体育会系商社マンが45歳で脱サラ目指す米国株投資

40歳で8,000万円到達→45歳で2億円&脱サラし自由な未来へ

テンバガーの夢を掴め!個別株投資の狙い、醍醐味、リスクをエヌビディアで語る。

前回は「個別株の銘柄数が増えてしまう方へ。分散は6銘柄まで」というお話をしました。今回は、「その個別株投資の狙い」についてお話します。

個別株の狙いは「爆上げ」に尽きる。

私が狙っている個別株の特性を一言で言うと、「爆上げ」です。大変夢見がちな事を言っておりますが、私の場合、個別株投資の狙いはこれに尽きるかなと思います。

ここでは最近話題のエヌビディアを例に2年間の推移を見てみます。

2023年1月頭の14ドルから、現在の株価は140ドルに成長。約2年間で+1,000%、ちょうど10倍になっています。投資業界で俗に言う「テンバガー」ってやつですね。

私の場合は今月、新NISA枠を全て埋める為に、追加でエヌビディア株を48万円分購入したのですが、それを除外して長期保有分だけを見ると、元本134万円に対して、現在の評価額は1,110万円と約8倍に成長しています。エヌビディアだけでほぼ1,000万円(為替を加味すると1,000万円以上)の含み益となっています。

これこそが個別株の最大の魅力であり、またポートフォリオを最適解であるインデックス投資だけにしていない理由です。

上図の通り、勿論インデックスファンド:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)にもエヌビディアは含まれていますが(2024年11月末時点で約6%)、分散が効いている分、1社が爆上がりしても、その効果は希薄化します。

その爆上がりの恩恵を掴みに行くための個別株投資となります。

私の目線:2年~3年で2倍かそれ以上

では個別株選定の基準は何か?私の目線としては、「2年~3年で2倍か、それ以上」になると期待できる銘柄に厳選しています。

逆に言うと、成長の期待度がそれ以下であれば、インデックスファンドを保有するのと大差がないので、素直にインデックス投資一本で良いかなと思います。

個別株のリスク:買い持ちするのは大変

他方、ご存じの方も多いと思いますが、エヌビディアはボラティリティが非常に高く、価格が乱高下するので長期保有が非常に難しい銘柄です。

上図のチャートを見れば一見大した事ないように見えますが、過去のチャートを見るのと実際に保有しているのとでは天と地ほどの差があり、エヌビディアはハラハラドキドキのジェットコースター銘柄だと思います。

私自身も2018年に初めてエヌビディアを買っていますが、途中で下落幅の大きさに耐え切れなくなり、かなりの部分を売却してしまいました。

そこで踏みとどまってホールド出来ていれば、私の資産額は現在、軽く億を超えていたはずです。

ですが、当時はAIブームやエヌビディアのブランド価値がここまで高まるとは想像できなかったし、業績も不安定でした。当時の自分の投資経験はまだまだ浅く、投資家としての目線も定まっていなかったので、やはり買い持ちは難しかったのだと思います。

また、個別株は倒産し、価値がゼロになる可能性もあります。エヌビディアの場合は、近い将来AIブームが去り、業績悪化や投資家の失望売りにより、例えば株価が50%以下になる可能性は大いにあります。

そういったリスクを理解した上で、それでもリターンを追及したい、というのが私の投資スタイルになっています。

個別株は運の要素が強い

エヌビディアの爆上げの恩恵を上手くとらえられた事で、偉そうに書いておりますが、結局のところは「運が良かっただけ」とも思います。

いくら銘柄分析を極めても、株価が上がる(更に爆上げする)かどうかは神のみぞ知るところであり、私の場合はたまたまエヌビディアで当たりくじを引いた、というのが実際のところです。

巷には「●●株を買えば絶対儲かる!」みたいな情報が溢れていますが、基本的に個別株投資は再現性に乏しく、どんなに高尚なロジックを振りかざしても、結局は運試し的な要素も強いと思います。

