まなつにすっごく似合う色だと思って!」
「塗ってみたい・・・。」
   
   
「『びっくり!人魚図鑑』っていう本、見たくない?」
「見たい! 何それ! 面白そう!」
   
   
「マンゴー味のメロンパン、一緒に食べる?」
「もちろん! 食べない訳ないじゃん!」
   
   
「じゃあ、アイツらを早くやっつけないとね!」
「やる事やって、トロピカろう!」
    
「みんな!」
   
    
   
「新しいリングだ・・・。」
   

「ハートカルテットリング!」
    
「飛び出せ! 元気のハート!」
   
「優しいハート!」
   
「賢いハート!」
   
「燃えたつハート!」
   
「ハートドキドキ!」
『ドッキング!』
    
    
   
    
    
『プリキュア! ミックストロピカル!』
    
    
『ビクトリー!』
    
 ゼンゼンヤラネーダをやっつけて、やる気を奪われた人達のやる気が戻りました。チョンギーレは撤退。

「すっごーい! ローラ、見た? なんかすっごいの出ちゃった!」
    
「あれ? あれあれあれ? なんか怒ってる?」
    
「怒ってるに決まってるでしょ! 何よ、プリキュアやめるって! まなつのバカバカバカ!」
   
「ごめん! ごめんね、ローラ! 何があってもやめないよ! だって、プリキュアって、最高にトロピカってるもん!」
    
    
「ローラ、ちょっと臭い・・・。」
「まなつのせいでしょ!」
   
   

 その後日・・・、
    
「全部落第点とは、いっそ清々しいな・・・。」
「なかなか取れない・・・。」
「頑張ったのに・・・。」
   
「部活禁止、決定ね。いいじゃない。プリキュアに専念すれば。」
「やだ・・・。トロピカる部もプリキュアも全部やりたいんだよ!」
    
「まだチャンスはある! 1週間後の追試で合格すれば、部活禁止は免れるぞ!」
   
   
「勉強、もう1回頑張る! 絶対、合格点取る! みんなとトロピカる部やりたいもん!」
   
「それでこそ、まなつだ!」
「分からないところは、分かるまで教えるから!」
「一緒に頑張ろう!」
   
「うん! よーし、頑張るぞ!」
   
   

 今回は、これで終了です。


次回:「もりあがれ! 海辺のサンドアート!
 トロピカる部の主催で、あおぞら中学・部活対抗のサンドアート大会が行われました。
 しかし、サンドアートの完成が見え始めた頃に雨が降り始めてしまいます。皆の作品を守ろうとするまなつは・・・。


【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
 プリキュア達は、強化されたゼンゼンヤラネーダに苦戦し、まなつはやる気パワーが奪われましたが、皆のやる気を守るため懸命に戦う3人の姿を見るうちに、自力でやる気パワーを取り戻し、4人でハートを重ね、「ミックストロピカル」でゼンゼンヤラネーダを退治する事ができました。

 という事で、今回は、今作最初のプリキュアのパワーアップイベント。敵側が異様な強さを示したり、主人公キャラが弱ったり、他の仲間が主人公キャラを助けたりといった最初のパワーアップイベント定番の出来事はあったものの、そこまで重苦しい雰囲気は感じられませんでした。
 まなつがテストで悪い点を取ったり、勉強しようにも脱線したり、チョンギーレがあとまわしの魔女のために料理を作るも食べるのを後回しにされたりと、所々で笑える要素を入れていた分、深刻度が緩和されていたように思いますね。そこは、元気で明るく楽しめる作風をモットーとした今作らしさが出ていたように感じます。

 ゼンゼンヤラネーダからまなつのやる気を奪われる事が、今回のパワーアップイベントにおける最大のピンチであり、他の仲間達がどう救うのかが見所でしたが、まさかの自力復活。「まなつの精神力、すげー・・・」と、開いた口が塞がらなかったですね。
 初回で、まだプリキュアに変身していないのに、ローラを助けようとヤラネーダに立ち向かって、チョンギーレを根負けさせていたのを思い出します。同じ初回で言っていた「私のやる気は無敵」は伊達じゃないとも感じましたね。
 これだけの精神力があれば、この先どんなピンチが起きようと、持ち前のパワフルさでどうにかなっちゃいそうだと、安心感を抱きました。

