この本、すごいです。
数日前、原書の著者のひとりヨハネス・ベルガーハウゼン教授、原書の版元 Verlag Hermann Schmidt のシュミット=フリデリクスさんからこの日本語版を手渡していただきました。日本語版の売れ行きが良くてびっくりしたとおっしゃっていました。
日本語版監修は小泉均さんです。オリジナルのものとは日本語版は判型もレイアウトも違います。日本の読者にも親しみやすいような書体の選択など細かな配慮も感じられて、さすがです。
Unicode 6.0 に収容されているグリフ(文字や記号など)がずらっと並べられています。それだけだとさすがに疲れるので、ところどころ一休みできるようにこういうページが出てきます。右下の風車のようなグリフは、二つ前の記事で書いたジョージアの文字です。
もちろん、漢字や日本語の占める割合はかなり大きいです。単純な字でも読めない字がいっぱいある。
このズッシリ感、「世界中の文字や記号が全部収められてる!」という満足感みたいなのがあります。もちろん、Unicode そのものはアップデートされていくのですが、ある時点での世界のグリフをこの「ひとつの塊」で見られるのはやっぱり印刷された本ならでは。