ただ、それでも自分の投資勘や銘柄選択に自信がある、もしくはそれらを養っていきたい方には、個別株投資はチャレンジするだけの魅力や面白さがあると思います。

まとめ

私が狙っている個別株の特性を一言で言うと、「爆上げ」という事になります。

エヌビディアを例にその爆発力をご紹介しました(私の場合は元本134万円に対して、約1,000万円の含み益)。

私の目線としては、「2年~3年で2倍か、それ以上」になると期待できる5銘柄に厳選し、分散投資しています。

ただ、得てして大化けする可能性のある銘柄はハイリスク・ハイリターンでボラティリティが高く、買い持ちするのが大変な銘柄が多いです。エヌビディア然り。それを理解しバイ&ホールドできる=ジェットコースター銘柄でも乗りこなせる胆力を備えている方は、ぜひ個別株投資にチャレンジしてもらえればと思います。

・ではどんな銘柄を、どのような視点で選べばいいの?
・エヌビディアは既に爆上がりしているけど、株価はまだ上がると思っているの?

などなど、話題は尽きませんね。今後も個別株の魅力を語っていきたいと思いますので、お楽しみに。

↓関連記事です。個別株のポートフォリオを紹介しています。

個別株の銘柄数が増えてしまう方へ。分散は6銘柄まで。

アメリカには魅力的な企業が沢山あり、ついつい保有銘柄を広げてしまいたくなりますよね。

ただ、私の場合は、6銘柄を超えると分散効果が効きすぎてしまい、1銘柄の全体に与えるインパクトが減るので、他にも保有したい銘柄は沢山ありますが、5銘柄+自社株(※)に厳選し、2022年の年明けから今の形に至っています。
※大手商社株。毎月、持株会で自動買付け

結論:ウォーレン・バフェットさんに倣い、保有銘柄は6銘柄までに厳選してみよう。

米国株投資をしていると、最近だとAI銘柄の中でも特に成長著しい「パランティア・テクノロジーズ」や、肥満治療薬で躍進を遂げている「イーライ・リリー」など、ついつい「新規に購入したい!」と思ってしまう銘柄・テーマ株は尽きませんよね。

私も個別株は日々物色していますので、銘柄を増やしたい欲求に駆られることがあります。

有望株は6社あれば十分

そんな時はいつも、尊敬するウォーレン・バフェットさんの言葉を思い出します。

”いくつかの業界について熟知している人でも、6社以上の株は保有すべきではないでしょう。素晴らしい企業を6社見つけることができれば、それで十分な分散投資になりますし、大金を稼ぐことができます。その6社のうちの一番の有望株に再投資する代わりに7番目の企業に投資したりすれば、それは大変な間違いです。7番目の有望株で金持ちになれることはめったにありません。” ―1998年10月15日 フロリダ大学での講演―

どうでしょうか?

上位6社の銘柄は、自分なりに研究を重ね、あまたある銘柄の中から、「これが一番伸びる!」と思って保有している訳です。

それならば、7社目に投資したい気持ちをぐっとこらえて、その分を上位6社に追加投資する方が合理的ですよね。

その自信がないなら、保有している6社は「なんとなく」選んでいる可能性が高く、見直した方が良いかもしれません。

実際バフェットさんのポートフォリオはどうなの?
 

上図は2024年9月末時点のBerkshire Hathaway≒バフェットさんのポートフォリオです。2,660億ドル(為替レート157円で約40兆円)と巨額の資産を、40銘柄に分散投資しています。特筆すべきは、上位6銘柄で全体の75%を占めている点です。

バフェットさん自身が上述の言葉を実践していますね。

バフェットファンならば今年に入ってアップルの持ち高を大きく減らし、他方で現金比率が大きく高まっている事はご存じかと思います。昨年末のポートフォリオも振り返ってみましょう。

上図はバフェットさんがアップル株の売却を進める前の、2023年末時点のポートフォリオです。総資産は3,510億ドルで約55兆円。

この時点まではバフェットさんはアップルに絶大な信頼を置いており、全体の50%=約27.5兆円をアップル1銘柄で保有しています。また上位6社で全体の84%を占めています。

