足関節捻挫の評価と理学療法 足関節捻挫の病態 足関節捻挫のアライメント評価の実際 評価によって得られるアライメント情報 アライメントからみた理学療法 距骨下関節・立方骨モビライゼーション 長腓骨筋エクササイズ 足趾伸筋および短腓骨筋のエクササイズ 参考文献 足関節捻挫の評価と理学療法 足関節捻挫の病態 足関節捻挫は代表的なスポーツ外傷の一つであり、その発生頻度は高い 中でも内反捻挫は70~77%と報告されており、発生機転は着地や方向転換時の内返し強制が大多数を占める 損傷部位は前距腓靭帯が65~73%と最も多く、前距腓靭帯と踵腓靭帯の複合損傷は20%とされている 前脛腓靭帯や腓骨筋腱、後脛骨筋腱などの損傷もみられる 足関節捻挫の問題として、機能的不安定性の残存や後遺症、再受傷率の高さなどが挙げられ、年間3回以上の捻挫を繰り返す慢性的な足関節捻挫に移行した患者が11%に達したとの報告がある