五輪の薔薇　全５巻: 銀の手帖＠読書メモの過去ログ

五輪の薔薇　全５巻: 銀の手帖＠読書メモの過去ログ

産業革命の荒波に揺れる19世紀初頭の英国。少年ジョンが偶然豪華な馬車を見かけたことが、すべての発端...概要を表示 産業革命の荒波に揺れる19世紀初頭の英国。少年ジョンが偶然豪華な馬車を見かけたことが、すべての発端だった。馬車を飾る紋章に、自宅の銀器と同じ“五輪の薔薇”の意匠を見つけたのだ。やがてそのことが、ジョンと母親を思いもよらぬ悲劇的な運命へと誘うことになろうとは…ジョンの出生と人目を忍んで暮らす母子の秘密、莫大な遺産の行方など数多の謎が紡ぐ迷宮世界。翻訳出版文化賞受賞の超大作。 文庫版を読了。全５巻。絶版だったので、イーブックオフにて購入。 一巻目は話の筋が見えてこなくて最後まで読めるか不安だったけど、ジョン母子が困窮しはじめる２巻目以降は、とっても面白かったです。読み出したら止められず、休日を二日かけて読了しました。 とにかく一番よかったのが、ディケンズ文学の当時をリアルに描写されていること。１９世紀初頭の（いわゆるヴィクトリア朝の前頃。鉄道がまだなかった）、田舎の荘園や村から始まり、ロンドン