2019年、私は「20年はTOB元年」になると予測した。そして、その予測は見事あたり、最近の新聞紙面上で企業の合併に関する記事を見ない日はないほどになっている。その他、的中させた予言は枚挙にいとまがない。今回はその予言を一つひとつ検証することを通じて、いまのアパレルに起こっていることを深く掘り下げていきたい。 (ロイター/Kim Kyung Hoon) 在庫レスストアが20年から増え始めた理由 私は「20年はTOB元年になる」と予測したが、それ以外にも大きく5つの予言をしている。 1.世の中には服が溢れ、サステイナブルな循環経済へと移行する中、アパレル業界はモノを売るのでなく、消費者からモノを買い取ることが始まり、クルマのような二次流通企業ができあがるだろう 2.アパレル企業は在庫を持たなくなる 3.個人間取引業者が市場の大多数を占めることになる 4.商社不要論から商社活用論へ代わり、商社