皆さんは手元に55兆円の資産があったら、その半分を1銘柄に集中投資できますか?ちょっと想像してみると、かなり「攻めてる」ポートフォリオだと分かります。

バフェットさんの場合は、上の言葉の通り、「それだけ自信があるならば、集中投資するのが自然」という考え方なのだと思います。

裏を返せば、ポートフォリオの比率はバフェットさんの保有銘柄に対する「確信度」を示しているとも言えますね。

バフェットさんはこれまでもアップル同様に、市況や個社の業績を見極めながら、自信がある銘柄に一極集中投資し、雪だるまを大きくしてきました。コカ・コーラやアメリカン・エクスプレスなどを割安な時期に大量に仕込み、現在も保有しているのは有名ですよね。

バフェットさんの言葉にはそのような知恵が詰まっており、反芻することで新たなヒントを得る事も多いです。世界一の投資家に学ぶところは大いにあると思います。

目的を使い分ける。いい塩梅を狙う。

大きなリターンは得られなくても良いから、リスクやボラティリティを減らし、精神的な安定を得たい場合には、6銘柄以上の分散投資はありだと思います。

ただ、20銘柄以上になるとインデックス投資とパフォーマンスが大差ない(or劣後する)可能性が高く、管理の手間もかかります。

個別株投資が好きで、その20銘柄を保有している事自体が楽しい人にとっては、そのようなスタイルが合っていると思います。

反対に、個別株投資でリターンは追及したい場合には、自信があるならば、究極的には「1銘柄に全力で集中投資」が最適解ですが、リスクを考慮すると、せいぜい6銘柄に絞ることで、分散も効かせながら、個別株投資の魅力=「爆上げ」を狙っていけると思います。

6銘柄に絞る事は、「分散投資と集中投資のいい塩梅を狙う」という形かと思います。

まとめ

アメリカには魅力的な個別銘柄が沢山あり、ついつい銘柄数が増えてしまいがちですが、自分の保有銘柄に自信があり、そのインパクトを最大化したいなら、バフェットさんの言葉に倣い、6銘柄までに厳選してみましょう。

↓関連記事。私の個別株5銘柄やポートフォリオを紹介しています。

米国株を保有する醍醐味。お金にせっせと働いてもらおう!

メリークリスマス!皆さんはどんなクリスマスをお過ごしですか?
我が家では子どもたちと一緒にクリスマスケーキ作りを楽しみました。これから家族で食べるのが楽しみです!

さて、今回は「米国株を保有する醍醐味」についてお話します。

我々のインフラとなっている米国テック企業群

私はアップル、マイクロソフト、アマゾンのサービスを愛用しています。スティーブ・ジョブズ、ティム・クック、ビル・ゲイツ、ジェフ・ベソスといった経営者のファンでもあり、ブランドそのものが大好きです。

皆さんの中にも、「iPhoneやWindowsやアマゾンなしでは生活が成り立たない!」という方は多いと思います。

今や世界中の人々の生活に入り込み、確固たるプラットフォームを築き、そのスケールを活かして更に成長していく米国ハイテク企業群。

※勿論、独占禁止法などによる規制強化など、将来の懸念がない訳ではないですが。

誰もがアップルの株主になれる時代

そんな米国企業群ですが、今や誰でもネットやスマホで証券口座を開設し、ワンクリックでそれら企業の株主になる事が出来ます。とても良い時代になりましたね。例えばS&P500インデックスファンドである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を1万円分、購入したとしましょう。上図は11月末時点の組入銘柄トップ10です。

1万円分のインデックスファンドを保有する事は、アップル株を690円、AIブームで最近HOTなエヌビディア株を640円、マイクロソフト株を600円、アマゾン株を370円、(以下同様に全部で約500社分続く)保有する事と同義です。

米国株を持つ醍醐味

これら企業では、世界中から米国に集う超優秀な人材がしのぎを削り日夜ハードワークし、素敵なサービスを開発しイノベーションを起こし、我々庶民からしっかりとお金を吸い上げ、そこで得た収益を更なる投資や株主還元に回すというサイクルが、日本企業の比ではないスピードで繰り広げられています。

