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休むに似ている

「バカの考え」だけに(笑)。

某巨大球団監督交替劇

2007å¹´02月12æ—¥ | ãƒã‚¿
これも数年前のネタですが。

 巨人軍および巨人に対する真の忠誠を説いて、ナベツネはねばった。その言葉は次第に脅迫の色彩を帯びてきた。話の内容が家族の安全に及んだ時、ついにタツノリは折れた。
「では非才の身ながら、お引き受けいたします。しかし、次の点を役員には承知しておいて頂きたい。こと実戦に関する限り、私に全権を委ねられ、指揮系統が一元化されること。それに伴って、どれほど実力人気の高い方であっても、私の命令に従って頂き、命令に背けば規則によって処罰されるということ。これを認めて頂かねばなりません。」
「よろしい、承知した」
 ナベツネはうなずき、宴会を設けて新監督をもてなした。
 主賓でもあったタツノリは、宴がはててから夜遅く自分のオフィスに戻ってきたが、いかにも心の重そうな様子だったので投手コーチの阿波野は不思議に思った。
「タツノリさんは巨人の監督になられ、そのための二つの条件も役員らに承知させたのでしょう? 栄光の巨人軍を率いてペナントレースを戦うのは監督の本懐、と、私などは思いますのに、何故そのように重苦しい表情をなさるのですか」
 タツノリは暗然と笑った。
「卿はまだ若いな。なるほど渡辺氏らは確かに私の出した条件を飲んだ。しかし、それは口だけのことだ。すぐに何やかやと現場や人事に介入してくるだろう。また、規則によって彼らを裁こうとしても、素直に従いはすまい。そのうち、他球団より私の方を恨むようにになるだろうさ」
「まさか……」
「特権は人の精神を腐敗させる最悪の毒だ。彼ら役員は、何十年にもわたって、それに浸りきっている。自分を正当化し、他人を責めることは、彼らの本能になっているのだ。かくいうわしも、一位指名選手だったから、二軍選手に接するまで、そのことに気づかなかった。全野球ファンの鉄槌が頭上に落ちかかるまでに、彼らがそのことに気づけばよいが……」


このネタ理解できない人は、こちら参照のこと。

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