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「實語教」解説 實語教は平安時代に成立し、鎌倉時代に普及した書物です。儒教色が強く、また対句構成で... 「實語教」解説 實語教は平安時代に成立し、鎌倉時代に普及した書物です。儒教色が強く、また対句構成で暗記がしやすかったため江戸時代の寺子屋の素読用教材として非常に普及しました。 作者は弘法大師とされていますが確証はありません。 福沢諭吉の「学問のススメ」にも實語教からの引用が見られたり、出だしの”山高きゆえに貴からず 木あるをもって貴しとす”の一文を捉えて”富士を見ぬ 奴がつくりし 實語教”という川柳が作られたりした面をみてもかなり普及していたようです。 下の写真の本は文政三年に京都で発行された「文政新版實語教繪鈔」です。絵入りで解説も付記され比較的読みやすく構成されています。後半には「童子教」も掲載されています。(ほとんどの實語教の書物は童子教を含めた形で出版されています) 實語教 山高故不貴 以有樹為貴 山高きが故に貴からず。木有るを以て貴しとす。 人肥故不貴 以有智為貴 人肥えたるが故