ほんのわずかな比率であれ、株主になる事は、このサイクルの当事者となり、その一端を担う事でもあります。

これってめちゃくちゃワクワクしませんか?私はとてもワクワクします。

お金にせっせと働いてもらう

よく「お金に働いてもらう」と言いますが、私はこのように米国株を保有し、米国企業群の躍進に思いをはせる事で、お金にせっせと働いてもらっている実感を感じます。

日本とアメリカは昼夜が逆なので、日中は自分が会社で働き、夜に寝ている間はそれら米国企業群に(自分以上に猛烈に)働いてもらう事で、私は自分の資本(身体とお金)を最大限に有効活用できている気がして、米国株投資にとても満足しています。

今日のようにクリスマスでアメリカが祝日(株式市場も休場)の時には、ちょっと物足りない気さえします。

汗水垂らして得たお金ですから、元気良く働いてくれる資産クラスにお金を投じたいものですよね。

まとめ

本日は「米国株を保有する醍醐味」についてお話しました。

今や誰でも簡単に米国ハイテク企業の株主になれる時代。米国株を保有する事で、私はお金にせっせと働いてもらっている実感を感じます。

明日は米国株投資の中でも、私が「保有銘柄を6銘柄までに厳選している理由」についてお話したいと思います。それではまた!

↓関連記事です。資産増の主要因はなんといっても米国株投資です。

2年間で資産+5,400万円。成長の要因③

直近2年間で3,300万円→8,700万円と資産2倍超、+5,400万円の成長を遂げた背景について。今回は最後、三つ目の要因について考察してみます。

資産+5,400万円と良く伸びた要因を考察

結論:三つ目の理由は「積極的な入金」。
総額約
4,200万円の入金。

最後の3点目。この期間中、それなりの金額を投資に回してきたことも大きな要因の一つです。

上図は現在のリスク資産(株式+インデックス投信)に対する、入金額と含み益の比率です。

総額で自己資金から約4,200万円の入金があり、それに対して約4,300万円の含み益が出ています。

※但し、正確な記録がなく、かなり大雑把なものとなっています。含み益は現時点の証券口座の含み益を合算したもので、過去の売却益・配当金は含んでいません。入金額は現在のリスク資産額から、単純に上述の含み益をマイナスしたもので、過去の売却益・配当収入からの入金も含んでいます。

※過去の売却益+配当収益を計算してみた所、税後でざっくり700万円だったので、それをそのまま再投資に回したものと考えると、給与からの純粋な入金総額はざっくり3,500万円くらいかと思われます。

改めて振り返ってみると

今までは総資産額の推移だけに着目しており、「自分がいくら入金したのか?」という視点で考えた事はあまりなかったのですが、こうやって振り返ってみると、結構な額を入金してきたんだな、と思います。

投資は種銭が命

私は大手商社に勤めており、給料は一般的なサラリーマンの水準より高いと思います。40歳時点で入金総額が3,500~4,200万円というのが、そもそも現実的でない方も多いかと思います。

しかし、率直に申し上げて、資産規模を拡大したい場合、初期~中期に大切なのは投資戦略やポートフォリオ云々ではなく、やはり何といっても「入金=種銭」というのは揺るぎない事実です。

世界一の投資家に学ぶ

莫大な資産を築いたウォーレン・バフェットさんの資産はよくスノーボール(雪だるま)と言われます。初めは小さな雪玉を作り、それを転がしていくことで大きな雪だるまに育っていく。

11歳でお金を稼いでいたバフェットさん

そんなバフェットさんですが、11歳頃からアルバイトでお金を稼ぎ始めます。新聞配達やゴルフ場のボール拾い、祖父からコーラを6本25セントで購入し、それを1本5セントで売って利ザヤを得るなど、早くからお金を稼いでいます。同じく11歳の時に、姉ドリスと一緒に初めて株を買っています。

