踊る小児科医のblog

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東京は指数関数的増加へ、7日平均55.1人。「検査数増加・重症者減少だから安心」説の問題を検証する

2020å¹´07月01æ—¥ | æ–°åž‹ã‚³ãƒ­ãƒŠ
東京は本日(6/30)の54人<前日比マイナス4人ではなく、前週同曜日比+23人>により、7日平均では6/22の31.6人から55.1人まで8日間で23.5人増加しています。
昨日掲載した2つのグラフに本日(6/30)のデータを入れて再掲してみます。

対数グラフ②

緑の点線(5/23-6/20)よりも保守的な水色の点線(5/23-6/25)に沿って直線的(=指数関数的)に増加しているように見えます。

線形グラフ①

緑の点線(5/23-6/20)から、この5日で上方に解離しつつあるように見えます。
今週の後半でこの傾向がどちらに傾くのか、決まってくるはずだと思います。

地方の迷惑<子どもたちの無意味な難行苦行や、各種スポーツ大会などの中止>を考えれば、頭打ちになって悪い予想が外れてくれることを願いたいのですが、今のところ良い材料はありません。
(本旨と外れますが細胞性免疫に関する重要なニュースがあり注目していますが)

本来は東京の人がきちんと検証していただけたらと思うのですが、「検査を拡大していて軽症・無症状者をピックアップしているだけで、重症者は減っているので何も問題ない」という説がはびこっているようです。

上記のグラフだけでもそれは否定できるのですが、東京都発表のデータで検証してみます。

検査実施件数


たぶん、私の目が悪いせいだと思いますが、5月上旬以降、飛躍的に検査件数が増加しているようには見受けられません。5月下旬に減少して再び増加しているのは、感染者数の増加に応じて検査件数が増えていることの反映だと考えられます。

PCR陽性率


ここでの陽性率は累積ではなく毎日毎日の値ですから(これも7日平均だったはず)、3%という値がどれほど異常か東京の人は認識しないといけません。5月下旬には、やっと1%を切るまで減少したのですが、このグラフをみてその差は感じられないかもしれません。
一番の問題は、検査数を増やしているから陽性者が増えているだけだというのなら、陽性率は不変か低下しているはずですが、きちんと上昇していることです。

重症者数


この指標だけが今のところ良い指標と言えるでしょう。新たな感染者の多くが若者で無症状や軽症者なら、今後も入院患者や重症者は増えないかもしれない。

ただし、それは希望的観測です。水面下での母集団が規制のないままに増えれば、再び制御不能な形で入院患者や重症者が増加してくることがないのかどうか、懸念されます。

入院患者数


このグラフではほとんどわかりませんが、6月下旬に増加傾向に転じたように見受けられます。毎日50人超の状況が続けば、

流行のレベル(試案)


(以下、作業中)

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