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No Olympic Tokyo 2020(P.9)

2011-08-31 19:54:15 | äº”輪招致ネタ
つーことで、以前から話が持ち上がっていた 2020年夏季五輪招致について、JOC(日本オリンピック委員会)が IOC(国際オリンピック委員会)に正式に立候補を申請した。
・20年五輪:東京の開催地立候補の申請提出 IOCに(2011年8月30日 毎日jp)
・20年五輪立候補を申請=JOC(2011年8月30日 時事ドットコム)
・東京都の20年五輪立候補を申請、バクーも招致へ(2011年8月30日 Sponicni Annex)

なんか、多くの人達が置いてけぼりを喰わされたまま話が進んでる感が否めないこの件。
さしあたっては、2011年8月30日分毎日jp『20年五輪:東京の~』を全文(略

---- 以下引用 ----
日本オリンピック委員会(JOC)は30日、国際オリンピック委員会(IOC)に対し、東京都が2020年夏季五輪開催地に立候補するとの申請文書を提出した。
16年夏季五輪に続く再挑戦で、今後、招致委員会を発足させ、本格的な招致活動に入る。

 立候補の締め切りは9月1日。
立候補を表明しているのは、東京▽ローマ▽マドリード▽イスタンブール▽ドーハ--の5都市で、JOCによると、アゼルバイジャンのバクーも名乗りを上げる情報があるという。

 立候補都市は来年2月に、大会予算規模や都市基盤などに関して記した申請ファイルをIOCへ提出。
その審査により、来年5月のIOC理事会の1次選考で数都市に絞られる。
その後、詳細な開催計画の提出や、IOC評価委員の現地調査などを経て、13年9月7日にブエノスアイレスで開かれるIOC総会で開催都市が決まる。

 16年の立候補の際、東京都はメーンスタジアムを中央区晴海の埋め立て地に建設する予定だったが、今回は経費の抑制も考え、国立競技場を改修することも検討している。

 JOCの竹田恒和会長は「政府、自治体、スポーツ界、経済界、市民が一体となって勝ち取っていかないといけない。野田佳彦新首相にも協力いただけるようお話ししていきたい」と語った。
【石井 朗生】
---- 引用以上 ----

夏季五輪の開催地の(世界全体での)バランスを考えると、2020年夏季五輪は イスタンブール が良さそうな気がするけど・・・。

つーか、今回の五輪招致計画で現在の国立競技場を改修する(おそらくメインスタジアムとして使う)となれば、計画自体をある程度変更せざるを得ないんじゃ?
当然、国立競技場以外で行われる競技の会場へのアクセスをどうするか、それと(治安的な意味での)安全面を確保できるか、という問題も出てくるし・・・。
JOC には、招致計画について変なごまかしはしないで欲しいものだ。
まぁ、前回の五輪招致計画同様メインスタジアムを新設する、という案に落ち着く可能性もあるけど・・・。


で、今回の 2020年五輪招致。
これに関しては、今年3月に発生した震災からの復興を訴えるものにしたい、なんて発言がチラホラ・・・。
・第177回国会 文部科学委員会 第12号(2011年5月25日 国立国会図書館)

まずは、2011年5月25日分国立国会図書館『第177回国会 文部科学委員会 第12号』から、奥村 展三氏と 鈴木 寛文部科学副大臣の答弁の一部を(略
(正確には、スポーツ基本法の件も絡んでいたけど)

---- 以下引用 ----
(中略)
○奥村委員 ありがとうございました。
 二〇二〇年オリンピックの招致、東京都も石原知事が最近そのようなことをおっしゃっているようであります。
 私は、先ほど冒頭で申し上げましたように、東日本の大震災、世界百四十カ国になんなんとする国々から物心両面の応援をいただいて、いろいろと援助をいただき、頑張れ日本ということで、被災された皆さん方もおられるわけなんですが、きのう、おとついでしたか、岩手の達増知事が、二十八年の国体を返上するんだというようなことがちょっと報道されておって、びっくりしたんです。
 やはり、財政的に考えますと、今、国体を一つそれぞれの都道府県で開こうとすると、三百から四百億、スポーツ関係施設整備等に要るとも言われています。
そういうような、国体そのもののあり方ももう一度ここで考えなければならないときであると思うんです。
 今の、復旧復興し、日本が一つになって、きずなを強くして頑張っていこうと。