15歳の時には新聞配達などで貯めた貯金から1,200ドルをはたいて40エーカーの農地を購入しています。

その後、友人と二人で中古のピンボールマシンを購入し、散髪屋などの地元の商店に設置し売上を回収するスモールビジネスを始めます。ちなみにこのビジネスは成功し、最終的には週50ドルの利益を稼ぎ出すまでになり、その後、この事業を退役軍人に1,200ドルで売却したそうです。

とんでもない子どもですね・・・。ウォーレン・バフェットさんの本質は子どもの頃からきっと変わっていないのだと思います。

お金を増やすこと。それ自体が好きなのでしょう。

現在のバフェットさんの資産は1,420億ドル(ざっくり20兆円)で、毎年世界の富豪トップ10に名を連ねていますが、その巨額の資産も、最初は新聞配達や中古ピンボールマシンで得た雪玉から始まり、バフェットさんはその後も投資やビジネスで稼いだお金を入金し続け(再投資)、雪だるまを大きくしていったのです。

その意味では、日本人として生まれ、株式市場に容易にアクセスできる我々には、バフェットさん程の巨額の資産は無理でも、それなりの資産を築くチャンスは十分にある。自分のやる気次第ではそれなりの雪だるまを作る事は不可能ではないと思っています。

私の資産増も積極的な入金があってこそ

翻って私の場合ですが、直近2年で資産+5,400万円と資産が大きく増えましたが、振り返ると総額で少なくとも3,500万円ぐらいは給与から入金している事が分かりました。また過去の株の売却や配当で得た収益の700万円程度についても、再投資に回していると思います。

私のスタイルは「毎月●●万円入金する」ときっちり固定するよりは、市況を見ながら、余力資金があれば随時投入してきた感じです。ボーナスが入ったらあまり深く考えずに、その時買うべき銘柄にドカンと資金を入れる、といった感じです。

ただ、インデックス投信については完全に自動化しており、積立設定をして、あとはひたすら「ほったらかし」です。

この入金力が資産増の土台になっているのは間違いありません。

ここまで資産規模が拡大してくると、会社員としての給与よりも、投資による資産増のインパクトが大きくなってくるので、投資戦略やリスクコントロールが大事になってきます。

ただ、ある程度の資産規模に到達するまでは、リスク許容度の範囲内でコツコツと入金していく。ウォーレン・バフェットさんの幼少期のように、あらゆる手を使ってお金を稼ぐ。サラリーマンの場合は、仕事で成果を出して給与を上げる。といった事が王道かと思います。

入金額は自分が心地良いペースで

勿論、入金が多いに越したことはないですが、無理は禁物です。日々楽しく暮らしながら、長く継続していく事が大事ですから、入金額は自分が心地良い範囲内で、ペースを大切に、コツコツいきましょう。お金は墓場まで持っていけません。

まとめ

以上、3回に渡り、この2年間で資産額2倍超、+5,400万円という成長の背景を振り返ってみました。

その主要因を纏めると、以下3点になります。

①米国株という資産クラスを間違えなかったこと。S&P500インデックスファンドは2年間で+89%の成長率でした。

②インデックス投資と個別株投資を組み合わせることで、其々の特性を活かして、市場平均を上回る成長を実現できたこと。※但し、個別株については再現性に乏しく、単純に運が良かっただけ(たまたま保有銘柄の一つであるエヌビディアが爆上がりした)という整理です。

③積極的な入金。振り返ると3,500~4,200万円ぐらいは入金していた。

ここまで書いてみて、以下のポイントはまだ十分に説明できていないので、また別エントリーで書きたいと思います。

・リスク許容度とは?適切な現金比率は?
・私はどのようなペースで入金しているのか?
・入金力を高める秘訣は?

それではまた!