 ですが、この無気力からの復活は、決してまなつ1人だけの力では成し得なかったでしょう。
 そのあたり、新アイテム「ハートカルテットリング」が出てくる前に、他の3人にしっかり謝っていて、すごく良いシーンだと思いました。自分が無気力になったせいで、他の3人がゼンゼンヤラネーダに苦戦を強いられ、迷惑をかけてしまった事を自覚していた事がうかがえ、いい子だな、と感じました。

 また、その後に、他の3人が、まなつが無気力だった時に断られた、まなつにやってもらいたい事をもう一度提示してきたというのも、良かったところです。
 しかも、やってもらいたい事の関連キーワードが、コスメ、人魚、マンゴー味のメロンパンと、初めて会った時の話に大きくかかわっているのが、なかなかニクいですよね。自分達がまなつに引っ張られていたように、自分達も、まなつに何かあったらまなつを引っ張ってあげたい。そんな意識が見えて、初登場回からの変化を感じました。

 まなつにやってもらいたい事の提示については、ゼンゼンヤラネーダを倒した後に回す事もできたでしょう。
 だけど、合体技発動直前に入れた事で、それぞれのやってもらいたい事の実現のために今すべき事は、ゼンゼンヤラネーダを倒す事だとしっかり共有して、やる気上昇に繋がり、そして、合体技強化にも繋がったんじゃないかと思います。絆を深めるための「儀式」だったように感じますね。
 それに、「地球のため、みんなのため それもいいけど忘れちゃいけないことあるんじゃない?!の! 胸がドキドキするトキメキ 夢見てるティーンエイジャー ごく普通の日常 決して失くしたくない」という流れを17年以上も続けたシリーズ。合体技発動直前に、ネイルやら、人魚図鑑やら、メロンパンやら出てきたって不思議じゃないな、と思いますね。(ちなみに「地球のため、(以下略)」というのは、プリキュアシリーズ初作「ふたりはプリキュア」のエンディングの歌詞の一部です)

 ここまでメインキャラの事ばかり語っていますが、ローラの事も忘れてはいけませんね。泥だらけになってまで、誰かのために頑張る姿は本当にすごいな、と感心しました。
 特に、まなつから「プリキュアって、最高にトロピカってる」と言われて、目を潤ませていた時は、私まで泣きそうになっていましたね。間違いなく、今話において、一番頑張った子だと思います。

 ローラは、プライドが高く、自分が可愛いと信じて疑わず、他人を見下しがちな子。自分が汚れ仕事をやるのは真っ平ごめんだと思っており、プリキュアが4人揃う前だったら、他のプリキュアを見つける事を一番大事な事に切り替えて、まなつの事は切り捨てていたかもしれません。
 だけど、まなつの事を思って、汚水の中に入ってまでアクアポットを探そうとしたのは、すごく変わったな、と思いました。初回では、人間なんざ自分が女王になるための捨て駒なんて言ってたくらいですしね。この子も、まなつに引っ張られて良い方向に変わっている1人でしょう。

 今作も、プリキュアは「『伝説』の戦士」と神格化されていますが、毎回華麗に敵をパパっとやっつけている訳ではありません。むしろ、傷だらけになるほど必死で戦ってようやく勝つというケースの方がしょっちゅうです。
 大切なもののために、泥臭く懸命に。これがプリキュアの基本であり、今回文字通り泥まみれになってまで誰かのために頑張ったローラは、実際はプリキュアではないものの、志はプリキュアだと感じました。
 今話を見終えて、ローラが追加プリキュアになってほしいという気持ちは高まりましたが、プリキュアにならなかったとしても、またどこかの回で誰かのために必死で頑張るローラを見てみたいですね。今後もローラの活躍と成長に期待したいと思います。

 皆の頑張りのおかげで、まなつはやる気を取り戻し、4人合体技も出ましたが、まなつのテストの点数は・・・。まあ、見なかった事にしておきましょう。(おい(笑))
 テストの点が悪かろうと、前々話で、やればできる子だという事は示されてますし、今後もそう感じさせるシーンは多々あるでしょう。もし、またテスト関係の話が出たら、その時はしっかり良い点を取ってリベンジしてほしいな、と期待しています。

 さて、次回は、サンドアートの話。力を合わせて何か1つの事を成し遂げる事を大きく描く話になるんでしょうかね。
 最初のプリキュアのパワーアップイベントは終わりましたが、引き続き、メインキャラ達の成長をしっかり見ていきたいと思います。



 今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。

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