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今から150年ほど前、砺波郡大門村の売薬行商人は能登蛸島で素麺作りを見てその裕福な生活ぶりを地元の有... 今から150年ほど前、砺波郡大門村の売薬行商人は能登蛸島で素麺作りを見てその裕福な生活ぶりを地元の有志に伝えたところ、蛸島に出向いて素麺製法を習得し、その後、零細農家の冬期副業として明治になると村中に広まったとされる。同じ手延べ麺である氷見のうどんはこの素麺と同じく輪島素麺の系統である。 今もなお、稲作農家の冬季間の仕事として、一年でもっとも寒い11月~3月の深夜から作業が始まる。 今では絶えてしまった幻の輪島素麺の流れをくむ油を使わない手延べ素麺は、コシが強くて歯触りがよく、半乾の長いまま丸めて和紙で包むことから「丸まげ素麺」とも呼ばれる。乾燥技術が進んでいなかった昔の方法がそのまま今も残っているため、このような形になっている。 食べる時は袋から出して茹でる前に、丸髷状の麺を2つに割ること。これを忘れるととても長い素麺となり、イスの上に立って食べなければならなくなるから要注意。
2012/03/25 リンク