↓関連記事です。成長要因の一つ目。

2年間で資産+5,400万円。成長の要因②

直近2年間で3,300万円→8,700万円と資産2倍超、+5,400万円の成長を遂げた背景について。今回は二つ目の要因について考察してみます。

資産+5,400万円と良く伸びた要因を考察

 

結論:二つ目の理由は、「市場平均よりも更にリスクとリターンを狙ったポートフォリオ」

成長要因の一つ目として、前回は資産の75%を米国株に投資した事を挙げました。

主要なS&P500インデックスファンドである「eMAXIS Slim米国株式」の過去2年間の伸びは+89%と素晴らしいパフォーマンスでした。

私の場合は、このインデックス投資と個別株を組み合わせることで、それ以上の資産増を実現することができたので、今日はその紹介となります。

上図が私の現在のポートフォリオです。75%を占める米国株を分解すると、大きく以下2つのパートに分類されます。

①S&P500連動のインデックス投資:全体の33%

米国市場全体に分散投資することで、安定したリターンを狙うやや守りの位置付け。ですが、ここが全ての土台になっています。

色々と投資経験を積んだ結果、基本的にはインデックス投資が最適な投資法だと思っています。

私の主要銘柄は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。

世界経済を牽引する米国企業群を丸ごと保有する

「新NISAで投資を開始したいけど、結局何を買えば良いの?」という投資初心者の方は、投資初期はこの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」もしくは「通称オルカン:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を長期積み立て、の一択でOKだと思います(但し、リスク許容度の範囲内で、少しずつ投資額を増やしていきましょう)。

私も本当はインデックス投資100%、個別株をやるとしても、「インデックス投資の比率を最低50%以上に保つのが最適解」と頭では解っているのですが、実際には後述の5銘柄に対する愛が強く、どうしても個別株投資の沼から抜け出せません。

私の個別株は一時的にはインデックス投資よりも好パフォーマンスとなっていますが、それはたまたま運が良かっただけで、将来的にはインデックス投資に劣後する事でしょう。

S&P500連動のインデックスファンドを保有する事で、世界経済を牽引する米国企業群を丸ごと保有する事が出来ます。

S&P500銘柄は常に新陳代謝している

S&P 500の構成銘柄は、時価総額、流動性、業績、産業セクターの代表性などの基準を満たす必要があります。

業績の悪化や産業構造の変化などにより、これらの基準を満たせなくなる企業は淘汰・除外されます。それに代わり、成長の勢いがあって新たに条件を満たす企業が追加されていきます。

例えばテスラですが、米国を代表する企業の一つですが、長年財務面の基準を満たしておらずS&P500には採用されていませんでしたが、2020年にその点もクリアした事でS&P500の仲間入りをしています。

500銘柄に分散投資を効かせながら、放っておいても成長性の高い企業を取り入れて自動で新陳代謝までしてくれる。使い勝手が良い事この上ないですね。

②ハイテク株5銘柄への個別株投資:全体の42%

ここが私の投資の中では最大のボリュームゾーンになりますが、マイクロソフト、アップル、エヌビディア、テスラ、アマゾンの5銘柄(※)に分散投資しています。

それら5銘柄で全体の42%を構成しています。以前はアップルとマイクロソフトがトップ2だったのですが、最近はエヌビディアとテスラが伸びており、現在はエヌビディア比率が一番高くなっています。

一言でいうと、この5銘柄を愛しています。過去色々な個別株を保有してきましたが、私なりの観点で最も将来の稼ぐ力=現金創出力に優れる5銘柄に厳選しています。

※但しテスラは別枠で、他の4銘柄と比べると将来の不確定要素は大きいのですが、イーロン・マスクのファンなので、今後もイノベーションを起こし続けて欲しい、と応援する意味で保有している側面が強いです。

※どーでもいいですが、頭文字を繋げてMANTAと呼んでおります。

でも結局はインデックス投資と大差ないのでは?

「でも結局、保有5銘柄はS&P500上位のハイテク株のみだから、S&P500やナスダック100連動のインデックスファンドと大差ないのでは?」という突っ込みをされた方は鋭いです。

はい。結論、大差ないと思います。投資効率やボラティリティの高さを考慮すると、インデックス投資のみの方が効率が良く、精神的な安定度も高いです。

ただ、そこは自分なりには、インデックス投資にはない個別株=最悪の場合、倒産しゼロになるというリスクを取り、より大きなリターンを狙う、という意図でやっています。

では、より大きなリターンとは何か?私が狙っているのは、一言で言うと「爆上げ」です。この個別株の狙い:「爆上げ」については、別エントリーにて詳しくご紹介しますね。

ここでは結論だけお伝えしておくと、私の場合はエヌビディア株が「爆上げ」した事により、保有5銘柄のパフォーマンスはインデックス投資を大きく上回る結果となっています。

