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政府の事故調査・検証委員会が、吉田昌郎元所長から生前に聴取した証言の記録である。 事実関係のほとん... 政府の事故調査・検証委員会が、吉田昌郎元所長から生前に聴取した証言の記録である。 事実関係のほとんどは、政府事故調の報告書に反映されている。とはいえ、事故対応に当たった作業員の苦労や、吉田氏の心情を生々しく伝える貴重な資料だ。 津波により、原発冷却に必要な電源が失われた。原子炉に注水し、圧力も抜かねばならなかった。 事態が切迫する中、当時の菅首相ら官邸サイドや、東電本店から、注水作業などを催促する指示が矢継ぎ早に来た。 「効果的なレスキュー(支援)が何もないという、ものすごい恨みつらみが残っている」と、吉田氏は不満を口にしている。 現場の状況を踏まえぬ菅氏らの過剰介入が、作業を遅らせ、士気を損なった。重い教訓である。 菅氏が、東電の「全面撤退」を阻止したと主張している点についても、吉田氏は「誰が撤退なんて話をしているんだと言いたいぐらいだ」と反発し、「現場は逃げていない」とも述べている。
2014/08/31 リンク