二〇二〇年のオリンピックを日本もしっかり手を挙げて、東日本を中心としたスポーツ整備をして、そして世界の皆さん方に、いろいろ御協力、御支援をいただいた方々に、日本はここまで復興し、そして国民が団結をして頑張ったんだというようなことを、確かに、東京を中心にすればいいのかもわかりません、私は、自分の考えとして、東北、東日本を中心にそうしたオリンピック誘致を進めるべきではないのかなという、私の個人的な考えなんですけれども。
 そういうことをすると、過去の経過からいっても、東京都だけの話じゃなくて、やはり国を挙げてそれを招致していく、そういうムード、そういう体制をしっかりつくってこそ、そういうものが実現するのではないかなというように思います。
 総理はきのうからサミットに行かれていますが、お帰りになったときに、JOCの方々と一度、総理の方に、こういうオリンピックの招致について私はぜひお話しに行きたいというように思っておるんですが、鈴木副大臣、ぜひ、文科省そして国を挙げて、この二〇二〇年オリンピック招致に手を挙げるべきだと思いますが、御所見をお伺いいたしたいと思います。

○鈴木(寛)副大臣 お答えを申し上げます。
 私も、達増さんと復興会議全般についての御議論をさせていただく中で、国体のお話も伺いました。
委員御指摘のとおり、相当、県の出費がかかる。
加えまして、県の職員を百人単位で何年か前から投入をしなければいけない。
今まさに県職員の皆様方は復興に当たっていただいているわけでありまして、そういうことでもいろいろと困難を抱えていらっしゃる、こういうお話でございました。
ここはよく私どももじっくりお話をしましょう、こういうことにいたしているところでございます。
 オリンピックでございますけれども、委員も御承知のとおり、ワールドカップサッカーの場合は、これは国を挙げて、国単位での立候補ということになりますが、オリンピックの場合は、都市がこれは手を挙げるという形に形式上なっております。
もちろん、都市が手を挙げて、そしてそれを国全体で応援していくというこの御主張については、私も全く同じ考えを持っているわけでございますけれども、そういう意味で、その都市がどこになって、そしてその都市の首長及び議会というものがまず一義的にどういう御判断をされるかということが一つございます。
 それから、前回の東京オリンピックの招致、私もコペンハーゲンに最終選考の際に参りました。
あのときの反省を申し上げますと、東京のプランというのは、プラン自体は大変高い評価を受けていたと思いますけれども、あのときに、二〇一六年の話ですが、要するに、立候補している都市の中で、国民の皆さんのオリンピックを望む声というものが立候補国の中では一番低かった、あるいはその都市民の皆さんのですね。
 そういう意味で申し上げますと、やはり、その地域の人々、そして日本国じゅうの方々の、まさに草の根からの盛り上がりというものがあって、そして地元の声があってということが非常に重要になるのかなと。
 もちろん、その際に、国民の御支持を前提に国として最大限の努力をしていくということは、昨年まとめましたスポーツ立国戦略の中でも明確に位置づけております。
スポーツ基本法の中でもそういう御議論を深め、そして、位置づけていただくことでそうしたことになりますれば、我々は最大限の努力をしてまいる、こういうことだと思っております。
(以下略)
---- 引用以上 ----

上で引用した奥村氏の発言は、石原 慎太郎東京都知事が五輪招致の目的を「国威発揚」とした発言に通じるものがあるわな。
この件は以下参照(手抜き)
・No Olympic Tokyo 2020 (P.7)(2011年7月14日 flagburner's blog(仮))

奥村氏は、石原都知事の発言(というか五輪招致を望む目的)について何の疑問を感じてないんだろうか・・・?

しかし、このような姿勢を示していたのは奥村氏だけでない。
下村 博文も、同様の質問を高木 文明文部科学相にぶつけていた。
以下、2011年5月25日分国立国会図書館『第177回国会 文部科学委員会 第12号』から、下村氏と高木文部科学相の発言の一部を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
○下村委員 
二〇一六年の五輪誘致のときも東京都が独自に積極的に活動し、当時も東京都は、この三・一一のような状況がありませんでしたから、財源的にもきちっとやれるけれども、しかし、政府の担保保証がなければこれはIOCの評価として該当しないということで、最終的に政府も同意したと。
 ですから、当時の二〇一六年の東京オリンピック招致というのは、政府も最終的には賛同したけれども、追認といいますか、非常に消極的な支援というふうに我々は思っていますし、実際そうだったと思います。
それは、先ほどの冒頭のちょっと答弁でもありましたが、つまり、これは都市がやることなんだということなわけですね。
 しかし、今回は、やはり日本全体の復興という立場から、日本全体を世界に対ししっかりとアピールしながら、また二〇二〇年、あと九年、もう十年を切っている中で、逆算していく中での日本をどう復興させるかという意味では、これは、いいイベント、日本全体を活性化させるということでもあると思いますから、旧来の発想ではなくて、積極的に文部科学省としても、スポーツ振興、それから、国民の前向きな意欲、やる気をこれからスポーツを通じて一致結束をしながら日本を元気にさせるという意味ではすばらしい取り組みだと思いますし、ぜひこれは文部科学大臣がしっかり先頭に立って、政府で主宰される復興構想会議、ここにどの程度該当するのかわかりませんが、政府全体に対して提案を高木大臣がぜひしていただきたいと思いますが、もう一度確認をいたします。