結局は好きだからやっています

あとは単純に個別株投資が楽しい、というのがありますね。株主として、そのサービスを愛用し、応援するのは心地良いものです(テスラの車は持っていませんが、将来はテスラ車のオーナーになりたいものです)。

最終的にはインデックス投資に劣後する

私の保有5銘柄は足元ではインデックス投資(S&P500)を上回るパフォーマンスとなってはいますが、改めて振り返ってみると、結局は運が良かった=エヌビディア株でたまたま当たりくじを引くことができた、という整理をしています。

この個別株投資のパフォーマンスも将来的にはインデックス投資と同じ水準に収れんし、その後は劣後していく可能性が高いと思っています。

なので、整理すると、個別株投資では負けてもいいやと思いつつ、でもやっぱり勝ちたいと欲を出しつつ(笑)、結局は個別株投資・ボラティリティそのものが楽しいから趣味でやっている、という感じです。

好きでやっていますので、個別株投資や銘柄選定については今後も熱く語っていきたいと思います。

まとめ

今日は資産増の二つ目の要因について考察してみました。

米国株に資産の75%を集中投資していますが、その中でも①安定性のあるインデックス投資に33%を、②ボラティリティやリスクは高いが、市場平均を上回る(=爆上げ)期待が持てるハイテク株5銘柄への個別株投資に42%を振り分けることで、其々の特徴を活かして資産増に繋げる事ができました。

次回は最後、三つ目の要因について語ります。

↓関連記事です。成長要因の三つ目。

2年間で資産+5,400万円。成長の要因①

前回は以下チャートのように直近約5年間の資産額の推移をご紹介しました。今日から3回に分けて、直近2年間で3,300万円→8,700万円と資産2倍超、+5,400万円の成長を遂げた要因を考察してみたいと思います。

資産+5,400万円と良く伸びた要因を考察

結論:一つ目の理由は「米国株への集中投資」。S&P500インデックス投信は2年間で+89%の成長。

成長の要因として3つ挙げたいと思いますが、今日は一つ目になります。

米国株への集中投資

私のポートフォリオはざっくり上図のような形で、資産の75%を米国株に投資しています。

米国株の中身はまた別途詳しく紹介しますが、世界の経済・イノベーションを牽引する米国市場に資産の75%を投資し、円安の影響も含めて、この2年間でその成長を享受したことで資産が大きく成長しました。

S&P500は2年間で+54%の成長

では2023年1月以降のS&P500の推移を見てみましょう。

アップダウンを繰り返しながらも右肩上がりで、約2年間で3,853→5,931(2024年12月22日時点)、+54%と素晴らしい伸びでした。

この2年間を簡単に振り返ると、①AIブームによるエヌビディア等のハイテク株の躍進、②インフレのピークアウトとFRBの利上げペースの鈍化、③直近の大統領選などが米国株の追い風となりました。

S&P500の過去100年間の年率リターンはおおよそ10%前後、インフレ調整後の実質リターンでは7%程度と言われています。

従いこの2年間は「出来過ぎ」だったことになり、今後もこのペースが持続する可能性は低いと思います。

また、その前の2022年はマイナス約19%と厳しい1年間だった事も忘れてはいけません。

私の資産額も、かなり入金していたにも関わらず、年初3,000万円→年末3,300万円と微増ですし、期中は資産減少の辛い日々が続きました。

円安効果で更に資産成長

次に為替です。

この2年間で131円→156円(2024年12月22日時点)と円安が進み、ドル資産を保有していた場合、円換算で+19%の資産増となりました。

株高+54%と円安+19%を足し合わせると+73%となります。恐ろしい数字ですね・・・。どこかの悪徳商法のような数字ですね。

インデックスファンドは+89%と脅威の成長!

