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マイナーな話題を扱うことが多いかもしれません。

似た者同士が「変化」を訴えても・・・

2009-08-31 10:50:38 | æ™‚事ネタ(国内)
つーことで、2009年の衆議院総選挙は、自民党の惨敗(とあえて書くよ)という結末を迎えた。
・自民119議席 険しい再建(2009年8月31日 asahi.com)

一方、福田 康夫前首相や安倍 晋三氏は首相の座を放り出したにもかかわらず、再選を決めたのだが・・・。
・福田前首相「きわどい選挙。何しろ相手が見えなかった」(2009年8月31日 asahi.com)

以下、asahi.com の『福田前首相~』という記事を全文引用しておく。

---- 以下引用 ----
群馬4区で辛勝した福田前首相(73)は7選を決めた後、報道陣に苦戦の原因を問われ、皮肉混じりに一言いった。

 歓声を上げる支援者には「いやあ、本当に心配を掛けて申し訳なかった。でもそれだけに皆さん喜んでくださって。本当にありがとう」とあいさつした。
表情はこわばりがち。
1年前の首相辞任や、前総裁としての責任への言及はなかった。

 父赳夫氏から57年守り継いできた議席。これまでは選挙運動せずとも当選してきた。
今回も無風状態と思われたが、投票日の1カ月前に民主が立てた新顔に追い込まれた。
急きょ選挙区に詰め、連日10カ所以上で集会を重ねた。
これまではかけたことのなかった名前入りのたすきも身につけた。
選挙戦を振り返り、福田氏は言った。
「皆様方の期待に応えられない、なんてことも瞬間的に考えた。そのくらい、きわどい選挙。何しろ相手が見えなかった」
---- 引用以上 ----

相手が見えなかった、か。
なんか、見えない相手にシャドーボクシングをかましてたような気もしないでもないが・・・。
それだけ、福田前首相の小選挙区での落選に対する恐怖が大きかったってことか。


それはそうと。
実は、2009年8月21日と22日の2日間、朝日新聞群馬版に東京大学谷口将紀氏研究室が共同で実施した総選挙候補者の意識調査調査結果なるものが掲載された。

この調査対象となったのは以下の人達(届け出順+敬称略)。

・群馬1区
*山田 晶
*滝崎 明彦
*酒井 宏明
*宮崎 岳志
*尾身 幸次

・群馬2区
*矢島 笑鯉子
*蜂須 豊
*笹川 尭
*石関 貴史

・群馬3区
*石見 泰介
*柿沼 正朗
*谷津 義男

・群馬4区
*三宅 雪子
*福田 康夫
*森田 貴行

*群馬5区
*土屋 富久
*生方 秀行
*小渕 優子


で、これを読んで感じたのは、「各候補者の違いは意外と大きくない」ってこと。
無論、項目ごとに見れば異なる考え方を持つ候補者もいるのだが・・・。
ってことで、以下は、2009年8月21日分朝日新聞群馬版から書き起こし+記事のスキャン画像(一部)を掲載しておく。

---- 以下書き起こし ----

■目指す国家像
「これからの日本は、どんなふうに呼ばれる国になってほしいか」を五つの選択肢から選んでもらうと、自民のうち尾身、笹川、福田の3氏は「科学技術先進国」、谷津氏は「環境先進国」、小渕氏は「平和・文化国家」を挙げた。

民主の4人は宮崎、柿沼の両氏が「環境先進国」、石関、三宅の両氏が「福祉国家」と二つに分かれた。
共産酒井氏と社民土屋氏は「平和・文化国家」だった。


■重視する政策

今回の選挙でもっとも重視する政策を順に三つ挙げてもらった。
自民は尾身、笹川、小渕の3氏が1番目に「景気対策」と回答。
自民谷津氏と民主の宮崎、三宅両氏が「医療」、民主の柿沼氏が「政治・行政改革」。
民主石関氏と共産は「雇用・就職」、社民は「年金」だった。

3番目まで含めると、買う頭数がもっとも多かったのは「景気対策」の9人、次が「医療」の8人だった。
「治安」「地方分権」の回答はなかった。


■予算の配分

「国の予算をもっと増やしたほうが良い」「減らしたほうがよい」と思う分野を、九つの選択肢から複数回答で選んでもらった。

増やす分野でもっとも回答者が多かったのは「教育・文化」の14人。
「雇用・経済対策」「医療・福祉」も13人いた。

「公共事業」を増やすと答えたのは自民の尾身氏、笹川氏、小渕氏ら5人。
宮崎氏を除く民主の3人と共産など7人は逆に減らすと答えた。

「防衛」は福田氏と民主宮崎氏、幸福実現党の5人の計7人が増やすと回答。
逆に減らすと答えたのは自民谷津氏、共産、社民、無所属の2人の計5人だった。

民主は石関氏を除く3人が「環境」を増やすと回答。
自民では谷津氏も環境を挙げた。
「農協。食料」は自民笹川氏、三宅氏を除く民主の3人と共産、社民ら8人が増やすと回答。
「国際協力」は自民福田氏と幸福蜂須氏が増やすと答えた。