○高木国務大臣 
私も、過去の東京オリンピック当時のあの熱い思いを今思い起こしております。
現在、大震災を受けて、頑張れ日本、こういう合い言葉でそれぞれの立場でみんな頑張っておる姿を見ると、このイベントをそういう意味で一つの目標としていろいろな面で取り組むことは、非常に我が国全体としても意義あることだと思っておりまして、できる限りそのようなことを提案もしてまいりたいと思っております。
(以下略)
---- 引用以上 ----

・・・石原都知事は、自分の主張を広める人達が国会議員(や一部スポーツ界の人達)の中にいることを感謝するべきだ。
これなら、自ら表に出なくても、2020年夏季五輪招致の目的を宣伝できるし。
つか、国威発揚自体 9年後の日本に必要なのか?
俺にはわからない。


つーことで、今回もこの〆で・・・。

No olympic Tokyo 2020!!!!
Non olympique de Tokyo 2020!!!!
No Olímpico de Tokio 2020!!!!
Нет олимпийский Токио 2020!!!!
لا الاولمبية 2020 في طوكيو!!!!
לא אולימפי טוקיו 2020 !!!!
ไม่มีโอลิมปิก 2020 โตเกียว!!!!
Không có Tokyo Olympic 2020!!!!
2020å¹´东京奥运会没有!!!!
아니 올림픽 2020년 도쿄!!!!
東京に2020年のオリンピックはいらない!!!!


つか、五輪開催←国威発揚 という図式をいい加減脱却したらどうよ?


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Unknown (marburg_aromatics_chem)
2011-09-01 07:34:45
石原都知事のオリンピックへのこだわりの真意は、未だに謎です。記者会見でも質問を途中で遮ったり、不思議な行動ばかりで、理解不能です。
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/TEXT/2011/110819.htm

都民や被災地の意見を聞くかどうか、アンケート調査をするかどうか、基金4000億円を復興資金にしてはどうか、と記者が質問していますが、ほとんど回答になっていません。

【記者】震災を掲げている以上……。

【知事】あなた何が言いたいんだい。けちをつけたいのか。

【記者】基金を復興資金に回した方がいいという……。

【知事】ほかの質問。どうぞ。

単に、「国威発揚・挙国一致」という単語が好きなのか、教育委員会と共同で、昔の一億火の玉玉砕思想を復活したいのか、東京で旧連合国を破って金メダルを取りたいのか。
とにかく不思議なパワハラ・マッチョ思想の小人ですね。
返信する
marburg_aromatics_chem さんへ (flagburner)
2011-09-01 18:32:11
コメント&情報ありがとうございます。

>石原都知事のオリンピックへのこだわりの真意は、未だに謎です。
>記者会見でも質問を途中で遮ったり、不思議な行動ばかりで、理解不能です。
記者会見で質問してきた記者と石原都知事が過去に「何か」やらかした、という可能性もありますが・・・。

なんか、石原都知事がここまで東京五輪開催にこだわるのは、石原都知事が「汚れ役」を請け負ってるからという気がしないでもないです。
簡単に書けば、五輪招致に関わる人達への批判を自分に向けさせるため、という目的ですが・・・。
石原都知事の言動を観てると、逆にこうした人達のイメージすら傷つけてるとすら言えます。

>とにかく不思議なパワハラ・マッチョ思想の小人ですね
それでいて、支持者が相当数いるのが嫌らしいという・・・。
石原都知事が東京都都知事に4選されたのは、単に対抗勢力の「不在」だけでなく、自分の願望を石原都知事に投影する有権者(東京都民の人達には失礼なのは承知)の存在があると言えます。
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