動物園で「クマに注意」――。盛岡市は５日、同市新庄の盛岡市動物公園に野生のクマが出没したとし、６日を臨時休園にすると発表した。 市公園みどり課によると、５日午後６時ごろ、園内にある飼育管理事務所の近くの通用路で職員がクマを目撃した。今野孝一課長は「園内にとどまっている可能性があり、安全を確認するため休園を決めました」。 先月２６日から、同園周辺でクマが目撃されており、さくを乗り越えるなどして園内に迷い込んだ可能性があるという。 同園では、約１０年前にも園内でクマのふんが見つかり、臨時休園したことがあるが、当時はクマは見つからなかったという。 ６日朝から地元猟友会とともに園内を捜索する予定。７日は休園日のため、安全が確認できれば８日から再開したいとしている。

東京都の石原慎太郎知事は１２日の定例会見で、上野動物園で、平成２３年の早い時期に北京市動物園からパンダのつがい１組を受け入れることを発表した。そのうえで、「（パンダの）繁殖に成功してもらいたいね。日本製のパンダも作ったらいいんじゃないか」と期待を示した。会見詳報は以下の通り。　「上野動物園のパンダについてはですね、具体的条件等、中国側と交渉を進めてきましたが、今般大筋で合意しましたので、平成２３年の早期につがい１組を導入することになりました。ま、料金も決して安いもんじゃないんでね、値切りました。向こうも折れてくれましたし。上野動物園は昭和４７年に贈られたカンカン、ランランに始まって、一昨年まで３６年間にわたって飼育、繁殖の実績と技術を持っておりまして、これを生かして、今後、さらなる繁殖研究などに中国と共同で取り組んでいきます」　「この研究にあたっては、中国での野生動物の保護事業に対して、年

２００８年にオスの「リンリン」が死ぬまで３６年間にわたって東京・上野動物園のシンボル的存在だったジャイアントパンダが、年内にも再び登場する見通しとなった。 東京都はこれまで、研究目的でオスとメスの計２頭の貸与を受ける方向で中国側の窓口組織「中国野生動物保護協会」と協議を続けていたが、条件面の調整が最終段階に入った。今春をめどに合意にこぎつけたい考えだ。 中国側はこれまで、貸与先に繁殖の「共同研究費」として、２頭で年１００万ドル程度の負担を求めており、受け入れにあたっては高額の費用負担がネックだった。 このため都では、パンダ関連グッズの販売でライセンス料を取るほか、飼育施設などに命名権（ネーミングライツ）を設定、費用の一部を民間企業に負担してもらう手法で公費の支出圧縮を検討している。米・ワシントンのスミソニアン国立動物園で富士フイルムが００年から社会貢献活動の一環として、パンダの受け入れ費用

山口県周南市の徳山動物園で２３日、頭を抱える仕草が人気のマレーグマ「ツヨシ」の２２歳の誕生会があり、食パンにハチミツを練ったケーキをむしゃむしゃとたいらげた。 ９４年に同園に来たツヨシが一躍脚光を浴びたのは０５年。困ったような愛らしいポーズが全国に報道され、０４年度に２２万人だった入園者は０８年度、３１万人を超えた。 ０６年に先妻が死に、０７年に１８歳下のマーヤと再婚。以来、以前ほど困ったような仕草は見られないという。平穏な日々を送っているといい、もう悩みは無用？　【近藤聡司】

■□…日本平動物園のホッキョクグマ「ロッシー」　遊び道具の丸いブイを抱きかかえたり、口にくわえて振り投げたり－。愛らしいしぐさが来園者の人気を集めている。「ロッシー」とかけ声や歓声が上がると“わんぱく坊主”は大はしゃぎだ。　「近ごろは、力が付いてきたのでこの『ブイ投げ』が大のお気に入り。お客さまに声をかけられると張り切って…」。健康管理を担当する獣医の長倉綾子さん（３０）は、そう説明するとロッシーが投げた重さ約１キロのブイを拾いに走った。振り投げた際に来園者に当たらないように、飼育場の周囲には“特製ネット”が張り巡らされている。　ロッシーは雄で、５月下旬に１歳半になる。昨年７月、ロシアのレニングラード動物園から来園した。約５０キロだった体重は１５０キロほどに増え、体長も２０センチ伸びて１２０センチに。ホッキョクグマは、成獣で体重７００キロにもなるというからまだまだ大きくなる。　１日に１６匹

北海道釧路市動物園に雄として「婿入り」しながら、実は雌だったホッキョクグマ「ツヨシ」（４歳）に「嫁入り」の縁談が舞い込んだ。 お相手は秋田県立男鹿水族館の「豪太」（５歳）。堀幸夫館長が３０日、市動物園を電撃訪問し、山口良雄園長に「うちのホッキョクグマ舎は約５００平方メートルと国内最大」とＰＲ。 釧路市動物園には、ツヨシの嫁になるはずだったクルミ（１１歳）もおり、堀館長は「クルミもいいかも」。大阪・天王寺動物園からも打診が来ており、ツヨシの「性別問題」が転じて、一気に二組のカップル誕生に発展か？【山田泰雄】

天王寺動物園（大阪市天王寺区）の人気者・シロクマの「ゴーゴ」に今月、おもちゃとして黄色いガス管がファンからプレゼントされた。遊び盛りのゴーゴは大喜びで、投げたり抱きついたり顔を突っ込んだりと、連日無邪気に遊ぶ姿が訪れる人たちに人気だ。適度に軽くて水に浮き、陸では転がるガス管は、シロクマの運動不足に悩む各地の動物園で人気急上昇中だ。　ガス管はポリエチレン製で、都市ガス用として全国共通で使われている。ゴーゴに贈られたのは長さ約８０センチ、直径約２０センチと３０センチの２種類。今月１７日に与えられ、プールに落ちたガス管に向かって豪快に飛び込んだり陸に投げたりと、一日中手放さない熱中ぶりだ。無邪気な様子をカメラに収めようと、さくの前には写真愛好家の姿も目立つようになった。　ガス管は今、全国のシロクマの間で大ヒット。とべ動物園（愛媛県砥部町）の雌シロクマ・ピースが今春、ファンクラブから贈られたガス管