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今日、もっとも社会的影響力のある宗教学者による日本仏教論。その見渡しの広さ、精度の高さを、私は、... 今日、もっとも社会的影響力のある宗教学者による日本仏教論。その見渡しの広さ、精度の高さを、私は、星を仰ぎ見る思いで読了した。 第1章においては、今、われわれが、日常生活のなかで触れ合うことのできる日本仏教というものが、西洋近代文明、キリスト教近代神学によって、いかに再編成されたものであるかを教えてくれる。著者は、こんな暴論は回避するが、私は日本仏教は、僧侶が肉食妻帯をすることによって、民衆に寄り添う宗教になり得たと思った。著者に会う機会があれば、そこまで考えてよいですか、と質問したいところだ。 第2章では、近代仏教に直接繋(つな)がる鎌倉新仏教を、どう見るか、それが近代の仏教と、どう繋がっているのかということが説かれている。そこで、提示されるのが、鎌倉新仏教こそが、本来の仏教の姿であり、もっとも精神性の高い仏教であるとする史観である。著者は、こういった言説が生まれてきた事情を丁寧に掘り起こ
2013/12/08 リンク