■外交、財政など個別政策

憲法や外交など20項目の個別政策のスタンスについて、賛成か反対かを5段階で答えてもらった[画像 1~5]。

図に掲載した以外の項目について、「どちらかといえば」を含め賛成か反対を見ると、憲法改正については、自民、三宅氏以外の民主ら14人が賛成。
反対は共産、社民、無所属の計3人。
非核三原則の堅持については、自民尾身氏が中立、滝崎氏を除く幸福の4人は中立化反対で、残る13人は賛成した。

国連の活動に参加するための自衛隊の海外派遣には10人が賛成、5人が反対。
中立が3人いた。
小渕氏以外の自民4人と柿沼氏を除く民主3人は賛成で、共産、社民は反対した。

「公共事業による雇用確保は必要」には全員が賛成か中立で、反対はいなかった。

5年以内の消費税引き上げには、自民の5人が賛成。
無所属山田氏が中立のほかは全員が反対した。

外国人労働者の受け入れを進めることには、自民小渕氏、民主の石関、柿沼両氏、共産、幸福5人の計9人が賛成した。

「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然」には、自民の笹川、谷津、福田、の3氏。
民主の石関、三宅両氏ら7人が賛成。
自民小渕氏、民主宮崎氏、共産、社民は反対した。

「個性を伸ばす教育よりも伝統を重んじる教育を優先するべきだ」には民主三宅氏ら2人が賛成。
反対は自民尾身氏、共産、社民ら5人だった。

---- 以上書き起こし ----

この後を続けると長くなりすぎるので、以下に画像 1~5を掲載して後編に・・・。


群馬1区立候補者の意見分布
画像1:群馬1区立候補者の意見分布


(質問項目は画像1と同じ)
群馬2区立候補者の意見分布
画像2:群馬2区立候補者の意見分布


(質問項目は画像1と同じ)
群馬3区立候補者の意見分布
画像3:群馬3区立候補者の意見分布


(質問項目は画像1と同じ)
群馬4区立候補者の意見分布
画像4:群馬4区立候補者の意見分布


(質問項目は画像1と同じ)
群馬5区立候補者の意見分布
画像5:群馬5区立候補者の意見分布



次は、2009年8月22日分朝日新聞群馬版の記事から文字起こしをしてみる。

---- 以下書き起こし ----

■総選挙後の連立

選挙後に所属政党が他党と連立を組むことについて、自民では小渕した民主、社民、国民新党と「選挙結果次第では連立もありうる」と回答。
他の4人は公明以外と連立する意思を示さなかった。

一方、民主は全員が自公との連立を想定せず、社民、国民新党との連立については宮崎、三宅両氏が「選挙結果にかかわらず組むべきだ」、石関、柿沼両氏が「選挙結果次第ではありうる」と答えた。
社民土屋氏は民主との連立を「選挙結果次第」とした。


■政治・行政改革

政治・行政改革に関する5項目について、賛成か反対か5段階で答えてもらった。

「どちらかと言えば」を含めて賛成か反対かを見ると、衆議院を中選挙区制に戻すことに自民の尾身、笹川両氏と民主宮崎氏、共産、社民の10人が賛成。
自民の残る3人と民主の石関、三宅両氏が反対。

「今回はともかく、一般論として政権交替があったほうが政治は良くなる」には、自民福田氏と民主、社民ら計9人が賛成。
自民の尾身氏と谷津氏は反対、笹川氏と小渕氏は中立。
共産も中立だった。

「官僚の天下りは全面的に禁止」には自民の笹川、谷津、小渕の3氏と民主、共産など計10人が賛成。
自民の尾身氏は反対。
福田氏は中立で、社民も中立だった。

「近い将来に政界再編が必要」には自民の谷津、小渕両氏と民主の宮崎、石関両氏ら計11人が賛成。
反対は自民尾身氏だけだった。


■争点への態度

10個の争点についての考えも聞いた[別図 6~10]。

図を掲載してない綱目を見ると、高齢者を支えるための現役世代の負担について「どちらかと言えば」を含め「重くなるのは避けられない」に一番近いのは自民小渕氏、民主三宅氏、無所属山田氏の3人。
「負担が重くならないよう、高齢者へのサービスを見直すのは避けられない」に近いのは自民谷津氏と石見氏以外の幸福4人の計5人。
日本外交は「日米同盟が基軸だ」に近いのは自民勢員と民主石関氏ら計11人。
民主の宮崎、三宅両氏、共産、社民、無所属矢島氏の計5人は「国連中心主義で行くべきだ」に近いと答えた。


---- 書き起こし以上 ----

群馬1区立候補者の意見分布
画像6:群馬1区立候補者の意見分布 2


群馬2区立候補者の意見分布
画像7:群馬2区立候補者の意見分布 2


群馬3区立候補者の意見分布
画像8:群馬3区立候補者の意見分布 2


群馬4区立候補者の意見分布
画像9:群馬4区立候補者の意見分布 2


群馬5区立候補者の意見分布 2
画像10:群馬5区立候補者の意見分布 2



なんつーか。
群馬1区~3区は自民党の候補が落選(比例区名簿に登録しなかった)とはいえ、肝心の DPJ の候補が『似た物同士』じゃな~。
これじゃ、群馬の DPJ 支部が選挙で出していたポスターで使われていたフレーズ「群馬が変われば日本が変わる」が、言葉だけで終わりそうな勢いだっぺよ~。


ちなみに、群馬県外の選挙結果では、保坂 展人氏の落選が非常に悔やまれるところだ。
呪いか・・・。


# 凄まじく読みづらくて申し訳ない・・・。


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