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かつて世界市場を席巻した日本製品があった。工業国ニッポンの中核を担い、“産業のコメ”ともいわれた「... かつて世界市場を席巻した日本製品があった。工業国ニッポンの中核を担い、“産業のコメ”ともいわれた「半導体」だ。戦後の焼け野原の中でスタートした日本の半導体産業が米国を上回るほどの実力をつけたのは、ある電気製品に搭載されたことがきっかけだった。 ■ラジオにトランジスタ 「トランジスタを作るからには、誰もが買える大衆製品を狙わなくては意味がない。良いラジオを作るには、良い半導体、トランジスタを作らないといけない」 ソニーの前身である東京通信工業。その創業者、井深大(まさる)は電気の流れを制御するトランジスタの重要性について口を酸っぱくして社員らに説いて回った。昭和20年代末。真空管がラジオの基幹部品だった当時、半導体でラジオを作るという発想は特異だった。井深の構想を聞いた国内外の技術者や通産省(現経済産業省)の官僚らは一様に冷ややかだった。 だが、周囲の反応をよそに、井深は半導体の利用により3
2013/08/11 リンク