きのう朝、フランクフルトのメッセ付近から中心部まで歩いてきました。韓国から来たデザイナーと会って、本屋さんに行ってタイポグラフィやレタリング関係の本をいっしょに物色してから本屋さんの地下のカフェでゆっくりお茶を飲み、一階にあるペーパーバックのコーナーも見ようかといって一回りしたところで、私の書体 FF Acanthus Italicで組まれたタイトルの本が平積みになっているのを発見。即買いしました。
裏側の紹介文のところは FF Acanthus Regular でした。
FF Acanthus の Regular や Open はちょくちょく見るのですが、イタリック体のカバーは今回が初めてです。イタリックは、G のシャープなセリフと y の柔らかさが良いコントラストになっているところがポイントで、この著者の名前を表すのにぴったりです。この書体を選んでくれてありがとう! また、表紙のイラストの炎の柔らかさとも響きあってます。
そのデザイナーが次の目的地のイタリアへ向けて旅立ったところで、今度は私の連れ合いといっしょにフランクフルト郊外のショッピングモールへ。
こんなところで、DIN Next Black が!といって喜んでいました。
こんなふうに、書体デザイナーはセールで安く買い物ができるより、自分の書体が使われている場面に遭遇することが嬉しいのです。