試しに主要なS&P500インデックスファンドである「eMAXIS Slim米国株式」の同期間の推移を確認してみましょう。上図の通り、+89%と更に良い数字です。この+16%の差は、主に配当金(配当再投資)による複利効果だと思います。

米国株投資の優位性

このように、直近2年間はとても強かった米国株に資産の75%を投資していた事が最大の要因かと思います。

日本株、新興国株などに資金を置いていたら、ここまでの力強い伸びはなかったと思います。

シンプルに考えて、世界経済をリードし最も現金を稼ぐ力に優れているのは米国企業、とりわけアップルやマイクロソフトを代表とするハイテク企業であり、彼らは稼いだ現金を更なる投資や優秀な人材確保に回しているので更に現金を稼げる・・・という訳で、米国株は王道かと思います。

まとめ

今日は資産増の一つ目の要因について考察してみました。

米国株に資産の75%を集中投資した事。マーケットを間違えなかった事で、複雑な事をせずとも、資産を大きく伸ばす事が出来ました。

また次回に続きます。

↓関連記事です。成長要因の二つ目。

資産額の推移

私の投資手法の紹介という事で、まずは資産額の推移の紹介です。今日は全体感を2つのパートに分けてご紹介してみます。

結論:約5年間で資産1,200万円から8,700万円に成長。特に直近2年間は+5,400万円と力強い伸び。

右肩上がりだけど順風満帆ではない

上図は記録を遡れる2020年5月以降の資産額の推移を示したチャートです。振り返れば概ね右肩上がりのチャートを描いていますが、ずっと順調だったかと言われると決してそんな事はなく、日々「今の投資方針・ポートフォリオが最適解なのか?」を自問自答しながら、山あり谷ありで今に至る感じです。尊敬するウォーレン・バフェットさんや多くの成功した投資家もそこはきっと同じ感覚なのではないでしょうか。

大きく2つのステージに分けられるかと思います。

第一ステージ(試行錯誤期):2020年5月~2022年12月

この期間、資産額は1,200万円から3,300万円と3倍弱に、+2,100万円という成長でした。悪くはないのですが、この時期の特に前半は、米国個別株でもコカ・コーラやP&G、フィリップモリス(タバコ株)等のディフェンシブな高配当銘柄をメインで保有しており、コロナ後のとりわけハイテク株の急成長を指をくわえて傍観し、取り逃してしまった苦い反省があります。

この期間の資産増は、給与の一部をせっせと入金に回していた側面が強いと思います。

心機一転:2022年にハイテク株中心のポートフォリオへ

そして2022年の年初に心機一転、ハイテク株を中心としたポートフォリオに切り替えていきます。が、その直後にFRBの金融引き締め方針やインフレ率の急上昇などにより厳しい暴落を食らい、2022年はなかなか苦しい1年となりました。

ただ、ここで暴落に耐え、ハイテク株をバイ&ホールドし、その後の急成長の果実を享受出来たことで、投資スタイルが確立されていきました。

第二ステージ(投資スタイル安定期):2023年1月~2024年12月

複利効果を実感:2年間で+5,400万円

自分でもびっくりですが、2023年1月の月初時点で3,300万円だった資産が、2024年12月現在8,700万円に到達しています。

この2年間で2倍超、+5,400万円という大きな成長を遂げました。月200万円以上のペースで増えた事になり、複利の効果を実感しています。

そもそも市場が好調だった(出来過ぎだった)、というのがベースにありますが、この2年間は第一ステージ(試行錯誤期)に比べて、市況を把握しつつ、投資方針に沿って航路を守りながら、着実に資産を増やせた実感があります。

まとめ

今回は資産額の推移と、その全体感を2つのパートに分けてご紹介しました。

直近の約5年間で資産額は1,200万円から8,700万円に成長しました。

前半の第一ステージでは試行錯誤を経て、投資スタイルが固まっていきました。

後半の第二ステージでは、その投資スタイルがうまく市況とマッチし、2年間で2倍超、+5,400万円という大きな成長を遂げました。

次回以降では、第二ステージで資産を大きく増やせた3つの要因を考察してみたいと思います。

↓関連記事です。成長要因の一つ目。