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スペイン・バルセロナ大学教授の岩沢一司さんが宇宙進化研究センターを訪ねてくれました。彼とは長い付き合いで、出会いは９０年ごろ。私が名古屋大大学院で宇宙物理学の集中講義を行い、講義後に大変鋭い質問をする大学院生がいて、その人が岩沢さんでした。彼はＸ線望遠鏡を使って、銀河中心核にある巨大ブラックホールの周辺から放射されるＸ線の性質を調べていました。私は可視光や赤外線を使って調べていたのですが、お互いの興味が同じなので、熱心に議論したことを覚えています。 その後、面白い銀河があるので一緒に調べてみようということになり、南米のチリの天文台まで出かけました。サンティアゴから北米経由で日本に帰る飛行機の中でも、ずっと研究の話をしていました。その時アイデアがひらめき、共著論文として出版しました。実はその論文で書いた発見は「イワサワ・タニグチ効果」として知られるようになり、最近では外国の教科書でも紹介され

惑星状星雲の謎に迫る＝Ｘ線天文衛星で詳細観測−米大学 惑星状星雲の謎に迫る＝Ｘ線天文衛星で詳細観測−米大学 りゅう座の方向に約３０００光年離れた「キャッツアイ（猫の目）星雲」などの惑星状星雲を米チャンドラＸ線天文衛星で詳細に観測したところ、中心の恒星が連星で、小さい方の伴星が高エネルギーのＸ線放出に関与していると考えられるケースが珍しくないことが分かった。米ロチェスター工科大などの研究チームが２０日までに米天文学誌に発表した。 　惑星状星雲は昔の望遠鏡では惑星に似て見えたことから付いた名称で、太陽のような比較的小さい恒星が寿命を迎え、膨張して周囲に大量のガスを放出した姿。可視光で観測すると複雑なガスの広がりが分かり、Ｘ線で観測すると中心部の高いエネルギーを持つ部分が分かる。 　研究チームは地球から５０００光年以内にある惑星状星雲２１個を新たに観測し、以前観測された１４個と合わせて分析した。

元宇宙飛行士の山崎直子さんが１８日、金沢市泉野出町３の県立金沢泉丘高校（村澤勉校長）に招かれ、講演会を行った。山崎さんは、生徒ら約１４００人を前に「『本当に宇宙に行けるのか』と不安を抱えた日もあったが、あきらめずにできることから取り組むことが大切」と、体験を踏まえて高校生にエールを送った。 同校では、生徒たちが将来の進路を考える上での参考にしてもらおうと毎年１回、研究者や作家などを招いて講演会を開催。この日は、会場の同高講堂で、山崎さんが宇宙に憧れるきっかけとなったというアニメ作品「宇宙戦艦ヤマト」のテーマソングを合唱部の生徒たちが歌い、歓迎した。 山崎さんは、幼少の頃から学生時代までの生活や、宇宙飛行士になるために受けた、飛行機の操縦訓練の様子などを写真を交えて紹介。「１１年間に及んだ訓練期間中、最もつらかったのは、いつ宇宙に行けるか分からなかったこと」と振り返った。そして「目の前のこと